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卓上四季
南京事件(12月14日)
中国・南京を旧日本軍が占領したのは七十年前の十二月十三日だ。それから翌年にかけて、旧日本軍は中国兵や市民を殺害した。南京事件(南京大虐殺)だ▼死亡者数に論議がある。中国の公式見解では三十万人だ。日本の研究だと最大二十万人、大規模な虐殺はなかったと主張する人もいる。沖縄戦での軍による自決強制や、従軍慰安婦問題のように、意見が分かれる▼極東国際軍事裁判の判事だったインド代表のパールが、南京事件で見解を示している。裁判ではA級戦犯を含む全被告の無罪を主張し、靖国神社に顕彰碑がある人だ。多数意見に反対する意見書(パール判決)の中で、南京事件について判断を述べた▼残虐行為を強調した米国人宣教師らの証言の一部を、パールは誇張、曲説と却下する。「興奮した、偏見の目を持った者によって目撃された」などと理由を挙げた▼パールは「証拠に対し言い得るすべてのことを念頭に置いて、宣伝と誇張をできるだけ斟酌(しんしゃく)しても」と前置きし、この件で結論を述べる。残虐行為を旧日本軍が犯したという証拠は「圧倒的である」と▼パールも言う通り、戦争をめぐっては誇張や宣伝が伴いがちだ。政治にも左右される。米国では、原爆投下が正当だったと考える人も少なくない。過ちを繰り返さないためには、加害と被害それぞれの事実を、包み隠さず直視することが大切なのだろう。
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