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http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008010702077520.html
【社会】
五輪招致でＩＯＣが東京に注意 他都市尊重の規範、抵触か
2008年1月7日 朝刊
２０１６年夏季五輪開催を目指す東京五輪招致委員会が、招致活動に関する行動規範に抵触した疑いがあるとして、国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）から文書による注意を受けていたことが６日、分かった。
東京招致委によると、昨年９月に東京、シカゴ、マドリードなど７つの立候補都市が出そろって以降、同招致委が文書で注意されたのは初めて。ＩＯＣは注意の回数などで３段階の規定を設けており、今回の注意は最も初期の段階とみられるが、今後の五輪招致活動への影響が懸念される。
関係者によると、東京招致委の要請を受けた在ブラジルの日本の在外公館関係者が昨年１２月、ブラジル・オリンピック委員会（ＢＯＣ）会長で、１６年五輪開催に名乗りを上げているリオデジャネイロ招致委のヌズマン会長を表敬訪問した。
その際、同会長にリオの招致計画の有利な点や、ブラジルが既にサッカーのワールドカップ（Ｗ杯）１４年大会の開催地に選ばれていながら、なぜ五輪を招致するかを尋ねたという。ＢＯＣはこれらの発言が「立候補都市は他の都市を尊重する」などとした行動規範に反するとして、ＩＯＣに報告した。東京招致委の河野一郎事務総長は「意図的な違反ではないが、厳粛に受け止めて対処する。ＩＯＣには説明を済ませている」と話した。
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