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[671]デイヴィッドが、なぜ来日したのか、その理由。それとゴールドマンサックスのひとり勝ちのようだ。 投稿者:副島隆彦投稿日:2007/11/28(Wed) 14:51:27
副島隆彦です。 デイヴィッド・ロックフェラーが、11月4日にわざわざ、何しに日本に来たのかが、読めた、と思うので、ここに走り書きしておきます。それと、どうやら、シティの苦境に較べて、ゴールドマンサックスの、計画的な、ひとり勝ちのようである。
(転載貼り付け始め)
「 アブダビ投資庁、米シティに8000億円出資」
日経新聞 2007年11月27日
【ニューヨーク=財満大介】 米大手銀シティグループは26日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国政府のアブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル(約8000億円)の出資を受け入れると発表した。同投資庁の持ち株比率は4.9%に達する見通し。
シティは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡み、有価証券の評価損などで多額の損失を計上。追加損失の可能性もうわさされ、経営の健全性が不安視されていた。資本増強でリスクへの耐久力を増し、市場の不安を払しょくする狙い。(12:39)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。この記事から分かるように、シティグループ(シティ・バンク)は、火の車のようである。サブプライムローン債権を組み込んだ証券の取引で、大損を出して、シティほどの巨艦でも、潰(つぶ)れるかもしれないのである。 帳簿(決算書)で表に出さざるを得なくなった損失は、2007年末で締(し)めて、3兆円(3百億ドル)ぐらいだろう。 デイヴィッド・ロックフェラー(92歳)が、11月4日、5日に、日本に、なにをし来たのか。その理由が明らかになりつつある。
どうやら、福田首相に、「日本政府が、10兆円ぐらい国債を発行して、シティの株を買い取ってくれ」と頼みに来たようだ。 福田首相は、その後、、ブッシュと首脳会談をしにワシントンに行った時に、「日本政府としては、その2割の、2兆円ぐらいなら救援資金としてだしてもいい(10兆円は無理です)」と言いに行ったようだ。いかにも日本人的である。
相手の要求(お願い、懇願)を無碍(むげ)には断らないで、頼まれた額の2割ぐらいを出す、というのが穏便な人間関係(外交関係)の進め方である。
デイヴィッドが、たかが自分の日本語版の自伝の出版(新潮社刊)の記念で、日本くんだりまで、老骨に鞭打って来ないだろう。
日興ソロモンのシティグループによる吸収合併で、日興が消滅したのか、と思いきや、今も堂々と東証に乗っていて、1650円とかの値段がついている。シティの日本市場での上場価格は、ボロボロの安値になっている。新生銀行の株価もひどいものだ。
サウジアラビアに、映画「アラビアのロレンス」にひっかけて、“アラビアの(ジョージ・)ソロス”“と呼ばれるサウジの王族で、王子(プリンス)で、若い投資家で富豪がいて、その男が、シティグループの株の一割を持っている。この人物も、シティの苦境で肝を冷やしているだろう。だから、上記の、アブダビ投資庁(アラブ首長国連邦)が、8千億円(75億ドル)を出して、シティ(デイヴィッド)を救援して支える、ということになったのだろう。
小沢一郎民主党党首は、ゴールドマンサックスのオーナーである、ジェイ・ロックフェラー民主党上院議員による、「待った」がかかった救援で、何とか窮地を脱したようだ。モンデール元副大統領(駐日大使もした)たち米民主党系が動いて、2009年には、日本にも民主党政権を作らせるのだ、ということになって、米側の意思が一致したようだ。
だから、守屋武昌(もりやたけまさ)前防衛次官の、目下の逮捕劇などは、国民の目を欺くための、茶番の儀式である。日本側としては、福田首相も、インド洋での米艦船への燃料補給活動の再開法案など、通したくもない。 燃料の補給など、どうでもいいのだ。それよりも、イラクのバスラの港でやっている、日本企業による「海水の真水化プラント」による、米兵、米軍基地への水の、航空自衛隊による補給活動の方が、死活問題である。こっちが、日本国民にばれて、こっちも中止、ということになるのが、一番、怖いのだ。
だから、山田洋行の内紛から、表に出た、ということになっている、守屋劇は、もともと、山田洋行が、アメリカの軍事企業でもある、GE(ジェネラル・エレクトリックス)社の代理店であり、自衛隊の持っている、回転翼(大型の輸送用ヘリコプター)のエンジンを、製造して、納入している会社であって、そこのエンジンを、イギリスのロールスロイス社製の優秀なエンジンと、取り替えろ、というアメリカからの圧力と、日本の防衛産業の愛国派たちの、必死の抵抗の、その、表れだ。守屋の国会喚問で、あれこれなるよりも、身柄を警察に隠してしまえ、と言う感じだ。ぐじゃぐじゃと、わけの分からない政治劇を、やってみせて、それで、国民に真実が分からないままに、うやむやになる。 「うやむやになる」というのは、実に、実感のこもっている日本語だ。
