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http://www.news.janjan.jp/government/0711/0711286400/1.php
2007/11/29
「イラクの実情を知ってください」。国会議員に要請した川口、佐藤両弁護士、ジャーナリストの西谷氏(左から)
「イラク特措法廃止法案」が参院本会議で可決された28日、イラクの実態をもっと知ってもらおうと各党の国会議員を訪ねて歩く弁護士やジャーナリストの姿があった。同法案はイラクで活動する航空自衛隊を即時撤退させるための法律だ。弁護士は「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟全国弁護団連絡会議」の佐藤博文氏と川口創氏、ジャーナリストは西谷文和氏だ。
午前中だけでも深谷隆司(自民党・テロ対策特別委員長)、鉢呂吉雄(民主党・ネクスト外務大臣)、赤嶺政賢(共産党・イラク特別委員)の3衆院議員事務所を回った。「イラク特措法廃止法案」は、衆議院では否決されることが確実視されているからだ。このうち赤嶺議員の事務所では先月、イラクを取材した西谷氏の映像を見てもらった後、イラク情勢について語り合った。
ジャーナリストの西谷氏はイラクの子供たちに医薬品を贈るボランティア活動にも携わっており、現地には5回も入って取材を続けている。赤嶺議員は「西谷氏を参考人として衆議院に招致し、イラクの実情を国会で明らかにしてほしい」と語ったという。
参議院では「給油継続法案」をめぐる解散がらみの駆け引きが白熱化したため、「イラク特措法廃止法案」は実質2時間半しか審議されなかった。
これについて川口弁護士は「『特措法廃止法案』の可決自体は歓迎するが、イラクの実態が解明されずに残念だ。衆議院では、たなざらしにされることなくキチッと議論してほしい」と語った。
佐藤弁護士も「衆議院では情報開示をしっかりやってほしい」と力を込める。
2003年3月のイラク戦争開戦以降、民間人の死者は5万人超(NGOボディーカウンツ推計=朝日新聞)、イラク駐留米兵の死者は3856人(毎日新聞)にも上る。
クウェートとバグダッドの間を飛ぶ航空自衛隊のC130輸送機は、米兵を運んでいるため、武装勢力のターゲットになっている。ある軍事ジャーナリストによれば、フレア(対空ミサイル防御装置の火炎弾)を放って、かろうじて被弾するのを逃れている状態、という。
イラク戦争をめぐっては、張本人の米国さえ出口戦略を描けずにもがいている状態だ。自衛隊も米国が作り出した泥沼から抜け出せずにいる。
この日、防衛商社から繰り返し接待を受けた見返りに防衛調達品の納入に便宜を図った守屋武昌・前防衛事務次官が収賄の疑いで東京地検に逮捕された。
イラクの無辜の民を殺す米軍のお手伝いをし、妻子のいる自衛隊員を危険な目に遭わせる「イラク特措法」。それを尻目に私利私欲を貪る官僚と政治家に日本の防衛政策を委ねてよいのだろうか。
(田中龍作)
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「自衛隊をアフガンに送らないで」NGO 国会議員に要請
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