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2007年11月20日
福田氏の来月訪中発言と衆院解散
東南アジア諸国連合(ASEAN)でASEAN憲章が調印されました。発行に向けてはまだまだハードルも高そうですが、東南アジア地域が難しいのは、政治的にも軍事的にも繋がりが薄かったこと。少数民族も多く、文化圏も多様であること。そして一番は植民地の歴史を有し、その間に西欧文明が異なる国家の名の下、押し付け的に与えられて未だに影響力を持っていることです。
ミャンマーの問題もそうですが、政情不安も根強く、またそれを押さえ込めるだけの強力な統治権ともしないASEAN憲章では、例え統一機構を作っても統率が取れない可能性があります。EU並みということではなく、憲章の中身は見ていませんが、この憲章では地域間の相互補助を保障する程度の繋がり、と理解するべきなのでしょうね。
福田氏もこのASEANに参加していましたが、その中で中国の温家宝首相に来月にも訪中をしたい旨、首脳会談で伝えたそうです。これは良く見れば、中国の経済成長に乗って日本の成長も促したいとする期待の表れ。悪く見れば、中国に出向いて挨拶を済ませることで、東アジアの序列順位を明らかにしようという、中国の意向に沿った動きということになります。
福田氏就任後、これで首脳会談は済ませたことになりますから、時をおかずに訪中する必要はありません。外交面では事務方の調整で済む話も多く、よほど重要な決定でない限り、元首が赴くことはないのです。仮に訪中が来月実施されるようなことがあり、外交成果を携えずに終わるようなときは、後者の通りの表敬訪問ということになるのでしょう。
では、それが実現するための国会日程はどうかというと、再延長も視野に入れて動いています。帰国後に党首会談が予定されていますが、ここで野党を説得できる唯一の根拠は、米国の態度硬化が日本の国益に反することを訴え、テロ特措新法の必要性を訴えるということだけでしょう。逆にそれ以外の条件では、政局の愚に陥ることになり、野党党首も首を縦に振ることはありません。
これに絡む動きとして、衆院解散時期がいつになるのかですが、伝家の宝刀を抜ける条件は二つ。予算の年度内決着を見送ること、及び大連立なり参院の勢力盛り返しに寄与する動きが背景にあるか、です。多くの識者の指摘にあるように、例え自民が勝っても衆院の議席数は減らしますから、3分の2条項を捨てて行う覚悟が必要です。
一方で財務省の力の強い、今の政権中枢で予算成立を金繰り捨て、政局に走れるのかという疑念も付き纏います。恐らく、衆院解散の最後のタイミングは党首会談後、投票日は年内になると考えます。その時は選挙後の政局等、かなり波乱含みになることも予測され、国会日程も含めて厳しい状況が展開することになるのでしょうね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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