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http://www.forum21.jp/2007/08/456.htm
2007年08月27日
特集/創価学会―4代・5代・6代会長否定の異常
池田大作の目の黒いうちに現出!?
創価学会=公明党の崩壊
溝口 敦 ジャーナリスト
参院選惨敗の八つ当たりで歴代会長を批判
創価学会=公明党は参院選で惨敗した。当選は比例区7人、選挙区2人(東京と大阪だけ)、合計9人で、改選前の12議席から3議席減らした。埼玉の高野博師、神奈川の松あきら、愛知の山本保がそれぞれ落選した。創価学会=公明党が参院の選挙区で敗れるのは、旧新進党時代の95年選挙を除くと、89年以来、実に18年ぶりのことという。
今回の参院選敗北は、創価学会=公明党がこれまで無理に無理を重ねて「常勝神話」を作ってきただけに、計り知れないほどの衝撃を与えたにちがいない。
その一端は参院選直後の7月31日、『聖教新聞』に掲載された青年部座談会「後半戦も異体同心の大前進を」に窺える。座談会への出席は会長・原田稔、副会長・谷川佳樹、青年部長・竹内一彦、男子部長・佐藤芳宣、女子部長・館野光湖、学生部長・森山城昌の6人だが、谷川以下、次のように発言している。
〈谷川 厳しいことを言うようだけれども、学会にあっても、4代、5代は悪口罵詈されていない。難も受けていない。全部、ただ池田先生お一人に受け切っていただいてきた。
佐藤 その通りだ! 誰もがそう思っている。
原田 4代も、5代も、6代も、全く難がない。何一つ批判されたこともない。もう一歩深く、師匠をお守りする責務を果たす戦いをすべきだった! 本当に申し訳ない。
谷川 4代は、あの極悪のペテン師・山崎正友に騙されてしまった。お金を騙し取られたり……とんでもなかった。これは当時の執行部も同罪です。後輩として、将来のために明快に言っておきたい。
原田 全く、その通りだ。5代も本来、池田先生をお守りすべき立場であるにもかかわらず、すべて池田先生に護っていただいた26年間であった。先生お一人で矢面に立ってくださった。
谷川 本当に、そうですね。池田先生の計り知れない大恩を思えば、皆、これから一生涯、命を賭して師匠に御恩返しをしていくべきだ。そうでなければ、畜生と同じだ。卑怯者だ。
竹内 そうしなければ、後輩から笑われ、後世に厳しい非難を受けていくだけだ。
原田 そうだ。私自身、心して池田先生への報恩の道を貫き通していく決心である。これが全会員に対する感謝であり、これが、広宣流布の原動力であるからだ〉
4代会長の北条浩、5代会長の秋谷栄之助を斬って捨てるばかりか、現会長の原田稔さえ自己批判した上、池田大作にあらためて恭順の意を表している。参院選の敗北は創価学会の幹部たちを惑乱させ、八つ当たりさせるほど深く重かった。
池田は打撃を受けたとき、悲鳴を挙げず、外部には何ごともなかったかのように振る舞うことを戦術とする。わずかに前記「聖教」紙の記事が外に漏れ出た程度だが、内部ではおそらく頭破作七分の狂乱から、幹部たちに死ぬほどの恫喝と罵詈雑言を吐き散らしているにちがいない。
公明党も惑乱していることは同様である。同党は8月22日、衆参両院議員と都道府県代表らを集めて「全国県代表協議会」を党本部で開き、参院選の結果について総括を行った。党代表の太田昭宏は敗因として年金記録問題や政治とカネ、閣僚の失言など、危機に対する拙劣な対応を挙げ、「党執行部の対応が十分でなかったことも率直に認めざるを得ない」と頭を下げた。
だが、創価学会はよく戦わなかったのではない。敗北した3選挙区ではなりふり構わず久本雅美など学会芸能人を動員して大選挙戦を展開し、「小泉ブーム」のときより数万票上積みしている。創価学会=公明党は全力を尽くして、なお敗れたから、より深く傷ついたといえよう。
創価学会=公明党の構造的危機
