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http://www.asahi.com/international/update/1228/TKY200712270420.html
2007年12月28日10時04分
パキスタンのブット元首相が暗殺された。「心配が現実になった」「これからどうなるのか」。現地で活動する日本人らは、口々に不安や懸念を語った。
「地方で続いたテロが、首都の近くでも起きるようになってしまった」と首都イスラマバードでホテルを経営する督永忠子さん(63)は心配そうに話した。
督永さんがラワルピンディに住むホテルの従業員たちから聞いたところでは、一斉にシャッターを閉めた商店に火がつけられたり、一部では銃撃戦も起きたりしているという。「道路も封鎖されているらしく、従業員は怖くて帰宅できないと事務所に引き返してきた」と話す。
最近、日常生活での不便はなかったが、治安が心配で事務所と隣接の自宅以外は出歩かないようにしていたという。「これからどうなるのでしょう。分からない」と不安そうな声で話した。
パキスタンで1984年から医療活動をしているペシャワール会現地代表の医師、中村哲さん(61)は、福岡県大牟田市の自宅でテロの一報を聞いた。「現場のラワルピンディは昨日、正月休みで帰国する際に通ったばかり。心配していたことが起きた」と話す。
中村さんによると、ラワルピンディはブット氏の熱心な支持者が多い土地で、帰国のため26日に通った際は選挙ムードのまっただ中だったという。「彼女が暗殺されれば大きな混乱が起きる。混乱で得をする者が起こした事件のように思う」
ペシャワール会はアフガニスタンでも活動している。「パキスタンではムシャラフ政権への非難の声が街に満ちている。何か起きるとしたらアフガンでなくパキスタンだ、との予感が現実になってしまった」
中村さんは、ブット氏が首相就任直後の89年、首相官邸のパーティーに招かれたことがある。「権力主義への嫌悪を演説で語り、普通の感覚を持った常識人という印象だった」と振り返る。
パキスタンには日本人5人を含めた約200人のスタッフがいる。1月7日には再び現地に戻らなければならない。中村さんは「混乱は予期していたこと。私たちは私たちの仕事をやるだけです」と話した。
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