★阿修羅♪ > 社会問題4 > 113.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(上記表は、東京大学平成17年度学部卒業者及び大学院修士・博士課程修了者の就職状況集計結果)
クリスマスには似合わないが、そろそろ入試シーズンも近くなってきたので下世話な話を一つ。
下記メールは副島隆彦氏の「学問道場」掲示板から転載したものだが、受験狂育における究極の「勝ち組」である東京大学の卒業生でも、2割程度(500−600人)が「正規の人生レール」から外れているらしい、という趣旨の投稿である。もちろん「正規の人生レール」から外れること自体は咎められることではないし、もちろん司法試験などに合格して「正規の人生レール」に戻る例も多々あるだろうが、「勝ち組」になることは莫大な犠牲を払って受験狂育を勝ち抜き、東大を卒業することにより「正規の人生レール」の先頭を走ること(=勝利の方程式)を意味しているのであれば、この数字は勝利の方程式が崩壊していることを部分的にせよ証明していることになる。音読屋齊藤孝や百ますターベーション計算の蔭山英男、灘高出の受験の神様とやらなどの平成の痴性屋は、東大のすばらしさをしきりに説いているが、平成の痴性屋に乗せられて東大合格をめざして糞男子校やアホバカ新興進学校にドラ息子を放り込み、肝心なことをなおざりにして受験狂育に明け暮れていられるほど社会情勢は安泰なのか、各家庭での受験狂育を総和すれば科挙同様壮大な国家的損失となっていないか、今一度考え直したほうがいいのではないか。
--------------------------------------------
http://www.soejima.to/
----- Original Message -----
From: *****************
To:
Sent: Friday, December 01, 2006 9:30 PM
Subject: 東京大学法学部卒でも、半数の毎年約300人を筆頭に、就職しなかった東大卒の毎年約1500人は、一体なにをやっているのでしょうか?
拝復
再び突然のメールで失礼致します。 副島先生の著書の読者の一人です。以前もメールで自分の経歴を書きましたが、今から18年前に、まだ先生が代々木ゼミナールの英語の講師をしていた頃からお世話になった者です。2浪後、明治大学に入学し、卒業後、公務員試験を受験し、現在、国家公務員です。
最近、先生の本を筆頭に、世の中の本音(ほんね)を活字にして人々を啓蒙する方が多くなり、良著がたくさんでているように思います。
ただ、いろいろ読んでも、人に聞いても私には分からないことが一つ出てきました。それが、この件名の謎です。
どこの官庁に私が属しているかは、お話しませんが、私の周りにも、国U(国家公務員U種)を、東大を出てなった若いが何人もいます。
それとなく、私の職場のこの後輩たちに、「君の大学時代の同級生とかで、就職しなかった人たちは何をやっているのか」と聞いことがあります。彼らは、みんな口をそろえて「分からない」といっています。
副島先生の著書の『私は税務署と闘う 恐ろしい日本の未来』(ビジネス社)の中で書かれているように、確かに東京大学法学部卒がこの国の学歴差別の頂点でありかつ原点です。
昔から言われていることですが、大蔵、通産、警察でなくとも、東大法卒でなければ、仮に国T(国家公務員1種)を通っても課長にもなれません。現在もそうです。財務省、経済産業省、警察庁でなくてもどこの省、庁でも同じでしょう。
それでも、例えば一橋大学からアイフル(子犬を使っていいイメージのCMを流しているが、業務停止命令を受けたことからも分かるように悪辣な大手サラ金業者。)に、年に4〜5人くらい入社している、とか、東北大学を出て、地方の警察本部(いわゆる県警)の普通の警察官(巡査)になる人がいます。この人は、交番に配属になった時、先輩の警官に「お前、道がちがうんじゃないの?」といわれた。それに対して、「私はここしか受からなかったんです」と答えたらしい。最近、新聞にでていた、偽装請負で、工場で働いている人の中には、早稲田、慶応、上智、クラスの大卒がいるというのも、耳に入ります。
私の母校、明治大学でも、どこにも就職できなくて、税理士(簿記論、財務諸表論 以外は選択性で、最終的に5科目合格すれば資格がもらえるためか?)と、世間体(せけんてい)をつくろうために勉強している後輩もいます。
