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<議員宿舎>「再編」構想 国会内で持ち上がる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071205-00000059-mai-pol
12月5日14時15分配信 毎日新聞
これまで衆院と参院で別々だった議員宿舎をまとめる「再編」構想が国会内で持ち上がっている。中心になっているのは「議員優遇」と世間の猛反発を招いた東京・赤坂の衆院赤坂議員宿舎。「豪華」「格安」批判を受けてか、国会近くの超一等地にそびえる宿舎は現在、全体の3分の1の101戸が空き部屋のままだ。【野口武則】
■笹川私案
最初の構想は、笹川尭・衆院議院運営委員長(自民)が11月8日に各党に非公式に示した私案だ。内容は築34年で老朽化が進む衆院九段宿舎(千代田区、125戸)を取り壊し、衆院の議員宿舎を赤坂宿舎だけに集約するというもの。11月時点で赤坂宿舎の空室は101室、九段宿舎の入居者は101人と一緒なのが、この案のミソ。赤坂宿舎の家賃は1部屋あたり月額約9万2000円。未入居状態を防ぐことで、年間約1億1150万円の「赤字」が食い止められるという。
豪華批判を恐れて民間賃貸住宅で暮らしている一部議員らが入居を求めれば手狭になるが、この場合は、九段宿舎の跡地に衆参共用の宿舎を新設する。東京都の石原慎太郎知事らが移築に反対している参院清水谷宿舎(同区、58戸)は取り壊し、九段に機能を集約する。これなら、総工費約44億円の清水谷宿舎の移築費も軽減される。
一見、合理的な案とも思えるが、評判は芳しくない。九段宿舎に入居している自民党議員がぼやく。「宿舎を移れなどという案は、寝耳に水。新しい宿舎を造れば国民に批判されるだけだ」
■中堅・若手案
別の案もある。自民党中堅・若手議員らの「改革加速議員連盟」が提言したもので、赤坂宿舎に参院議員が入居できるようにするという内容。同議連の篠田陽介・国会改革委員長は「無駄な資産のシンボルになった赤坂宿舎を避け、九段宿舎に入居した議員もいる。九段から赤坂に移るよう説得するには時間がかかる」と話す。衆参両院なら101戸を埋めやすいとみており、参院の当選1回議員と勉強会を開いた。
両案の共通点は清水谷宿舎の移築凍結にあるが、参院側はぶぜんとしている。山崎正昭・自民党参院幹事長は記者会見で、「(清水谷宿舎建て替えに)すでに予算も6億〜7億円使われている」と反発。「赤坂宿舎が100戸余るなんて、どういう計画で建てたんでしょうね」と、衆院側の対応を皮肉った。
西岡武夫参院議院運営委員長(民主)は「清水谷は造らなきゃならない。そこに衆院議員が入ることもある」と併存型宿舎に一定の理解を示すが、基本は同宿舎の建て替え派。ただ、現地は都の条例で建物の高さが15メートル以下に制限されており、都知事の認可が必要なため、西岡案も現状では絵に描いた餅でしかない。
衆参両院事務局によると、衆参併存型の宿舎建設を制限する法律などはないという。両院とも無駄を省いた衆参併存型宿舎には異論がないものの、結局は「宿舎の主」はいずれかというプライドを捨て切れないようだ。
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