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現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50476561.html
2007年11月09日
【社会】
「厚労省はC型肝炎の原因をエイズウイルスをまき散らしたミドリ十字(現三菱ウエルファーマ)の作ったフィブリノゲン製剤が原因だと判っていたんです。しかも、今から30年前の話です。
役人と製薬会社は密接にくっつき合い、国民の健康と安全を自分らのもうけのために隠蔽して来た。とんでもない連中だ」
民主党の山田正彦・影の内閣厚労大臣が言う。
当時のミドリ十字はアメリカの監獄に収容されていた麻薬患者、売春婦、あるいは買血で収集した血液から止血剤になるフィブリノゲンを抽出生成していた。
このフィブリノゲンを大量出血した患者や妊産婦の止血剤に使用していたのである。
ミドリ十字の売り物は「フィブリノゲン」がトップ。これで大儲けしていたのだ。
だから薬害なんぞは関知せず、とにかく売りまくった。
87年、青森でフィブリノゲンを投与した妊産婦8人が8人ともC型肝炎に感染して大変な目に遭っているという報告が厚労省にもたらされたのである。
厚労省はミドリ十字に多くの天下りを入れている関係で「薬害」ということになったら世間的にまずい。
そこでミドリ十字と厚労省薬務局安全課牧野室長が、
「理論的武装が必要だ。患者の不利益についてやむを得ないと事を述べている文献を探せ。
また、現在の学問レベルでは原因究明、予知は無理という文献はないか」
と示唆。
さらに「良くするには研究開発か手がないということで肯定していく。即ち努力してもここまでが現状と行くことでいこう」
と患者よりミドリ十字を守る、さらに天下ったこう厚労相の先輩を守ることに悪知恵を働かせたのである。
そのおかげでフィブリノゲンによるC型肝炎患者は全国的に30万人とも言われ肝炎の病気に悩まされている人も多いし、さらに進んだ肝癌で亡くなる人も多いのだ。
C型肝炎は早期の場合「インターフェロン」注入で完治すること判っている。
C型肝炎の治療には患者自身に大変金もかかるし、その間仕事もできず貧困にあえぐ人も多いのが現状。
厚労省はこれまで「フィブリノゲンをいつどこで投入したのか判らないし、患者も知らない」と言い張ってきた。
ところが、C型肝炎に取り組んだ民主党の菅直人元厚生大臣、山田正彦ネクスト厚労大臣、山井和則議員らが「患者リストはあるはずだ」と厚労省に迫ると渋々「地下三階の倉庫に418人分のリストがありました」
と出してきた。
菅直人民主党代表は
「いつ誰がリストを倉庫に隠したのか、誰がリストを発見したのか。はっきり言え。あんた方は患者や病院のプライバシーを強調するが、救える患者にははっきりと本人に告げてインターフェロンの治療を国の責任で受けさせるべきじゃないか。これじゃ、エイズ問題と一緒だ」
と厚労省の役人に迫ったが、「ウンともスンとも」言わずに逃げる。
実は患者418人分の投薬リストは02年に厚生省に届けてある。
この時の厚労省担当者が宮島彰だった。
宮島は「このリストは調査しただけで一般に公表する物ではなかった」と嘯いているし、倉庫に隠した人物ではないかといわれているのだ。
山井和則代議士が言う。
「この人物が何と健康被害を受けた方には「より迅速な」救済を行うことができるという独立行政法人・医薬品医療機器総合機構の理事長をしているんです。
つまりC型肝炎ウイルス患者名を握りつぶした当事者が薬害被害の救済を担当する独立法人の理事長に天下ってるんですから、厚労省ってどういう役所なんですかね。
舛添大臣が「患者救済をやろう」なんて言ってますが、あれは大臣の遠吠えだと厚労省の役人は患者救済なんて全くやる気がないようです」
「笛ふけど踊らず」「のれんに腕押し」
霞ヶ関は腐りきっている。
大連立構想に一喜一憂している場合じゃないですよ。小沢さん。
今、30万人とも言われるC型肝炎ウイルス患者の薬剤訴訟を巡って厚労省はてんやわんや。やっと重い腰をあげたが、どこまで救済と謝罪ができるのか?
しっかりと、見守りたい。
参考:薬害c型肝炎 症例一覧表公開 2007年11月08日
以上
文責:辻野匠師
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外野
ミドリ十字というのは戦時細菌部隊で生体実験をおこなっていた幹部が作った企業で、アメリカはその生体実験のデータと引き換えにその幹部らを戦犯から除外した歴史を持つ。
一方、現代においてそのミドリ十字を引き継いだ三菱はその戦争で大儲けした企業であったが、戦後その三菱のビルには、朝鮮戦争の時にアメリカの作戦に協力していた上記細菌部隊の幹部が事務所(ミドリ十字はそこから生まれた)を置いていた関係があった。
安倍晋三は「戦後レジームからの脱却」と言った。しかし、実はほんとに必要なのは「戦前レジームから脱却」なのではと思わずにはいられない事件の一つである。
ちなみに、オーム真理教の幹部たちがサリン事件で逮捕された年に日本では「O-157」騒動が起こった。アメリカは「テロの可能性がある」として、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)からに日本に調査団を派遣した。このCDCは他ならぬ上の細菌部隊のデータが移管された所である。
アメリカが何を調査しその結果がどうであったかは不明だ。
マスコミは次のことをほとんどはテロップ扱いで報じたに過ぎないからだ。
「アメリカは調査の結果を受けて、細菌部隊関係者の入国を禁止する措置をとりました」
松本サリンの当日、松本市内のデパートでは、全国を縦断する日中の学者も参加した本格的な「731細菌部隊展」が開かれていた。果たしてそれは偶然だったのだろうか、とも思う。
戦後、名古屋では細菌部隊出身の医者が乳幼児を使って「O-111」や「O-26」などの生体実験をおこない死者まで出していた。
アメリカに免罪された彼ら細菌部隊の幹部たちは日本の医薬界──病院、製薬会社、大学、研究所──で要職につき戦後君臨をしてきたのだ。
高杉晋吾氏が『にっぽんのアウシュウィッツを追って』で次のように書いている。
<私は、この「免罪取引」の経過をまとめながら、米軍は単に「七三一部隊員」の生存基盤を作っただけではない。米軍の責任の最大のものは、日本医療の腐敗の思想的根拠地を日本に作った事だ、と痛感している。それは前述の、「思想的影響力」による医療汚染と荒廃の恐ろしさを痛感するからだ。
七三一部隊にとって本当の悲劇は、戦犯になって捕らえられることなのではない。むしろその姿を秘して日本に帰り、日本の暗部にひそんで、その思想を増殖したことにある。彼らには、その思想を変えるべきモメント=契機が存在しなかった。そこにこそ彼らの悲劇があり、日本医療の悲劇があった。>
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