★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK45 > 896.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
市民の力示す岩国市長選
井原市長辞職・再出馬表明
「自民党に思い知らせる」
2007年12月28日付
空母艦載機部隊移転を巡り注目される岩国市の井原勝介市長は26日、高田和博市議会議長に辞職願い(28日付)を提出し、市議会も同意した。同時に、井原市長は出直し市長選へ出馬する意向も表明した。岩国市民は、昨年の住民投票と続く市長選、市議選、県議選と選挙のたびに、アメリカへ従い強権を振り回す国をうち負かしてきた。このたびの市長選は、「岩国市民の力を理解しない自民党政府に対して改めて力を示すためだ」と市民のなかでは話される。戦後60年にわたり米軍支配の屈辱下におかれてきた市民からは、「もう1度、日本人の心意気を見せてやれ」との意気込みが語られている。
米軍支配の積年の怒り重ね
辞職願いの提出は、国が「経済制裁」として勝手にうち切った新市役所建設補助金35億円の穴埋めに、合併特例債などをあてる補正予算の提案とあわせて、おこなわれた。井原市長は、市議会に対し「私の首とひきかえに、予算を通して欲しい」と発言。総務委員会では、4対4の同数となったが、公明党の井上昭治委員長の採決により否決した。
その後の本会議では、容認派市議らが新庁舎建設にあてる合併特例債を4億8000万円減額し、かわりに同額の国の補助金をあてる修正案を提案。賛成多数で可決となった。
今後は、市議会議長が市長の辞職を今月31日までに、選挙管理委員会に通知。50日以内に選挙がおこなわれる規定のため、出直し市長選は来年2月3日か10日、17日のいずれかの日曜日になると見られている。
岩国市民のなかでは、再度の市長選となったことに、「もっと早くやればよかった」「負けるはずがない」との声が元気よく語られる。「民意はかわった」「現実的対応が増えた」とか、「市長が窮地に陥ってやめた」との雰囲気が、容認派市議やマスコミから振りまかれているが、「本当の力関係はまったく違うのだ」と話されている。
補助金騒動をめぐっては、昨年末に国が「米軍再編を容認しないかぎり交付しない」ことを決定。今年に入ってから、容認派市議らが4度にわたり合併特例債を使う予算を否決してきた。そのたびに、「崖っぷち」「市長窮地」などと大騒ぎがされた。しかし、容認派市議らは予算は否決しても、出直し市議選とみずからの落選につながる「市長不信任」は実行することができなかった。
このたびの辞職は、井原市長が市議会の引け腰を逆手に取った格好で、慌てるのは容認派や国、県の側というのが実際と話されている。また、修正案可決といっても、国の補助金は市が米軍再編を容認した場合にしか交付されず、補助金部分の実効性はほとんどない。「市議会も予算を否決したままだと批判が怖いから、窮余の策だったのではないか?」といわれている。
米軍再編反対の声は崩れぬ
川下地区の自治会長の1人は、「市長選を待っていた市民の方が多いのではないか」と笑顔で話す。自身も「いいかげん民意が読めない議会につきあうのはやめて、市長選に持ち込んだらいい」と、働きかけていた1人だ。「私の周囲でも、みんなそういっていた。業を煮やして、(米軍再編)反対派の議員に、 “市長不信任” をやれと動いた人もいる。国も力ずくで来るだろうから余裕とは思っていないが、市民の力を見くびって何度も痛い目にあってきたのは国の方だ。容認派は、リコールなどもいっているのに、いまだにだれが出るのかも決まっていない。利権目当てのわれもわれもで、分裂状態とも聞いた」といった。
また、「市民の思いは、ちょっと金をくれたらなどという簡単なものではない。戦後60年もたちながら、日本政府はアメリカの出先機関のようなものだ。市議会は、ほんとに程度が悪いが、二井知事も国の官僚もたいしてかわらない。米軍再編を許せば、日本人が盾として殺される。今でも、税金をしぼり上げながら、鼻水がかめるほどお札を印刷してアメリカに貢いでいる。こんなばかなことはなく、選挙は常識テストのようなものだ」と笑った。
元町に住む60代の男性は、「今の岩国市民は、昔の岩国市民ではない。日本中も時代の流れは変わった。市民の本音は、いいかげんに“安保”条約も地位協定もやめて、独立国になれということだ。民意がわかっていないのは、国と市議、県議、国会議員など容認派の方だ」と語る。
以前、男性は「戦争に負けたからアメリカがいるのもしかたがない」と腹を立てながらも、半分思っていたという。しかし、9・11テロ事件から考えは一変した。「世界中で、好きなだけ戦争を起こして、自国の利益を上げているのはアメリカだ。事件後は、市民にも銃口を向けた。そんな国に、日本が従う必要はない」と強調する。
そして、「米軍再編で国の貢献といえば、あれだけの強行姿勢をとって、市民の目をハッキリ覚まさせたことぐらい。市議も県議も国会議員も、だれのための議員なのか。そのあたりの民意が全然読めていない。市民の怒りは、安倍が来ようが、ブッシュが来ようが、動くようなものではない。うしろには、国民がひかえているんだ」と話した。
車町の80代の男性は、住民投票の前に自民党大物議員が「自民党は、1市町村を潰すことぐらい簡単だ。従わない首長は交代させる。いつでもそうやってきた」と豪語していたと聞いた。ところが、住民投票でも市長選でもフタを開ければ、市民の力が圧勝だった。「自民党の力ももう限界だ」と語る。
「岩国では、空の上から見た常識ではわからない力が動き出した。いつまでも、国民が黙って従うと思ったら大間違いだ。市議も落選を怖がって恐れている者もいるが、それも当然。市議会の傍聴へ行かなくても、毎回大量のビデオがコピーされて回ってくるから、だれがどんな態度をとっているのか、なにが動いているのかみんな知っている。反対の声は、崩れることはないですよ」と話した。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/siminnotikarasimesuiwakunisityousenn%20ziminntouniomoisiraseru.htm
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK45掲示板
フォローアップ: