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http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/18/k20071218000030.html
海上自衛隊のイージス艦から迎撃ミサイルを発射して弾道ミサイルを撃ち落とす初めての試験が18日朝、アメリカのハワイ沖で行われ、試験は成功しました。すでに配備されている地上発射型のミサイルとあわせ、弾道ミサイルを2段階で迎え撃つミサイル防衛システムが新たな段階に入ることになります。
ミサイル防衛システムは、日本に向かう弾道ミサイルをレーダーで追尾し、海上と地上から迎撃ミサイルを使って撃ち落とすものです。このうち海上からは「SM3」という迎撃ミサイルを海上自衛隊のイージス艦「こんごう」から発射します。「こんごう」は日本時間の18日午前7時すぎ、ハワイの沖合で初めてSM3の発射試験を行い、アメリカ軍の施設から発射された標的のミサイルを大気圏外で撃ち落とすことに成功しました。アメリカ以外で、SM3の発射試験に成功したのは日本が初めてです。地上から発射される迎撃ミサイル「PAC3」についてはすでに埼玉県などの航空自衛隊の基地に配備されていて、これで弾道ミサイルを2段階で迎え撃つミサイル防衛システムが稼働することになります。防衛省は今後、SM3を搭載できるイージス艦をさらに3隻増やすことなどを計画していますが、ほかの国に向かうミサイルを撃ち落とすことが憲法解釈上許されないとされる集団的自衛権の行使にあたる可能性があることから今後、議論が活発になるものとみられます。
12月18日 8時46分
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