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夏の参議院選挙での「与野党逆転」を実感したのは、参議院の厚生労働委員会に福島みずほ党首の質問を聞くために議場に入った瞬間だった。長い間、与党が過半数を占めている委員会の姿に慣れていたせいか、委員席の半分以上が野党委員で占められている光景に感動した。だからこそ、民主党提出の「年金流用禁止法案」も可決され、「イラク特別措置法廃止法案」も可決された。いずれも衆議院では与党多数で否決されてしまう可能性が高いが、6月までの国会とはがらりと変わった。
これを「ねじれ国会」と多くの人が呼んでいる。はたして、参議院で与野党逆転していることが「ねじれ」なのだろうか。少なくとも、霞が関の官僚と業界団体と政治家の「政官業癒着のトライアングル」の澱んだ水の透明度が参議院ではあがったというべきだろう。だから、透明度の悪い濁った水がたまっている衆議院を浄化しなければ政権交代は始まらない。
せっかく上の方は澄んでいるが、下には濁ったヘドロもある国会という池に、大きな攪拌棒を入れて猛烈にかきまわしてしまえというのが、「大連立」騒動だった。11月22日の時局講演会で森田実さんも激しく批判したが、民意を反映した選挙による政権交代を訴えてきた民主党が、自民党・公明党連立政権に加わり「巨大与党」を形成するというのでは、国会の不透明度は増して、政官業癒着のトライアングルはさらに強固なものになる。
守屋前防衛事務次官の逮捕は、小泉純一郎総理時代の防衛予算の突出と日米防衛利権の増長が背後にある。与野党をまきこんだ一大疑獄事件に発展する可能性が強い。この7〜8年「二大政党制」なる政治モデルを鼓吹して、「有事法制」から「改憲」への道を唱導してきたマスコミや言論人に悩まされてきたが、大きな野党と与党のどちらに入れても「大連立」と「改憲」に行き着くのでは「政権交代」の意味はない。
自民・公明が突き進んだ道を転換させることこそ私たちの役割と認識し、民主党が「大連立」「改憲」へと滑り出さないようにブレーキをかけていきたい。政権が質的転換をはたしてこそ政権交代の効果が生まれる。政官業のトライアングルの打破と濁り切った政治の透明化が最低条件だろう。
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