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政権交代には何が必要か、多くの議員が自覚して行動した
今日の先ほどの本会議で、国会の会期延長が12月15日までということで、大幅な会期延長が決まりました。
いま様々な法案がまだ成立していない、その最大の理由は安倍総理の退陣に伴う自民党の混乱ですが、そういう中で、テロ新法もまだメドが立っていないということもあり、延長が決まりました。
私たちは延長に対して反対をしましたが、多数決で決まったということです。
さて、2つのことをお話ししたいと思います。
1つは前回もお話しました小沢代表の大連立、そして辞任宣言の問題ですが、先般、小沢代表が両院議員懇談会において経緯を説明し、国民に謝罪し、そして、選挙における政権交代を目指して自分が先頭を切って死に物狂いで頑張るということを言われ、圧倒的多数の議員が心から小沢代表の決意に対して拍手をして終わりました。私も小沢代表の演説は非常に良い演説だったと思っています。
いろいろなことが言われていますが、私は1つあまり語られていないことを申し上げたいと思います。
それは、先ほど私と長い付き合いのある記者がこう言いました。
「かつての民主党だったら、いろいろな意見があちこちから噴出して収集がつかなくなったかもしれない。しかし、今回はそういった異論噴出という事態もなく、きちんと最終的に収まるところに収まった。まとまった。これはちょっと驚きですね」と言われました。
実は、私もそのことを非常に強く感じています。多くの党所属議員に対して、テレビ局などから出演依頼もありましたが、それも最小限に絞り込んで、なるべくいろいろな意見が勝手に外に出ないようにする、皆が自制して、何とか小沢さんに代表を続投していただける環境を作っていこうということが今回出来たことは、私は素晴らしいことだと思います。
数年前の民主党では考えられないことで、政権交代するためにお互い何が必要であるか、そのことをきちんと自覚して、そして行動できる、そういう議員が圧倒的に多くなったということが、今回の一連の事件の中ではっきりしたことではないかと思います。
この、ある意味での強さが、民主党にとって、政権交代に向けて非常に大きな成果だったのではないかと思います。
改正被災者支援法の成立――参院与野党逆転の成果
さて、もう1つ。今日の本会議で改正被災者生活再建支援法が成立しました。このことについて一言申し上げたいと思います。
自民党あるいは公明党の与党は、この法案が成立したときに大いに拍手をしていましたが、実はこの法律は民主党が何度も国会に出してきたものです。
例えば、家が全壊したというようなケースについて、地震によって家が完全に壊れてしまった、そういうところに対しても300万を上限に、きちんとお金を出せるようにすべきだということで、国会に何度も法案を出してきたのです。
私が代表のときも、ちょうど新潟の地震が起こりましたので、党首討論の中で、確か私の記憶では2回やったと思いますが、そういう制度を作るべきだと、都道府県の中には独自にそういう制度をすでに持っているところもあるので、国もきちんとそういった制度を整備して、本当に生活の基盤である家が壊れる、なくなるということの厳しさ、そのことに対して限られた範囲であっても手を差し伸べるべきだということを、小泉総理に申し上げた記憶があります。
しかし小泉総理は、よくそれは議論してもらいたいということで、総理としてのリーダーシップを果たさないまま先送りをしたわけです。
その背景にあった、与党が盛んに言っていた議論というのは、個人財産に税金は使えないということでした。そういうことをずっと言い続けて、民主党の法案が議論されること、あるいは採決されることをブロックして、今日に至ったわけです。
もし、参議院において与野党逆転ということがなければ、この法案は従来と同じように、葬り去られてしまったと思います。
しかし、参議院で我々の法案が通過をする、可決される、そういう新たな事態を目の前にして、与党もさすがに放置できなくなった。慌てて法案を衆議院に出して、最終的には両案を一本化して、今回成立したということです。
与党の皆さんが、個人財産に対しても限られた範囲で税金を出すという考え方に変えていただいたことは、私は評価をいたします。
しかし、もし与野党逆転が参議院選挙で実現しなければ、そういったこともないまま従来と同じことが続いていただろう、これは参議院選挙の大きな成果であるということを申し上げておきたいと思います。
あわせて、民主党が強く主張した、事実上過去に遡及して適用するということも実現しました。
今回の様々な騒動の中で、少し後ろに隠れていましたが、民主党はじめ野党の大きな成果、それが今回の被災者生活再建支援法の成立であるということを申し上げておきたいと思います。
2007年11月 9日 (金)
岡田かつや TALK-ABOUT: 政権交代には何が必要か、多くの議員が自覚して行動した
http://katsuya.weblogs.jp/blog/2007/11/post_4491.html
岡田かつや TALK-ABOUT: 改正被災者支援法の成立――参院与野党逆転の成果
http://katsuya.weblogs.jp/blog/2007/11/post_bbe3.html
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