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今日は衆議院法務委員会が開かれた。9時に理事会が開かれて、9時10分から自民党の水野賢一委員の質問が行われた。テーマはずばり「死刑」だった。刑法11条「死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する」の根拠は、「明示13年7月の太政官布告であることや、「火あぶり「ハリツケ」「釜ゆで」などが残虐であるなどの議論をへて、「死刑執行の有無までが公表されていたが、氏名も公表するという報道があったがどうなのか」という質問に入った。鳩山大臣が答弁しているちょうどその時、死刑執行が東京で2ヶ所、大阪で1ヶ所行われていたということが判明した。11時20分から質問に立った民主党の細川律夫委員の「今日、死刑執行があったという情報が間接的に入ってきたが、本当か」との質問に対して、「9時38分までに執行した」と鳩山法務大臣が述べた。まさに、前代未聞の出来事である。法務委員会での死刑の議論と同時並行で死刑執行が進むということが起きたのだ。
先の「氏名公表」をめぐる水野質問に対して鳩山法相はこのように答えていた。
「従来は人数と日しか発表しなかった。相当に昔は、1年間のトータルの数だけを公表していたとも聞いているが、これまでは「死刑執行の有無」だけを公表してきたことを、局長などと話し合ってきた。11月30日に報道(『サンケイ新聞』1面)されたが、あの時は何も決まっていなかった。今までの取扱いは、執行された本人や家族の気持ちを考えてやってきた。他方で情報公開という流れもあり、今後は一定程度の公表をしようと考えている。
よもや、その答弁の瞬間に執行が行われていたとは思いもよらなかった。死刑廃止議員連盟では、これから記者会見を開くことにする。
2007年12月7日
法務大臣 鳩山邦夫 殿
死刑執行に強く抗議する
死刑廃止を推進する議員連盟
会長 亀 井 静 香
事務局長 保 坂 展 人
私たち「死刑廃止を推進する議員連盟」は、鳩山法務大臣が本日、3名の死刑囚に死刑を執行したことに強い怒りと無念の気持ちを表明する。鳩山氏が法務大臣に就任してから、死刑制度に関する発言を積極的に展開し、その発言主旨は別にしても、硬直化していた死刑制度の是非について議論が喚起されたことに評価するものである。
実際に、衆参法務委員会で多くの議員が死刑制度に関して質疑を行い、衆参法務委員会が東京拘置所の刑場視察を実施し、さらに11月9日には、法務省内の死刑制度勉強会に死刑廃止を求める市民団体を呼び、大臣自ら直接、廃止側の意見を聞く場を設け、今後も廃止団体との勉強会を継続していく予定になっていた。マスコミも含めて世論も意見を出し合うなど、活発な議論がようやく始まったばかりである。
鳩山法務大臣が、こうした死刑制度についての勉強を開始し、検討している姿勢は大いに歓迎するところであった。また、死刑囚の名前を公表すると決定したことも、これまで秘密裏に行われてきた死刑を少しでも公開していこうとする意欲は、官僚的な法務省の姿勢を変えようとする大臣の決意のあらわれとして評価できる。
しかしながら、死刑制度の議論がこれから本格的に活発になろうという時に、本日死刑を執行したことは、一方的に意見交換の扉を閉ざす行為であり、強く抗議するものである。
私たち「死刑廃止を推進する議員連盟」は、国連総会で今月中旬に死刑の執行停止を求める決議が採択される予定であることを受け、勉強会を開催したばかりである。この国連決議の内容は、死刑を存置している国に対して「死刑の適用を制限し、死刑を科すことのできる犯罪の数を削減し、死刑の廃止を視野に入れて、執行の停止を確立すること」を求めている。日本はこの決議に反対との立場を取っているが、国際社会の一員である日本は決議の主旨を真摯に受け止め、死刑制度の改革に着手するべきである。
「死刑廃止を推進する議員連盟」は、「終身刑の創設」と「衆参に死刑制度調査会」を設置するという案を2003年、与野党全会派で検討した。この案をたたき台にし、今こそ、鳩山法務大臣のもと、死刑制度のあり方を根本的に見直す時期であることを強く申し入れ、本日の執行に抗議するものである。
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