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日本は金持ち国だが……(とむ丸の夢)
私がよく覗くBBCのサイトで、数日前に大阪のホームレスが取り上げられていました。
http://news.bbc.co.uk/2/shared/spl/hi/asia_pac/04/japans_homeless/html/1.stm
ちょっと気になった、7枚の写真からBBCが見た日本のホームレス事情。
ざっと読んでみます。
大阪のホームレス人口は、公式には7,700人。非公式には10,000人以上。
その前日、アパートを追い出され自転車も盗まれた男性。子ども時代にプールで遊んだ公園に来た。
昨晩はほんとうに寒かった、と男性は言います。たき火に暖まりながら、いいからここにいな、とでも言われたのでしょうか。その時まで、ホームレス支援団体のことは知らなかったようです。
米代とガス代として一月1,000円を払えば、誰でも第1、第3日曜日に無料で食事ができる。始めたときは40人ぐらいだったのが、今では80人以上の人たちが参加しているとか。
農地が提供されて、1年前から野菜を育て始め、毎週日曜日の朝、自転車で1時間かかる畑に向かう。初めての収穫があったばかり。(テントを張った)公園で野菜を売れば、1万円ぐらいにはなるだろう、と言う。
元シェフの62歳。今ではテント村でみんなのために食事も作るが、アルミ缶を集めて稼ぐ。子どもの時から野菜を育てたことはない。
公園のテント村生活歴6年の男性。
地元自治体のシェルターに入ったけれど1年もいなかった、と語る53歳。2002年の2月にシェルターを出たが、今でも無職。怪我をして働けないが、支援団体が面倒を見てくれる。
たきぎの材料は家具工場からもらう。寒さをしのぎ暖をとるのが大きな問題だ。
「シェルターには行けるが行きたくない。行ったら最後、自分のテントが片づけられてしまう」。
「シェルターに行けば仕事を捜して3カ月後には出ることになっている。でも年とったものに仕事なんかないも同然だ」。
***以上、大阪テント村から***
そして今日は7月の地震以来、いまだに仮設住宅に住まざるをえない柏崎の老人家庭の記事。以下、そのあらまし。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7108075.stm
刈羽原発では放射能物質が海中に漏れ、地元の人たちには今なお深刻な混乱が生じている。
妻と母親と共に仮設住宅に住む78歳の男性。母親は寝たきりだ。
駐車場のようなところに立てられたプレハブ小屋。少しでも家らしくなるように、大きなガスボンベの横にある玄関ドアの外には植木鉢を置いている。
これからやってくる本格的な寒さの心配。
家財道具で溢れた狭い室内では寝場所を確保することもむずかしい。地震で壊れた家はまだそのままで、住むには危険だ。
保険では家の再建費用の全額はカバーできない。自治体からの支援は限られている。銀行は年金生活者に貸すのを好まない。
町を再建し全ての被害を補償するための包括的なプランをまとめようとしている、と話す柏崎市長は、大工不足、屋根職人不足を指摘。
また、高齢者の多い町で多くの年配者の住む古い木造家屋が倒壊してその生活再建が非常に厳しいとも語る。
柏崎のような町は中央政府からの財政的支援が得られるには得られるが、費用の全額がカバーされるには至っていない。
専門家は、日本は地震の影響を減らす対策にもっとお金をかける必要がある、と主張。
日本は金持ち国だが、お役所仕事はは遅々として進まない。役に立たない。
多くの店が今なおシャッターを下ろし、夜ともなれば飲み屋にも通りにも人影はまばら。
この冬を、そしてその後、多分何ヶ月もプレハブ小屋で過ごさなければならない被災者たち。
一刻も早く家に戻りたい、と訴える。
***以上、柏崎から***
こうした記事の前は高齢化社会を迎える日本の老後の生活不安について記事が書かれていましたから、“金持ち国”日本の影をシリーズ化してレポートしているのかもしれません。
で、「日本は金持ち国だが」の下りは耳が痛いですね。
日本は金持ち国だが、ホームレスや地震被災者の支援も満足にいかない。
それでいて、金持ち国だからでしょうか、グアムに移転する米軍のために、1戸8,000万もする住宅を3,500戸も建ててあげる。
たしか、いつかの森田実さんの話では、あまりの“ぼったくり”に「ひどいじゃないか」というと、「いや、どんどん取ってくれ、と日本側が言うのだ」という米国側の反応だった、ということでした。
これだけあったら、ホームレスにも災害被害者にもその他諸々の困っている人にも持続可能な支援をするため、もっと知恵を絞って良いプランができそう。
そういえば、先の日米首脳会談での米国側の関心は、このグアム移転や思いやり予算に関するものが高かったですね。インド洋給油はその次です。
「思いやり予算」は年間2,300億円ほど。
米国側は「受け入れ国支援」といい、同盟国の“貢献度”として
国防総省の年次報告書で額が明記されています。
http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-379.html
「貢献度」ナンバーワンの私たちの国。
それにしても「貢献度」とは露骨な言い回しですが、
「思いやり予算」という言葉のウソよりましですね。
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