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守屋喚問とか 3.5兆ドル戦争の「隠れ費用」とか(とむ丸の夢)
今日午後の参議院外交防衛委員会で守屋氏は、宮崎前山田洋行専務の接待に同席した政治家は額賀、久間の両氏であること、またここ数日拙ブログで話題にした秋山直紀氏も同席したことを証言しましたね。ただ、宮崎氏の「接待」については「承知していない」というような曖昧な表現で答えていましたが。
久間・山崎・額賀・飯島の4氏のうち、ふたりの名前があがりましたが、あとの2人+コイズミ氏はどうなるのでしょうか。それに、名前があがっただけでは、まだどうにかなるものでもないでしょうし。
まあ、それにしてもインド洋上での海自の給油活動について、民主党浅尾慶一郎氏が質問した時だったと思いますが、F76燃料に関わることをいろいろ尋ねられても、ただ「承知しておりません」とこたえるだけでした。
米国国防総省の国防エネルギー支援センター Defense Energy Support Center DESCのことも「承知しておりません」。
防衛庁・省の事務次官を4年間もしてきたわけですから、知らないはずはない、と誰でも思います。それを承知で「承知しておりません」と答えるんですね。
私たちの目から見れば、この「承知してません」で、ますます疑惑が深まった、というところです。
さて、先頃、米国民主党が、2017年までのイラク・アフガニスタン戦争にかかる費用が3.5兆ドルにのぼる、という試算を発表したようです。1ドル110円で換算して385兆円です。
米議会予算局(CBO)が10月に発表した、10年後の2017年までイラクやアフガニスタンでの対テロ戦争が続いた場合、01年9月の米同時多発テロ以降の戦費総額が約2.4兆ドルに上るという試算よりも1.1兆ドル多い。
そこまで巨額に上ったのは「隠れ費用」のためだといいます。
2005年8月に立花隆さんが「イラク“3兆ドル戦争”がアメリカにもたらしたもの」で、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されているイラク戦のコストから話しを起こして、
「戦争経済は結果的に国力を衰退させる」
「3兆ドル戦争に突入すれば米経済は確実に破綻する」
と語っています。
そして以前から言われていたことですが、この3兆ドルという額が、ちょうど私たちの国のゆうちょ・かんぽの資金340兆と重なってしまうわけですね。
なお、前述の「隠れ費用」とは、立花さんの記事では「退役兵にかかるコスト」「戦費の赤字分の繰り延べ償却費用」「戦争によって原油価格が5ドル上昇したことでもたらされる米国経済全体へのマイナス効果」等を指すようです。
3.5兆ドル試算がブッシュ政権に対する米国民主党の痛烈な批判であることを考えても、また立花さんの論の正否をひとまず置くにしても、イラク・アフガン戦争が米国国民にのし掛かってくる負担は、私たちの想像をはるかに超えたものかもしれません。
そんなひとつが退役軍人を巡る問題でしょう。
米CBSテレビの調査で、米国の退役軍人は1週間に120人の割合で自殺しているそうです。2005年には少なくとも6256人の退役軍人が自殺。
米国には約2500万人の退役軍人がおり、うち1600万人がアフガニスタン、もしくはイラク駐留経験者ということです。
私たちの国でも昭和30年代前半まで、街に出るとよく義足をつけたりアコーディオンを鳴らしたりして募金をしている傷痍軍人の姿を見かけました。
現代の米国では、もちろん身体に障害を負った人もたくさんいるのでしょうが、外見は何ともなくても心が苛まれて苦しむ人が後を絶たないのかもしれません。
何度か拙ブログでも取り上げたベトナムから帰還した元アメリカ海兵隊員アレン・ネルソンさんもそんなひとりだったそうです。
「戦争のことは、ひとことも語りたくない。でも、戦場のシーンはひとときも私の頭を去りませんでした。毎夜、悪夢に苛まれます。戦場の累々たる死体の情景が甦ってきます。ジャングルの中で泣き叫ぶヴェトナムの子供たちの声が聞こえてきます。そして死体の悪臭が漂ってきます」。
忘れたい、と思っても五感で感じたものは忘れられない。その堂々巡りの中で苦しむのかもしれません。
石油のために始めた戦争で、侵攻していった先の相手であるイラクやアフガニスタンの人たちを人間と思っていいては戦えない。そうした立場に追いやられる兵士自体、人間として遇されていないのかもしれません。
戦場から家族の元に返り、やっと人間性を取りもどすと、人間でなかったときの記憶が、つまり人間の姿をした暴力そのものの身体に刻み込まれた記憶が甦る……。
あの、ノー天気にしか見えない大統領には、そんな生身の人間が経験した耐え難さを想像することも、苦しむ心に共感をもつこともできないのでは、きっと。そしてIQが200とか何とか言われる国務長官も、そうした人間の心への共感をどこかへ捨ててしまったのかな?
いつかこの国務長官に詰め寄った反戦を訴える女性が、長官の腕を掴んで赤い液で汚した自分の手を見せながら、あなたの手はイラクの人たちの血で汚れているのよ! と叫んでいる映像を見ました。結構最近のことです。すごいですよね、私にはとてもできません。
で、話しは変わって、今日はちょっと小さな地上げに類した話しを耳にしました。
おそらく規模の大小こそあれ、同様の話しは日本の各地で聞けるのだと思います。
お金を生み出しそうなところには人が群がる。錬金術が使えそうなところには、実に敏感に反応する人たちがいる。
その最たるもののひとつが、防衛利権なのでしょうね。
証人喚問での守屋氏は、記憶にない、承知していない、という言葉を連発しながら、やけにしおらしい態度を見せる場面もありました。また、結局額賀、久間両氏の名をあげたものの、接待に同席した政治家の名を明かすのを拒んだのは一度だけではなかったと思います。
この喚問の感想を聞かれた町村官房長官は、名前を挙げられただけではどうってことない、という反応を見せていました。相変わらず、傲慢な男だな、と思う。
イラク戦争は石油が目的だった、と回想録で語ったしたグリーンスパン氏のように、もっと率直に暴露してくれないものか。
無理かなあ、80万ガロンを20万ガロンと間違えた問題でも、寺岡元海幕防衛課長らに相談を受けたことも「記憶にない」と否定しているし(→ ということは、当時の長官石破氏をかばっているのかな?)。
退職金を返納し、ひとりで罪を背負う覚悟のようだけれど、ほんとうにそんなことでいいのか。
刑事罰に該当するなら逃れる考えはない、とまで反省するのであれば、真実を語るのが筋だろう、とも思いますが。
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