太田昭宏は敗残の弁を語っている。
「(自民党の)巻き添えを食った面はある。だからこそわが党がより発言していかなくちゃいけない。これは課題として指摘されたものだと受け止めている。もっと率直で透明な政治をやらなければ、もう通用しない」(「日本経済新聞」07年8月23日付)
だが、公明党が自民党との連立から離脱し、民主党と組む選択肢は存在しない。創価学会=公明党はつねに時の政権党に寄り添い、政権党から攻撃を招かないことを至上命題とするよう、池田に課されている。防波堤としての機能であり、それなしに池田の安心立命はない。
しかし創価学会=公明党は明らかに長く自民党に添いすぎた。単なる防波堤の役割から政権の中枢に入り込み、権力を手中にする魅力は大きく、自民党との癒着の快感に惑溺した。もはや公明党のイメージは自民党とほぼ同じになり、太田が次のように言う資格はなくなった。
「流れは自民対民主の二大政党対決にどうしてもなっていく。しかし、現場や庶民、中小企業の側に立った透明性のある政治が必要だ。苦しんでいる人たちと一緒に悩み、手を打とうとする政治に我々の存在理由がある」(同前)
創価学会=公明党はヌエのように時の政権の間を行ったり来たりする間に色も臭いもついた。民主の側には創価学会=公明党と組むのは損、我々は学会票なしにやれる、という意識が芽生え始めている。と、すれば、公明党は自民党との融合もならず、民主との連合もできず、二大政党対決の谷間に沈むしかない。
よく言われるように、学会票は干潮のとき海面上に顔を見せる岩場である。満潮になれば波間に隠れ、ほとんど商品価値を失う。選挙が世論の関心を集め、投票率が少しでも高まれば、無視できる数字に下落する。だが、岩場は海面下にあるとはいえ、政権党にとっては座礁の恐れもあり、危険である。
政権党は岩場を避けて通るか、それとも爆破して水深を深めるか。民主党がその程度のものとして、学会票を見る可能性は十分ある。
しかも学会票は年々、減価していく。創価学会員は若年層になるほど選挙に意義を見出せず、それが広宣流布の戦いの一環とは意識できなくなる。そればかりか広宣流布そのものに価値を認めない層も増加傾向にある。彼らはフレンド票の掘り起こしにも、投票日当日の連れ出しにも、心身が不自由な者を騙して期日前投票に駆り出すことにも熱を示さなくなり、学会票は全体として減り続ける。創価学会の集票システムが制度疲労を起こしているのだ。票が減れば、創価学会=公明党が長らく享受してきたキャスティング・ボートの旨みも存在感も薄れる。
これこそ創価学会=公明党の構造的な危機である。従来、池田への個人崇拝が会員たちを組織活動に駆り立ててきた。池田イメージが北朝鮮と同様、会員大衆の原動力になっていたのだが、今回の参院選の敗北はその破綻を示している。
創価学会は今年創立77年という佳節を迎えた。池田は「7」という数字にオカルト的な意味を付与し、かつては「7つの鐘」などと喧伝してきた。しかも池田は後4カ月で80歳を迎える。
池田は目の黒いうちに、創価学会=公明党の崩壊を見ることになるのかもしれない。「庶民の王者」は死して後止むのではなく、死を直前にして止むのかもしれない。慶事である。(文中・敬称略)
溝口 敦(みぞぐち・あつし)1942年生まれ。早稲田大学政経学部卒。出版社勤務を経てフリージャーナリスト。宗教関係をはじめ幅広く社会問題を扱う。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞。『堕ちた庶民の神』『池田大作創価王国の野望』『オウム事件をどう読むか』『宗教の火遊び』『チャイナマフィア』『あぶない食品群』『細木数子 魔女の履歴書』など著書多数。
投稿者 Forum21 : 2007年08月27日 21:02
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