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http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20071216/CK2007121602072567.html
2007年12月16日
在日米軍再編に伴い、米陸軍第一軍団の「前方司令部」が十九日、キャンプ座間(座間、相模原市)に開設される。これまでは後方支援の兵站(へいたん)部隊だった在日米陸軍は、アジア・太平洋地域を行動範囲とする第一軍団の前方拠点へと機能を強化。この動きに周辺住民は「基地の恒久化につながる」と警戒感と不安を募らせている。
(樋口薫)
キャンプ座間に19日
第一軍団は、米国西海岸のフォートルイス基地に本拠を置き、兵員は約二万人。アジア太平洋地域の有事に即応して増派される部隊で、イラクやアフガニスタンにも派遣されている。
新司令部の設置は昨年五月、日米安全保障協議委員会の最終報告に盛り込まれた。陸上自衛隊が海外派遣される際の先遣隊となる中央即応集団の司令部も、二〇一二年度までにキャンプ座間に移転することが決定。在日米海軍と海上自衛隊の両横須賀基地のように、日米連携の強化が進むことになる。
第一軍団長のチャールズ・ジャコビー中将は十日、仙台市で始まった陸自との日米指揮所演習に出席。記者会見で、前方司令部の設置について「人数の増加は微々たるもの。フォートルイスから機材や人材の移動もない」と述べた。
地元への影響は限定的だと強調する言葉だが、在日米陸軍司令部のエドワード・ローパー渉外部長は、新司令部の意義を「(兵站部隊だった)これまでと違い、戦闘任務部隊で有事にすぐ動ける形になる」と説明する。
新司令部は約三十人の要員で発足、来秋には約九十人に増える見通し。近い将来、司令部本体が座間に移される可能性も示唆されている。
◇ ◇
こうした動きに市民団体などは「なし崩しに基地が固定化されてしまう」と反発を強める。
「第一軍団の移駐を歓迎しない会」事務局長の金子豊貴男・相模原市議は「キャンプ座間はアジア最大の軍事拠点になる。このままでは座間、相模原は百年後も基地の街のまま」と話す。
地元・座間市の星野勝司市長も「国はまず基地の恒久化解消策を示すべきだ」と批判。反対の姿勢を崩さない同市に対し、国は米軍再編で基地負担が増える自治体に交付する再編交付金の対象から外すという措置を取った。
再編交付金を受け入れた相模原市も、日米最終合意に盛り込まれた相模総合補給廠(しょう)の一部返還に進展が見られないことから、国への不信感を募らせる。加山俊夫市長は「基地強化の話ばかりが先行し、負担軽減策が示されないことへの矛盾には憤りを感じる」と述べている。
キャンプ座間で十九日に開かれる司令部発足の記念式典。松沢成文知事や周辺自治体の市長らが招待を受けているが、「今の状況で出席するのは好ましくない」「公務」などの理由から、そろって欠席の意向を表明している。
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