オーストラリアのハワード政権も、大敗した。“ブッシュのお友達(日本の小泉と同じ)“の、ハワード首相自身が落選した。
副島隆彦です。 どうらや、シティ(デイヴィッド)の苦境の一方で、ゴールドマン・サックス Goldman Sachs のひとり勝ちのようである。 ゴールドマンの真のオーナーである ジェイ・ロックフェラー(ロックフェラー家の4代目の嫡男で、当主)と、欧州ロスチャイルドの同盟(連合)の方が勝ちつつある。 デイヴィッド(2世の5男) の持つシティグループ(シティバンク) そのものを、潰そうとしている。骨肉、相続 の争いというのは恐ろしいものだ。 私が、5年前ぐらいから、自分の数冊の本で、「デイヴィッドとジェイの世界覇権をめぐっての闘い」と書いてきたとおりであろう。
GSはサブプライム債権組み込み証券 を大きく空売りしている。GSだけは サブプライム債権の損を、それほど大きくは掴んでない。
(転載貼り付け始め)
● 「米ゴールドマン・サックス、シティの投資判断引き下げ」
日経新聞 2007年11月20日
【ニューヨーク=松浦肇】 米ゴールドマン・サックスは19日、同社アナリストによる投資家向けリポートで米大手銀シティグループの投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に関連して「保有する債務担保証券(CDO)などで150億ドルの損失を計上する可能性がある」とした。(02:16)
●「【金融】投融資220兆円減、サブプライムの信用収縮で・「重大なマクロ経済のリスク」…米証券ゴールドマン・サックス試算 」
MSN産経ニュース 、共同通信 2007年11月17日09時21分
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071117/fnc0711170921004-n1.htm
米証券大手ゴールドマン・サックス Goldman Sachs は16日までに、米サブプライム住宅ローン問題による 信用収縮で最大2兆ドル(約220兆円)の投融資が減り、米経済に大きな影響を与える可能性があるとの試算をまとめた。
同証券エコノミストのリポートでは、同ローンの焦げ付きやローン関連の金融商品の価格下落 などで、金融機関や投資ファンドなどの損失が最大4000億ドルに上ると予想。米連邦準備制度理事会 (FRB)のバーナンキ議長が八日に示した1500億ドルの推計は「楽観的に見える」と指摘した。
さらに、少額の自己資金で巨額投資を行う手法を用いている金融機関や投資ファンドなどが全体の損失の半額に当たる2000億ドルを損失計上したと仮定した場合、約2兆ドルの投融資が減少すると分析。これが1年間で起きると景気後退につながり、2〜4年間で起きると長期間の成長鈍化が 続くとし、信用収縮は「重大なマクロ経済のリスクとなる」と指摘した。(共同)
副島隆彦です。それでも、以下の記事を読むと、ゴールドマン自体も、損失を蒙っている。自社の子会社であるファンド組成体(コンディユイット condeyuit =導管 あるいは、SIV エス・アイ・ヴイ) も、以下のように、解約が相次いで、代表的なファンドが、6千億円も契約残高を減らしている。それでも、このような契約残高減は、たいしたことはない。全体としては、ゴールドマンは、HSBC(香港上海銀行)などが親会社の欧州系のヘッジファンドと同様に、本体自体も、かなりの収益を上げている。この逆風の金融相場の中で、異様に強いのである。
● 「米ゴールドマンのヘッジファンド:運用資産、年末時点で60%減も」
Goldman's Global Alpha May End 2007 Down $6 Billion
2007年11月19日 ブルームバーグ
米ゴールドマン・サックス・グループのヘッジファンド「グローバル・アルファ」は今年、約60億ドル(約6600 億円)の資産を失い、運用規模が前年比で60%減少する可能性がある。同社顧客の投資家2人が匿名を条件に明らかにした。取引失敗による損失や顧客の資産引き揚げが影響した。
グローバル・アルファの年初の運用資産は計100億ドルを上回っていたが、低調な運用成績から11月14日までに37%減少した。特に8月の金融動乱で大規模な損失が発生した。同社は年初からの資産引き揚げのほか、9−11 月期に約20億ドルの償還請求を受けている。
グローバル・アルファは数学的モデルを用いて運用するクオンティタティブファンドで、マーク・カーハート氏とレーモンド・イワノースキ氏が運用している。2006年の手数料収入は7億ドル、05年のリターンは約40%だった。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。以上が、走り書きです。 そのうち、まとめて今日のぼやきの方に書きます。 副島隆彦拝
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[新世紀人コメント]
日本の政局の経済的背景や日米間国際政治の背景が語られているが、
国際情勢は今、大きく舵が切られつつある。
その舵切りが年末から年初にかけて行われる訳だ。
この情勢下では、日本の政界は簡単には選挙に踏み切れないのではないのか。
東アジア新秩序の新たな登場姿の外見だけでも見えなければ不安で動けまい。
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