★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK45 > 871.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.amakiblog.com/archives/2008/01/06/#000657
2008年01月06日
メディアに頻繁に登場する国会議員の発言の意味するもの
政局がらみの事については、このブログでなるべく取り上げないつもりでいる。書きはじめればきりがないからだ。週明けから政治は本格的に動き出し、事実が評論を先行するほどにめまぐるしく動く事になるだろう。そしてその動きは解散・総選挙に向けて加速する。しかも選挙の結果でさらに激しく動く。まことに政局の一年が始まるのだ。
しかし、6日朝のフジテレビの報道2001年に出演していた自民、民主の政治家の話を聞いていて、どうしても一言書いて置きたくなった。この私の予言は、おそらくその通りになって展開していくと思う。だから今一言書いておかなければならないのだ。
この番組の中で、本人は気がついていたかどうかわからないが、小池百合子と前原誠司が極めて意味ありげな発言をしていた。
すなわち小池百合子は、福田総理の支持率が更に下がって、自民党が選挙の顔として福田首相を降ろさざるを得なくなった時、小池百合子を担ぎ出そうとしたらそれに応じるか、といわんばかりのキャスターの質問に対し、「自民党の代表として担ぎ出される事はない」ときっぱりとこれを否定し、「それでは新党をつくるのか」という質問に対し、「新党をつくるノウハウは十分蓄積している。3日もあれば新党をつくれる」と答えたのだ。彼女はもはや明らかに今の自民党は終わっていると見ている。そして自民党は間違いなく再編されていく、それが民主党との連立なのか、新党結成による合従連衡なのかはわからないが、自公対民主という対立は早晩再編成される、と見ているのだ。
私がさらに驚いたのは前原誠司の発言である。彼は民主党の目指すものはあくまでも政権交代であり、その先の二大政党制であるとして、政権を取る前に民主党が分裂する事はないと教科書的な答弁をしていたが、その後で、「二大政党制と言っても、米国のように安全保障問題については一致した二大政党制でなければ国は安定しない」と言いきったのである。
前原氏の安全保障観については自民党のタカ派のそれと変わらない事は、もはや今となっては周知の事実である。しかしその前原が、ここまで「安全保障政策で基本的な立場が同じである二大政党制を目指す」と言い切った事がかつてあっただろうか。明らかに前原は新しい政治状況を見据えている。
鳩を見たら、普通は平和の象徴であると考える。ましてや女性ならば。しかし小池百合子は「おいしそうな鳩」と言ったという。そういうエピソードがまことしやかに伝えられている。その小池と言い、ネオコン前原と言い、日米軍事同盟の強化を前提とした政界再編に向けて、元気いっぱい走り出しているということだ。
しかし、ここまでは少しでも政局に関心のあるものならば誰でも気づいているに違いない。私がこのブログで問題提起したいのは、ここまで日米軍事同盟の強化を前提にした政界再編が当たり前になりつつある状況下で、平和憲法を標榜するいわゆる護憲政党の間で、「政界再編」(彼らの場合には大同団結しかないのであるが)の動きがまったく見られないという事実である。
これは一体どうした事なのだろうか。日米軍事同盟の強化を前提とした二大政党体制が出来てしまえば、彼ら護憲政治家の存在価値は限りなく消えてしまう。国民の生活重視の政策は、もはや保守政権こそ、護憲政党の先を越して、着実に取り入れていくであろう。その事は既に5日のこのブログで書いた。繰り返して強調したい。護憲政党の存在価値は、イデオロギーなど関係のない一般国民にとっては、限りなく消えつつあるのだ。
そのような存亡の危機に立っている彼らは、自民党や民主党の議員のように、生き残りをかけた死に物狂いの「政界再編」に、なぜ本気になって動き出そうとしないのか。
この点一つをとってみても、彼らの政治家としての資質が、自民党、民主党の国会議員のそれよりはるかに劣っている事がわかる。自民党と民主党の国会議員の、政治生命を賭けたバトルの前に、護憲政党議員の迫力のなさが、悲しいまでに浮き彫りにされている。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK45掲示板
フォローアップ: