★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK45 > 576.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
生活保護行政で幹部職員を北九州市が「処分」したというからどんな処分かと思ったら、「文書訓告」だという。この「文書訓告」とはどんなものかを、組合活動をしていて処分歴のある公務労働者の友人に聞いてみた。実質的には何の処分もしなかったのに等しいのだそうだ。実質的な処分というのは「戒告」以上で、「戒告」のほか「停職」、「減給」、「諭旨免職」などがあって、一番重いのが「懲戒免職」だ。「戒告」以上になると履歴書に記載されるだけではなく、給与面でも実損がある。「戒告」以上になると昇給延伸など給与面での実損がともなうからだ。
では「文書訓告」の場合はどうか?履歴書には何も記載されないし給与面での実損も何もない。ただ文書での「注意」を手渡されたというだけのこと。強いて言うなら一応は不名誉なこと、ではあるけれど…。口頭による「厳重注意」に至っては、発せられた言葉が空中で消えていくだけで、一瞬のうちにその意味さえも失われてしまう。もっとも「文書訓告」も破り捨ててしまえば、それで終わりなのだからまったく同じか!
もっとわかりやすく言えば、交通違反で切符を切られて反則金を払い、減点を受けるのが「戒告」以上で、今回の処分は警官が温情で「警告書」を出して反則金をおまけしたのとまったく同じ、減点もない。口頭による「厳重注意」に至っては、違反して警官に叱られたのと同じこと。
つまり今回北九州市が行った処分というのは、世間がうるさいので格好を付けただけということだ。「オニギリ食いた〜い」と書き残してなくなった男性の無念を思うと、あまりにも虚しい実のない「処分」である。
==========================================
ウェブ魚拓:http://s03.megalodon.jp/2007-1225-1539-59/www.asahi.com/politics/update/1225/SEB200712250001.html
(http://www.asahi.com/politics/update/1225/SEB200712250001.html)
生活保護行政で謝罪、幹部職員7人を処分 北九州市
2007年12月25日11時55分
生活保護行政に絡んだ孤独死が05〜07年に3年連続で発生し、厚生労働省や第三者委員会から「不適切」「過ち」などと指摘された北九州市で、北橋健治市長は25日、発生時に保護行政を担当していた保健福祉局長ら幹部職員計7人を「配慮に欠ける点が認められた」として同日付で文書訓告などの処分にした、と発表した。
処分は、現・前の保健福祉局長の2人を文書訓告としたほか、同局地域福祉部長と同局参事の2人、保護課長歴代3人の計5人を口頭による厳重注意とした。
この日の定例会見で北橋市長は「深くおわびしたい」と謝罪したうえで、処分理由について、明らかな法令違反や職務義務違反は認められず、地方公務員法に基づく懲戒処分(戒告以上)には当たらないと説明。だが、厚労省や市の第三者委から「不適切」などと指摘されたことを重視し、一連の対応は長年の慣行の積み重ねによる組織的なものだったと判断、幹部職員に結果責任を問う形にしたという。
北橋市長は「過去から続けてきたことを一刻も早く転換し、再出発することが大事。救うべき市民は必ず救うことで責務を果たしていきたい」と述べた。
市に対しては今月、厚労省が3件の孤独死以外でも「不適切な事例」があったことを指摘し、第三者委も今月20日、市の対応を批判する最終報告を出した。
07年に同市小倉北区で起きた孤独死については、保護問題に取り組む市民団体が8月、保護行政の現場の責任者である小倉北福祉事務所長を、保護責任者遺棄致死などの容疑で福岡地検小倉支部に告発している。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK45掲示板
フォローアップ: