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東京都杉並区、JR高円寺駅から商店街を5分ほど歩くと、妙な名前の店がいくつも現れる。
「素人の乱」
松本さんは、このリサイクルショップを経営している。
高齢化の進む商店街にフリーターだった彼が現れたのは、05年5月。高円寺北中通り商栄会副会長の斉藤正明さん(58)が、3カ月後に取り壊す店舗を試しに紹介したのが始まりだった。
若者が自然に集まり、カフェや古着屋を開いた。2号店、3号店。同じ名の店が増殖した。
松本さんの月収は14万円だが、それでも余ってしまう。4畳半のアパートは家賃2万3千円だし、家具や衣食は仲間の店で安く買える。東京の片隅に、月15万円以下で暮らせる場ができた。
そして、商店街にも人通りが戻ってきた。団塊の世代に当たる斉藤さんは、驚いている。「企業からはみ出した子やフリーターたちが、人と人のつながりで支え合っている」
会社が自分たちを踏み台にするなら、自分たちで社会を作ってしまえばいい。そう、松本さんは考えている。(『朝日新聞』07.1.1)