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福田首相 狂い始めた解散シナリオ
11月16日10時0分配信 日刊ゲンダイ
自民党が世論調査の結果に「大誤算だ」と真っ青になっている。「連立騒動」後、福田内閣の支持率は軒並み急落、その一方、なぜか民主党の支持率が上昇しているのだ。
12日発表されたNHKの世論調査。内閣支持率は4ポイントダウンの54%、逆に不支持は8ポイントアップの35%だった。同じように13日の読売新聞は、支持が6.9ポイント減の52.2%、不支持が9.3ポイント増の36.0%になった。さらに自民党をガク然とさせているのは、NHK調査で民主党の支持率が21%と先月より3ポイントも上昇したことだ。この傾向は、民放各社もほぼ同じ。たとえばフジテレビでの内閣支持率は15ポイントも下落し41%。不支持の40%と並んだ。「選挙後に期待する政権」は、「民主中心」「自民中心」がほぼ同数だった。
「国民は小沢騒動で改めて民主党の重要性に気づいたのでしょう。もし大連立が実現していたら“反自民”の受け皿が消えてしまうところだった。それ以上に、連立を仕掛けたのが福田首相だったこと、ウラに読売新聞のナベツネ会長や森喜朗氏がいたことが分かり、国民は『自民党はウサン臭い』と福田政権に嫌悪感を抱いたのです」(政治評論家・有馬晴海氏)
自民党が真っ青になっているのは、解散シナリオが狂ったからだ。
「小沢が大チョンボしたことで民主党の支持率は激減する、自民党はそう計算していました。それに乗じて解散するシナリオを練っていた。たとえ解散しなくても『解散するぞ!』と民主党を脅して主導権を握ろうとしていた。福田首相は1年生議員40人を集めて『今年、もうひとつ、ビッグイベントがありますよ』と解散を匂わせていたほどです。ところが、実際には福田内閣の支持率が下がり、民主党の支持率は下がらない。解散したら自民党が大敗しかねない状況。町村官房長官が慌てて『解散をしている余裕はない』と解散風を打ち消している始末です」(政界関係者)
小沢一郎を罠にはめたつもりだったのだろうが完全に裏目に出ている。
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