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2007年ももうすぐ暮れる。今年1年間、『どこどこ日記』に目を通していただいた皆さんに、あらためて「ありがとう」と感謝の気持ちをお届けしたい。政治家ブログとして書き続けてきた『どこどこ日記』だが、重要法案や政局の節目でアクセス数がはねあがり、「正確な情報を、速くわかりやすく」という役割を、昨年の「共謀罪」の時には果たせたと思う。(この共謀罪も「テロ等謀議罪」と名前を変えて、来年の国会には登場するかもしれないから要注意だ) もともと、ジャーナリストとして物書きで約20年を過ごしてきたので、報道ではないが日記でもなく、コラムのようなスタイルで書くことに慣れてしまっている。なかなか、その癖は抜けないとは思うが、時には「私は」という一人称に終始する事柄も書いてみたい。
少年時代の私はひとりでいる時間が長かった。ひとりで読書計画を立てて、感想や批評をノートに記していく。やがて20代になって、フリーランスで取材を始めたが、多くの人の声や、声にならないつぶやき、表情までも印象に刻んで、ひとつのレポートに仕上げていくという仕事は性に合っていた。締め切りまで徹夜で全力投球しても、「入稿」してしまえば仕事は終わる。本を書き上げた後は数日「脱け殻」のようになってボーッとしていることもあった。
ところが、政治家の仕事には終わりはない。目の前に投げ出されてくる問題のひとつひとつを見れば、小さな問題なら「解決」「解消」に至る場合もある。だが、学校教育や医療、年金など「制度」に関わる問題は、そう簡単に「解決」に至ることはない。それでも、国会で論戦を行い、また市民やNGO、労働組合などの人たちの現場で報告をすることで、少しづづ「潮流」が変わるということは起きる。
安倍内閣での「教育基本法」「教育3法」「教育改革国民会議」と復古主義的な動きは、参議院選挙で停まり、安倍辞任で完全に失速した。しかし、今年の前半まではまだまだ強い流れだったのだ。沖縄「集団自決」をめぐる検定介入など、文部科学省の安倍官邸へのすり寄りの結果だった。こうした復古主義の流れが強烈な時に、他の誰がいなくともしっかり批判をして対決するという役割を今年の国会では担ったと思う。(詳しくは『ザ・質問4』をぜひ読んで下さい)
政治家にとって、最大にして最強の武器は「言葉」である。時代に言葉を刻み、その意味と意義を多くの人に知らしめて、「希望」を再編成するのが仕事である。
「政治家の言葉」と言えば、「テレビショッピング」よりも信頼出来ないものとされている。「朝令暮改」「有言不実行」など朝飯前で、何もかにもが信じられなくなってきている。
だからこそ、「言葉」に全重心をかけて、時代を向けて投げ抜いていくことが私の役割だ考えいる。できるならば、来年も「政治の深層」をえぐる視点を読者の皆さんと共に作り上げたい。
昔から私には夢があった。それは、テレビ局を持ちたいという夢である。映像技術の進歩とインターネットの普及によって、『どこどこチャンネル』を創設することも、協力スタッフさえ集まれば不可能ではなくなった。公共事業チェック議員の会で視察した「八ッ場ダム」「圏央道」などは、文章よりも短いVTRをはさんで伝えるのがいいかもしれない。来年は、『どこどこ日記』を運営しつつアルタナティブなメディアに発展させる基礎を築いていきたい。
現在の日本では、政治家のこうした「国政報告」は、ほとんど票にならないと言われている。私は、時代はやがて変わるという確信がある。大手メディアが衰退し、政治状況が混濁すれば、やがて客観的にも「政治的な情報ステーション」が必要な状況が生まれてくる。どうか、来年もよろしく!
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