★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK44 > 877.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007120402069557.html
筆洗
2007年12月4日
十二月に油をこぼすことや、その油のことを「師走油」という。
「師走に油をこぼすと火にたたる」といって、こぼした者に水を浴びせてまじなった俗習からの言葉だ(日本国語大辞典)。火災を恐れてのことだが、この冬からは「手に入れにくい油」との解釈も加わりそうだ
▼原油高などの影響で、石油元売り大手各社が今月から石油製品の卸価格を一斉に引き上げた。灯油は地域差があるが、北海道では一リットル当たり百円を超した地区もある。北海道新聞に、初老の女性の「いつまで値上がりするのかしらね」とのコメントが載っていた。みんなそう思っている▼レギュラーガソリンは、全国的に一リットル当たり百五十円台半ばまで上昇したスタンドが多いらしい。自宅近くのスタンドは百四十円台後半だった。スタンドが乱立気味の地区なので、競争に勝つために値上げ幅を抑えている。それでも高騰に変わりはない
▼東京都区部などではきのう、タクシーの運賃が十年ぶりに値上げされた。初乗り(二キロ)は六百六十円から七百十円に。運転手の賃金水準の上昇につながればと、頭では理解できても、財布の中を見て歩く人もいよう▼小麦の高騰によって今月もパンやパスタ、洋菓子などの値上げが続いている。
自分たちの生活を守れるのか。人々の不安は増している。インド洋における給油活動の再開の是非だけが、大きな政治問題ではない
▼先の参院選では、生活を守ってほしいという人々の悲鳴が聞こえてきた。きちんと手を打てない政治では、次の選挙にたたるだろう。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK44掲示板
フォローアップ: