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http://www.amakiblog.com/archives/2007/12/05/#000613
2007年12月05日
どこの国の事か
まず次の文章を黙って読んで見て欲しい。
「・・・確実にわかったことがある。第一に・・・リーダーが国民の参加なしに密室の中で決まった。第二に、カリスマ政治が完全に終わり既得権益集団間の利益分配政治となった・・・
資本、財産、金融の自由化は市場の透明性と情報公開が大前提となる。体制に癒着した富裕層に対する累進課税と資産公開の実施も必須である。これらは政治の問題である・・・
誰もが頭では政治の民主化の必要をわかっている。しかしできない。自ら既得権益を手放す人はいないだろう。いまや(国内経済と)国際経済は深く結びついており、国内経済の混乱を実は国際社会も望まない。こうして政治腐敗が蔓延する中で体制劣化は進む。が、本質的な政治改革はないままに、惰性状況の深みにはまる・・・」
これは日本のことではない。12月5日の読売新聞にのっていた、慶応大学法学部長の国分良成教授が、「中国 50年来の政治体質」と題して寄稿していた評論の一部である。
「私の関心は現代中国における民主や自由の問題」であるといって中国の専門家を自認する国分教授は、さる10月に開催された中国共産党第17回全国代表大会について
「・・・胡錦濤権力は固まったのか、江沢民勢力は依然として強いのか、などに世界中のジャーナリズムや論壇が関心を向け、議論が百出したが、結局よくわからない。中国政治研究の常といえば常だ・・・」
と前置きした上で、「しかし確実にわかったことがある」と言って上記のごとく書いていたのである。
おそらく国分教授は気づいていないに違いない。中国を批判するつもりで書いた自らの文章が、そっくりそのまま、今の日本の政治批判になっている事を。
あまりにも面白いと思ったので今日のブログに書いてみた。
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