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昨日はギリギリだった。永田町徒然草No.628-2を書く時間は、結局あの時間帯しかなかったのである。時間はあることはあったが、ものを書く精力が残っていたのはあの時間帯しかなかった。あれを書いてupdateすると、私はバタンキューだった。本当は午後5時半には先輩であり友人である左とん平さんの“芸能生活50周年記念パーティー”に出かけなければならなかった。起きなければならない時刻に目が覚めず、結局40分遅れてしまった。そこで古い仲間と遭い、昔のように帰ってきたのは午前さまであった。
政治は日々動いている。これを捉えて適切な論評を加えるためには、まず政治をウォッチしなければならない。どういうメディアで、何をウォッチするかということがまず大問題である。最近はBSもあるし、ケーブルテレビもある。故宮沢喜一さんのように英字新聞を読むという人もいる。私のツールは、12チャンネルしか映らない古びたテレビと主に『朝日新聞』と『読売新聞』である。それに急ぐときは、これらのインターネット版を見るくらいである。私にとってはこれで十分なのである。私に必要なのは、どういう事象があったのかということだからである。特別に珍しい題材は、必要でないのである。問題なのは題材ではなく、その題材をどう分析し、どう論評するかということだからである。
上記の“メディア”にひととおり目を通せは、論じたいテーマがないことはまずない。普通の人がなんとも思わないことにも、いろいろと問題がある。論じたいことが沢山ある。その中からどれを選ぶかというに苦労することの方が多い。多くの人がすでに述べていることに、屋上に屋を置く必要はないであろう。その場合は、それらの論述の政治的意味合いを論評することが私のテーマとなる。日曜定番の政治番組などは、そのような類のものである。
いちばん困るのは、そういうものを見ることができないときである。具体的な問題をできるだけその場で論評する、という永田町徒然草の趣旨に叶うものを書くことはできない。政治は、“具体的状況における具体的分析”だからである。週間単位、月間単位を貫くその時々の政治的問題はいつもある。その場合は、それを書けばよいのであるが、そういうテーマはすでにだいたい書いてある。私は結論をできるだけ書くようにしているので、前のものに書き加えることはあまりない。政治的にものを書くことは、問題を大掴みに捉え、ときには直感でもよいからできるだけ結論を書くものだからである。
それにしても現在のブログシステムを導入しなかったら、この1年してきたようなことは到底できなかった。こんなことをいうと非難されそうだが、既製のブログシステムを使うとこの永田町徒然草のように綺麗ではなく、読み易くはならないと思う。コンピュータを使いこなすことに苦手な私のために、Webマスターがいろいろと工夫して作ってくれたのである。少なくとも文字の記事をupdateすることは、かなり思うようにできる。だいたい私が思うようなモノを読者にお見せできることができている。永田町徒然草の文中に太字ではなく、もっと大きな字を入れたい場合がときにはあるが、これができないことがちょっと悔しいだけである(笑)。
ところで、昨日書いたように『テレビ朝日』の「スーパーモーニング」は、なぜ小沢民主党代表の生出演を企画したのだろうか。またなぜ小沢民主党代表は生出演したのだろうか。一刀両断できないところである(笑)。結論だけいうと昨日の生出演は小沢民主党代表にとっても、民主党にとっても良かったと思っている。“生き恥を晒してでも戦う”肝を固めた者は強い。鳥越俊太郎の厳しい質問にも小沢氏は上手く答えていた。小沢民主党代表がやろうとした意図は、私にはそれなりに理解できる。
やってみせて
言って聞かせて
させてみて
ほめてやらねば
人は動かじ話し合い
耳を傾け
承認し任せてやらねば
人は育たずやっている
姿を感謝で見守って
信頼せねば
人は実らず
ご存知の山本五十六の語録である。大連立騒動に関わったときの小沢民主党代表の本当に気持ちには、このような意図があったようである。こういうと小沢民主党代表をもちあげ過ぎだという人が多くだろう。それはそれでかまわない。しかし、せっかく国民から与えられた議席を使って現実の悪をひとつでも取り除くことは、もっと真剣に考えられていい。「正論は貫いた。しかし、自公“合体”政権に押し切られてしまった!」これでは単なる“存在証明”でしかない。アリバイ証明のようなものである。それでは、政治に参加し現実を変えるという自信は産まれない。現在の状況は、ブレーキをかけているだけである。コロンブスの卵のようなことをやってみることは重要なのである。
インド洋の給油・給水活動を止めさせることは、重要である。自公“合体”政権の外交防衛政策の基本を変更することになる。善意の“唯米主義者”は、けっこういるのである。戦後の歴史・冷戦構造の中で、そのような人がいることは仕方ないのである。新テロ特措法案の衆議院での3分の2による再可決を阻止するためには、こういう人々からみてもおかしいと思うような状況を作らなければならないのである。現在の野党の攻め方は、そのことに成功していると私には思われないのである。
最後に小沢民主党代表が私のいっているようなことを考えているのであれば、新テロ特措法案も大切であるがガソリンの暫定税率の延長問題を取り上げるべきと私は考えている。来年の3月31日までに特別措置法を延長しなければ現在のガソリン税率は、半分になるのである。いわゆる道路特定財源の問題である。税金の基本に則れば、「カエサルのものはカエサルに返せ」という単純な問題なのである。ところが全党がこういう主張をしていないのである。共産党も現在のガソリンの暫定税率を廃止するとはいっていないのである。この問題を取り上げるのが、国民に政治を変える実感をいちばん身近に感じとれることに繋がると思うのだが……。私は最後まで諦めないつもりである。
それでは、また明日。
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