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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071117k0000e010013000c.html
福田康夫首相とブッシュ大統領が16日午前(日本時間17日未明)に行った日米首脳会談での発言要旨は次の通り。(両首脳の共同記者発表と日本外務省の説明による)
●ブッシュ大統領
<日米関係>
今後も日米関係が安全と平和の礎となるよう自由と安全と繁栄を世界に広めていく努力をしたい。
<北朝鮮問題>
北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議について話し合った。中国、ロシア、韓国、米国、日本は、北朝鮮にすべての核兵器の廃棄、核開発計画や拡散活動の停止を迫り、測定できる成果を収めている。
北朝鮮に拉致された日本の市民についても協議した。この問題が日本人にとっていかに重要かを理解している。日本政府・国民の中に、米国が拉致問題を置き去りにして北朝鮮と取引するのではないかという心配があると理解しているが、この問題を忘れることはない。
<テロとの戦い>
アフガニスタンの「不朽の自由作戦」に日本は非常に重要な貢献をしている。日本の(自衛隊の)補給活動再開に向けた努力に感謝する。
<世界情勢>
自衛隊がイラクで米英軍を支援していることに感謝する。イランの核開発計画は世界に脅威を与える。国際的な圧力、核放棄を求める努力をさらに強化する。ミャンマーの民主的な将来を求める人たちに真の対話を求める。
<牛肉問題>
すべての米国の牛肉、牛肉製品に対し日本の市場が全面的に開放されることを望む。
●福田首相
<日米とアジアの共鳴>
日米同盟はグローバルな諸課題に対処していく上で不可欠な役割を果たしており、両国がアジア外交を展開する上でも極めて重要な基礎になっている。知的交流を含む日米交流を強化する。
強固な日米同盟は、アジアに平和と繁栄の基盤をもたらす。日米同盟をよりどころに、アジア諸国との関係を一層進化することは、日米共通の利益につながる。
<北朝鮮問題>
6カ国協議を通じて北朝鮮の核兵器、核計画の完全な放棄を実現させるため両国が引き続き緊密に連携する。
拉致問題について、大統領は日本政府への変わらぬ支持を確約し、私は核、ミサイルと並んで拉致問題の解決の重要性、テロ支援国家指定解除問題を含めた日米連携の重要性を説明した。
<テロとの戦い>
海上自衛隊のインド洋での補給活動の早期再開に向け、新テロ対策特別措置法案の早期成立に全力を尽くすと伝えた。
<洞爺湖サミット>
来年7月の北海道洞爺湖サミットの重要なテーマは気候変動問題だ。国連の新たな交渉の場で、実効性ある将来の枠組みの構築に向けて成果を得られるよう地球温暖化対策で緊密に連携していく。同5月のアフリカ開発会議で得られた知見と成果をサミットにつなげるよう協力し取り組む。
<牛肉問題>
日本政府として国民の食の安全を大前提に、科学的な知見に基づいて対応していく。【ワシントン中川佳昭】
毎日新聞 2007年11月17日 10時29分
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