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六カ国協議、「核無能力化」のまやかし・・・「拉致問題」眼中になし、ブッシュ政権
「テロ指定国家解除」へまっしぐら。
『テロ指定国家解除』、『米朝平和条約』へ向けた大安売りは、ブッシュ政権の店
仕舞いのためだろう。
ブッシュの任期は残すところあと一年である。
彼の任期中、中東和平はおろか、疑惑に満ちた9.11同時多発テロ→アフガン問題
→大義無きイラク泥沼戦争など、どれ一つとして成果を上げることができなかった。
中間選挙で敗北し、既に支持率最低、国民の支持を失い完全にレイム・ダック化した
ブッシュ政権が、残った1年間でこれら懸案事項を解決できる見込みは全くない。
このまま任期を終われば、彼は後世に『戦争好きの大統領』、何一つ平和的な貢献
を遺すことなく、『無能な大統領』の烙印を押されることだろう。
今、彼の最大の関心事は自身の「名誉ある退任」のことしかないはず。彼の自己都
合により、日本の拉致より『テロ指定国家解除』が優先されます。
ブッシュの名誉ある退任を飾れる唯一の目玉商品は、北朝鮮問題だけ。
そのため、今回の「親書」の中味を邪推?すれば、55年前の朝鮮戦争の古ぼけた
「休戦協定」を持ち出し、これを廃棄処分にして北朝鮮との「平和協定」締結に向かっ
て急ぐ内容となっていることだろう。
こうして、アメリカの歴史のなかに、『ブッシュは、必ずしも戦争好きの、無能な大統
領だったわけではない、米朝平和条約も締結、平和にも貢献した偉大な大統領』と刻
まれるためにブッシュは、北朝鮮を利用している。
北朝鮮の『テロ指定国家解除』は最早、既定の路線になっている。日本の拉致被害
者問題は既に彼の眼中にない、むしろ目障りな存在であるに違いない。
狡猾な北朝鮮との交渉である、平和協定を締結するためには、「米側の大幅譲歩」
以外に道は開けません。
このように考えない限り、ブッシュ外交の、支離滅裂な北朝鮮宥和政策へのなしくずし
的転換は理解できない(北朝と米政権は文鮮明を介して裏でつながっているとするリチ
ャード・コシミズ説もあるが)。
ブッシュ政権の北朝鮮政策の疑惑の変心は、一連の流れを点と線をつないで見れば、
理解しやすい。
(1)北朝鮮提案の米朝二カ国協議をブッシュ政権は頑なに拒んできた。ところが、今年
1月突如ベルリンにおける米朝二カ国会談に応じた。
これがブッシュ政権の北朝鮮に対するなし崩し的宥和政策のはじまりである。
(2)北朝鮮の偽ドルにお咎め無し、麻薬密売問題などもお咎め無し。
(3)金融制裁の根拠なき解除:バンコデルタ・アジアの北朝鮮資金を凍結解除に奔走。
(4)ブッシュは北朝鮮を「悪の枢軸」呼ばわりしていた。
今や「悪の枢軸」はおろか、拉致被害者家族の願いもむなしく拉致問題はおき
ざりにしたままテロ指定国家解除へ踏み切ろうとしている。
(5)昨年10月北朝鮮の核実験についての追跡調査なし。実際に核を保有している
のかいないのか、保有しているとすれば、その個数は?などについても六カ国
協議では全く触れられていない、隣国日本にとって重大関心事のはずだが。
(6)『核無能力化』とは一体何なんだ?
何故核施設の解体もしくは核施設の完全破壊では駄目なのか。
そう言えば、北朝鮮はベルリン会談後の平壌放送は、核施設を「臨時」に停止と
いう表現を使っていたではないか。
核施設の無能力化とは、北側にとっては核施設の「臨時停止」もしくは「一時的
停止」にあたると密かに笑いをかみ殺しているに違いない。
1994年10月の「核問題」の米朝枠組み合意(ジュネーブ合意)に、北朝鮮は違反
していた。それがために今日の『六カ国協議』となったはず。
前回の轍を踏まないどころか、、『核無能力化』いう言葉を大義名文化して前回以上
に、いい加減な合意のまま六カ国協議は幕を閉じるのではないだろうか。北朝鮮の
『核』の最大の脅威を受けるのは、アメリカでも、ロシアでも、中国でも韓国でもない、
核をもたない日本と違いますか。
六カ国協議の幕引きにあたり、拉致問題を抱える日本は、孤立する。孤立が嫌なら
北朝鮮と「日朝平壌宣言」の趣旨に沿って北朝鮮と戦後処理の話し合いへ進むしか
ない。
拉致に執着すれば、それは「日朝間の解決すべき問題」だからと突き放されて六カ
国協議前の原点にもどる。
北朝鮮の『核』問題の無能力化という表向きの解決によって、米朝の「平和協定」が
締結される。その暁には、ブッシュは高らかに?こう語るかもしれない。
『北朝鮮との休戦協定は廃棄された。核問題の解決と平和条約締結は極東アジアに
平和をもたらし、北朝鮮を開放することにつながり、北朝鮮国民を救う大きな一歩とな
るだろう』と。
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