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ニューハンプシャー州で行われたアメリカ大統領予備選の結果が間もなく判明する。しかし、私はそれを見るわけには行かない。仕事で出かけなければならないからである。各種の報道をみているとオバマ氏とヒラリー女史が競り合っているようである。それにしても共和党の予備選は話題にもならない。誰が立候補しているのか、私も全部の名前をいえない。これじゃ選挙の常識からいって、11月4日に行われる大統領選挙で民主党の大統領指名候補が勝つことはほぼ間違いないであろう。世界の政治は大きく変わる。
それにしても各候補の演説を聴いていると“カッコいい”。そんなに難しい言葉を使っていないので、私の英語力でもかなり分かる。正直にいって政治思想や細かい政策を語っている訳ではない。しかし、彼らが大統領になったとき、いま発しているスローガン的・理念的な言葉が意味をもってくる。それをきっちりと肉付けするスタッフがいるからである。現在の演説でもそうしたスタッフが草稿を書いているのであろう。福田首相が新年の挨拶で「消費者本位の政治、生活者本位の政治」とかいったそうだ。どうせ思いつきで口から出まかせでいったのだろうから。私はテキスト(原典――ネタ元)も調べていない。また官僚も福田首相の言葉など真剣に受けとめようともしない。
いつもいっているように衆議院における3分の2の再可決は、自公“合体”政権が現在もっている伝家の宝刀である。包丁のように何にでも使えるものでないことは、自公“合体”政権が馬鹿でもない限り分かっているであろう。それを新テロ特措法案に使うという。ガソリン税の暫定税率を維持するためにも使いたいようである。何が「生活者本位の政治」だ。だから私は福田首相のことを“口だけの政治家”というのである。最近ではそれさえ甘いような気がする。あの薄笑いを浮かべた顔で心にもないことを平気でいう。“口から出まかせの政治家”いった方がよいようである。
福田内閣にはあまりパッとした大臣はいない。看板大臣といわれているのが舛添厚生労働大臣と石破防衛大臣である。この二人の大臣も口だけの政治家である。この二人は福田首相より口が上手い。しかし、本質は“口だけの政治家”なのである。二人とも安倍首相の続投に反対していたのである。それが安倍首相から声をかけられると喜んで安倍内閣に入った。年金問題や防衛疑惑の処理をみていれば、この二人の大臣に実のないことは明らかである。この二人の大臣も“口から出まかせの政治家”であることが露呈しつつある。口の上手い人は、口が災いで窮する。どうもそういう雰囲気がでてきた。
それでは、また。
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