文部科学省の知り合いに聞いてみましたが、「そんなことは無いだろう」、と言っています。しかしどう見ても、東大卒3千人のうちの、2割ぐらいの、500〜600人が毎年、いわゆる正規の人生のレールから外れていると思うのですが、本当のところはどうなのでしょうか。
まあ、先生なら、人間は、自立して自分の人生を切り開いて、自分の分のご飯をそれなりに自分でたべられるようになれば、それでいいのであって、それ以上のことを考える必要は無い、と言われそうですが、もし、情報をお持ちでしたら教えて下さい。 敬具
****拝
(転載貼り付け終わり)
--------------------------------------------
▽参考資料−東京大学平成17年度学部卒業者及び大学院修士・博士課程修了者の就職状況集計結果
http://www.careersupport.adm.u-tokyo.ac.jp/info9.html
平成17年度の学部卒業者及び大学院修士・博士課程修了者の就職状況集計結果及び概況は次のとおり。(調査基準日は、平成18年5月1日現在)
1.平成17年度学部卒業者及び大学院修士・博士課程修了者の就職状況集計結果
(1)学部卒業者及び大学院修士・博士課程修了者のうち、就職希望者数、就職者数及び非就職者数とその内訳を、学部別、研究科別にそれぞれを表1として集計。
(2)産業別の就職者数を学部卒業者と大学院(修士課程・博士課程)修了者とに区分し、表2「産業別就職者数(平成17年度)」(平成16年度分附記)として集計。(産業区分は、「学校基本調査」の職業分類項目によっている。)表2に示された数字を、学部別、研究科別にそれぞれ表3として集計。
(3)過去10年(平成8年度〜平成17年度)の就職状況(卒業・修了者数、就職希望者数、就職者数及び非就職者数)の推移を、表4として集計するとともにグラフで表示。
(4)産業区分を「学校基本調査」の職業分類項目によらずに集計していた平成15年度までの産業別就職者数の推移(過去5年)を、参考までに表5として掲示。
2.平成17年度学部卒業者及び大学院修了者の就職状況概況
平成17年度学部卒業者数は、3,298 人、そのうち就職希望者は、1,212 人(36.7%)、就職者数は1,069人(32.4%)で、就職を希望した者の88.2%が就職している。
非就職者2,229人(67.6%)の大半が大学院進学者(1,746人)で、卒業者数に占める大学院進学者数の割合は、52.9%と就職率(32.4%)を上回っており、この傾向は、平成9年度から引き続いている。
なお、非就職者のうち、臨床研修医(予定を含む)は91人、翌年の受験等(公務員試験、司法試験、その他の資格試験等)を目指している者は195人(卒業生数に対する割合は、5.9%)である。
大学院修士課程修了者数は、3,003人で、そのうち就職希望者は、1,589 人(52.9%)、就職者数は、1,585 人(52.8%)で、就職を希望した者の99.7%が就職している。
非就職者数は、1,418人(47.2%)。非就職者のうち大学院博士課程への進学者は984人(修了者数の32.8%、非就職者に対する割合は69.4%)である。
大学院博士課程修了者は、1,547 人で、そのうち就職希望者は659 人(42.6%)、就職者数は、631人(40.8%)で、就職を希望した者の95.8%が就職している。
非就職者数は916人(59.2%)で、日本学術振興会の特別研究員等も非就職者数としてカウントしてある。
---------------------------------------------
▽参考リンク 学内広報9月13日号−下記データ掲載
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1342/5.html
・平成17年度 学部別卒業者の就職状況
・平成17年度 大学院(修士課程)研究科別修了者の就職状況
・平成17年度 大学院(博士課程)研究科別修了者の就職状況
・平成17年度学部卒業者及び大学院修了者(修士課程・博士課程)の産業別就職者数
・平成17年度学部卒業者の産業別就職者数
・平成17年度修士課程修了者の産業別就職者数
・平成17年度博士課程修了者の産業別就職者数
・就職状況の推移(学部卒業者及び大学院修士・博士課程修了者)
・学部卒業者数及び大学院修士・博士課程修了者数(過去10年)
・産業別就職者数(平成11年度〜平成15年度)
Re: 受験狂育は最高の愚民化政策
http://www.asyura2.com/0601/social3/msg/711.html