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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29275-storytopic-1.html から転載。
「審議会が著書歪曲」 「集団自決」軍強制削除
文部科学省から高校歴史教科書検定問題で「集団自決」(強制集団死)に関する学説状況をまとめた意見書を依頼された林博史関東学院大教授(現代史)は27日午前、提出した意見書を自身のウェブサイトで公開した。林教授は、教科用図書検定調査審議会(検定審)が林教授の著書を根拠に軍強制の記述修正を求めたことに対し「著書の内容を歪曲(わいきょく)したもの」とし「検定意見そのものが根拠のない、間違ったものである」と批判。検定審に対して、検定意見撤回をした上で「集団自決」における日本軍強制を明記した記述を認めるべきだとしている。
検定審は林教授の著書「沖縄戦と民衆」にある「(座間味島では)集団自決を直接日本軍が命令したわけではない」などの記述を抜き出し、軍強制の記述修正を求める根拠として挙げている。
これに対し林教授は同書で、渡嘉敷島、座間味島で日本軍が住民に事前に手りゅう弾を配り「自決」を命じていたことを挙げ、「集団自決」が日本軍による強制と誘導によるものであることは「集団自決」が起きなかった所と比較した時、より明確になると指摘していることを紹介。
「沖縄戦における『集団自決』が、日本軍の強制と誘導によって起きたこと、日本軍の存在が決定的であったことは、沖縄戦研究の共通認識であると断言してよいだろう」と主張している。
自身の著書が検定意見の根拠にされたことについては「検定意見を作成した者が、常識的な日本語の読解力もないか、きわめて悪意を持って歪曲したものか、どちらか以外には考えられない」と強調。「審議会が、わたしの著書を歪曲して、このような検定意見をつけたとすれば、審議会の重大な歪曲、悪用に対して厳重に抗議したい」としている。
文科省が検定意見を付けた理由として、渡嘉敷、座間味の戦隊長が「自決命令を出していない」と主張している岩波・大江「集団自決」訴訟を挙げていることについては「訴訟を根拠にして、学説上の変化や新資料の発見などと言うのは沖縄戦研究のこれまでの歩みを無視するものでしかない」と厳しく批判。また「一つの命令があったかどうかではなく、日本軍が住民を集団自決に追い込んでいった過程が問題。実質的には日本軍の命令だった」とした。
林教授は意見書の冒頭、文科省から意見書を公表しないように求められたことを明らかにし「秘密裏に検定作業を行うことこそが、今回の検定問題の大きな原因であると考えるので、公表したい」と公開理由を述べた。
(11/27 16:23)
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林教授が文科省・教科用図書検定調査審議会に提出した意見書の全文は林教授のウェブサイトで公開されている。
http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/kyokashoiken.pdf
テキストファイル化したものはこちら ↓
http://www.asyura2.com/bigdata/up1/source/5712.txt
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