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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007121802073151.html
2007年12月18日 夕刊
【カウアイ島(米ハワイ州)=半田滋】ミサイル防衛(MD)システムの海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」(七、二五〇トン)は十七日午後零時十二分(日本時間十八日午前七時十二分)、ハワイ沖でカウアイ島から発射された弾道ミサイルに見立てた中距離標的の迎撃試験に成功した。米国以外のSM3の試射は初めて。
中距離標的はカウアイ島西部の米軍施設から発射され、大気圏外に出た後、分離した弾頭部にSM3が命中した。標的発射から迎撃完了まで約七分だった。標的は射程約一千キロで、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」とほぼ同じ飛行速度という。
当地で会見した防衛省の江渡聡徳副大臣は「発射試験の成功は、弾道ミサイル防衛を含む緊密な日米防衛協力の象徴」と話し、米国防総省ミサイル防衛局のオベリング局長は「MDは日本のためのシステムでもある。日米が共同することで日本防衛に役立つ」と述べた。
MDシステムは二〇〇三年十二月の閣議で米国からの導入が決定された。弾道ミサイルに対しイージス護衛艦で迎撃し、撃ち漏らした場合、地上配備の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)で二段階対処する。
海自は、このあと三隻のイージス護衛艦を改修してSM3を搭載、いずれもハワイで迎撃試験を行うことになる。PAC3は航空自衛隊入間基地(埼玉)と習志野基地(千葉)に配備されている。
MDは初期配備だけで一兆円かかり、費用対効果が疑問視されている。米国以外で導入したのは日本のみで、収賄容疑で逮捕された守屋武昌前防衛事務次官が防衛局長当時、導入へ向けて自民党国防族などに積極的に働きかけた。
<SM3> 弾道ミサイルを大気圏外で撃墜するイージス艦発射の迎撃ミサイル。米国が独自開発した直径約34センチの従来型と、日米が1999年度から共同で開発を進める直径約53センチの次世代型がある。北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」などへの対処を急ぐ日本は、2010年度までにイージス護衛艦「こんごう」を含む計4隻に従来型SM3を搭載方針。従来型よりも命中精度や射程を向上させた次世代型は、06年度から日米の共同研究から開発段階に移行した。
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