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私は「直観」や「予感」を大事にしている。政治の場では、膨大なデータや書類が目の前を行き交うが、そのすべてに目を通すことは不可能だ。また、世の中の移ろいは速くて、今日は「この問題こそ政権中枢を揺るがす」と言っていても、1カ月後には「あれ、どういう問題だったけ」というようなことがママある。永田町発のニュースは多いが、途方もない量での「情報の消費」をしている場だと思う。ところが、その情報の90%以上が「霞が関発」の官僚によるペーパーや統計だ。この情報に依存していると、結果的に「役人ワールド」の住人となってしまう。彼らは都合の悪い情報は隠し、比較対象を恣意的に操作して、自分たちの政策がいかに正しいかを与党の政治家に「御説明」を繰り返す。
物事の何が本質で、何が枝葉なのかを見極めることが大切な仕事になる。そのためには、最初に事柄に触れた時の「素朴な疑問」を軽視しないように心がけている。例えば、「共謀罪」と聞いた時に「いったい実行のない共謀という犯罪は、どの段階で成立するのだろうか」と疑問を持った。法律のプロである弁護士や刑法学者の友人・知人に聞いても、この点は曖昧であることが分かった。そこから掘り下げていって、「共同共謀正犯」をめぐる判例で拡張しつつある「共謀」の概念を準用して、犯罪成立の条件が揃えば「目配せでも共謀は成立するか」と問い質したとたところ「成立します」(南野法務大臣)の答弁を得て、共謀罪をめぐる議論が沸騰した。これも、「素朴な疑問」にこだわり続けたゆえの展開だった。
このブログで連日書いているワンビシ・アーカイブズに保管されている「旧台帳の保管状況」についても、福島みずほさんの議員会館の部屋に、昨年6月の夜の10時に駆け込んできた社会保険業務センター長の形相と言動が不自然だったからだ。
「この倉庫に預けていること自体が国家秘密です」「私たちだって、そうそう中には入れません」「視察出来るようなところではないんです」とい言葉とは裏腹に、
「見せたくない何か」を抱えて必死の防衛線を張っている姿が見えた。そして、野党議員視察団を「門前払い」という村瀬社会保険庁長官の強硬姿勢が、年金記録問題の根本を揺るがす事実がこの倉庫に眠っているという確信に変えた。そして、半年かがりで、倉庫視察を要求し続けたのである。
だから、「直観」「予感」と言っても「超能力」でも何でもない。「素朴な疑問」を持続することである。ひとつのことだけを継続してやれるわけはないから、
長期戦になる時には、ひとつひとつのやりとりをファイリング化し、節目節目で記録していく(今は『どこどこ日記』を使っている)。そして、しばらくたって別テーマの仕事が一区切りついた時に、やりとりを再開するという具合だ。インターネット情報や検索サイトが提供する山のような情報を探索するのに、プリミティブな感覚かもしれないが、「直観」「予感」を軽視しないという私の流儀である。ただし、その「直観」「予感」が間違っている場合には、どんなに長い時間を費やした結果であっても、ただちに訂正する勇気も必要だ。
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