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【社説】 予算政府案 格差対策これで本気か 小泉純一郎政権の構造改革による格差やひずみはいまなお社会に蔓延している
1 :ランボルギーニちゃんφ ★:2007/12/25(火) 14:55:37 ID:???0
★予算政府案 格差対策これで本気か(12月25日)
二○○八年度予算の政府案が決まった。
疲弊する地方の実態を踏まえ、政府は「地域活性化」を予算編成の重点政策に掲げたが、
この課題に十分対応できたとは言えない。
確かに、国民の暮らしにかかわる各種サービスや地方・雇用対策など多方面に予算が
まんべんなく配分された。
裏を返せばめりはりを欠いた内容だ。
財源不足の中で、ようやく収支のつじつまを合わせた感が否めない。
この予算で何を実現するのか。福田康夫首相の強いメッセージも伝わってこない。
これで国民や地方が元気になるだろうか。
たとえば、地域対策の目玉として、大都市から地方へ四千億円の税収を移す地方再生特別枠が創設された。
これに伴い、地方交付税が三年ぶりに増額される。
人口五万人規模の市町村では平均一億三千万円が配分されるという。
全国の自治体に一律一億円を配ったかつての「ふるさと創生事業」をほうふつとさせる。
自治体が求めているのはこうした一時的な金のばらまきではないだろう。
参院選で地方票を失った政府・与党が衆院の解散・総選挙を意識して最大限の配慮を示したものだ。
予算案は家計にも痛みを強いる。
厚生年金や保険料の引き上げ、医療保険の増額などが相次ぐからだ。
民間のシンクタンクは、○八年度の家計の負担増は約一兆円になると試算する。
今年からの定率減税の廃止で家計がすでに実質増税になっていることも忘れてはなるまい。
原油価格の高騰で灯油やガソリン代が上昇し、生活用品の値上げも後を絶たない。
これ以上負担が増えれば家計はさらに悪化するだろう。
福田首相は所信表明演説で「格差の実態から目をそらさない」と力説した。
解消策についても「ばらまきではなく政策に工夫を重ねる」と述べた。
小泉純一郎政権の構造改革による格差やひずみはいまなお社会にまん延している。
政府案からそれを是正する熱意が感じ取れないのは残念だ。
予算案を審議する年明けの通常国会では、国民の暮らしに目を向けた与野党の論議が欠かせない。
北海道新聞(一部抜粋) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/67638.html
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