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東国原宮崎県知事の発言「徴兵制あってしかるべき」に、この男の本性を見た。というか、知事就任の時からこんな人間だと薄々感じてはいた。
宮崎市にある平和台公園を訪れた時、碑に刻まれた『八紘一宇』という言葉を初めて知ったのだが、その時は何の事だか知らなかった。後にこの言葉の持つ歴史的な意味を知り、宮崎県の土地柄と県民性を想像した。
なぜこんな発言をしたのか?社会のモラルの低下を食い止めるため、若者が自衛隊に入隊して教育・訓練を受けるのもいいかも、ということらしい。そして、それは宮崎県が運営する『産業開発青年隊』という訓練施設を見ての思いつきだったようだ。
この『産業開発青年隊』は、宮崎県が運営する職業訓練校である。このような専門校は熊本県と宮崎県の2校に残っていたが、熊本県は本年度で廃校となるらしい。行政がこうした学校を運営する意味があるのかという疑問もあるが、宮崎県は、いや東国原知事は廃止を決めかねているようだ。青年隊の訓練の現場を見て、彼は(軍隊のような)このような機関が必要と考えたのであろう。
その教育日課
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/doboku/kanri/kensetsugijutu_center/nikka.htm
がすごい。
知人の長男がこの学校で学んだ。全寮制で軍隊のようなカリキュラム、遊ぶ時間はない、毎日10km走らされる、親の面会日時も自宅への外泊も限られるというスパルタ教育である。
学費がかからないこと、卒業後は県職などの公務員へ就職しやすいこと、専門の技術が習得できることで建設業界への就職が有利であることなどがあって、入学希望者が多い。
しかし、想像以上に大変な学生生活である。知人の息子は体育会系の鍛えられた体力と根性を持っていたけれど、在学中に潰瘍性大腸炎になった。この病気の原因の多くはストレスと関係があると言われる。彼女は「息子の病気はたぶん青年隊の学校生活というストレスが引き金だと思う」と話していた。
彼は正社員として就職できた。本人は県外へ出たかったらしいが、彼女は「宮崎県に特定疾患の申請を出したし、薬は今も飲み続けていて、病気が再燃する心配もあるから手元に置く」と言った。まじめに小さい頃から一生懸命走り続けてきた親子であった。私は、親は時に頑張り続ける子どものブレーキ役もしなければいけないのでは?と思いながらも彼女には言い出せずにいた。青年隊以外の学校に進んでいたら・・・と思うこともあるが、それも言えずにいる。
スパルタ教育の『産業開発青年隊』はもしかしたら旧日本軍の教育内容を真似したのでは?と私は密かに思っていた。しかし、東国原知事はこの学校を見て感激したらしい。感想の捉え方の違いはどこにあるのだろう。
社会のモラルハザードは大人の責任である。若い時、知事はやりたい放題のひんしゅくものの失態を世間に見せ付けていた。その彼は自分の成長期の子どもに先を歩く者としての生き様を示せていたのか?若さを乗り越えた先の、歳を重ねた者たちの熟慮ある生き方こそ、今の社会に求められるものなのではないのか。
地方自治体の首長になり、権力を行使する立場になって、浅はかな考えで世間を騒がすことの重大性が彼には推し量れていないようだ。
知事に選ばれたときの彼に対する不安が当たってしまった。いや、部外者の私など最初から期待はしていなかったが、改憲ムードが沸き起こるとすればまさに南九州から始まるかもしれない不安だけは強くなった。
中央に置いていかれた地方は、「有事になれば真っ先にお国の役に立ちましょう」と覚悟するつもりで、頑張りますか?
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