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http://www.amakiblog.com/archives/2007/12/28/#000643
2007年12月28日
外務省人事の感想を聞かれて
来年早々にも外務省幹部の人事異動が行われると盛んに報道されている。三年間務めた谷内事務次官が退職し、藪中外務審議官がその後任者として昇格する。駐米大使は藤崎一郎となり、次官や駐米大使の噂のあった海老原紳は結局駐英大使となる。谷内人事の真骨頂である。
これらの人事について、一部メディアやブログの読者から感想を語って欲しいと頼まれた。しかし語る気にはならない。私にそれを語らせるのは酷というものだ。もちろん思いはたくさんある。しかし、小泉首相の対米追従外交を批判して外務省から追放された私が、今さら外務省の人事を語ってみても誰にも相手にされないだろう。
谷内や藤崎はともに米国研修の日々を過ごした同期だ。藪中は一年後輩、海老原は二年後輩にあたる。皆、長年同じ釜の飯を食った仲である。何を考えているかまでわかる。因みに私の同期は中国、韓国、そして国連代表部などの枢要な大使についている。文字通り彼らは日本の外交を動かしているのだ。
こころざし半ばで自分だけが辞職に追い込まれた無念さは大きかった。しかし時はすべての思いをやわらげてくれる。大きなものを失ったかわりに、もっと大きなものを私は手に入れた。それは自らに忠実な、自由で、自立した人生である。私の残された人生が彼らの人生と交差する事は、もはや二度とないだろうと思っている。
今はただ、彼らの活躍を願うばかりだ。嘘をつかず、政治におもねることなく、ひたすら国民のために本物の外交をしてもらいたい、そう願うのみである。
しかし残念ながら彼らにそれは出来ないであろう。彼らはこれまでにあまりにも多くの嘘を重ね、政治におもねり、そして国民の利益に反する外交を重ねてきた。偽りの外交を続ける事により、何が正しい外交であるかが判断できなくなってしまったのだ。
「国民に知恵がついてきたので外交がやりにくくなった」などと、間違っても思わないで欲しい。これからの外交は君たち一握りの官僚に独占させるには、あまりにも重大で、難しいものになってしまった。その外交に向かい合うには君たちの資質と能力はあまりにも卑小である。日本の外交は国民とともに進めていかなければならない。これが私の感想である。
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