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(回答先: 民主党の小沢代表が辞意・党幹部が慰留中 = 日経新聞 投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 11 月 04 日 15:30:55)
【検証・党首会談(下)】大連立構想 水面下の1カ月 「小沢代表の焦りだ」 (1/4ページ)
2007.11.4 02:02
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071104/plc0711040202002-n1.htm
3日午前、早くも冬空が広がった北海道・帯広のパーティー会場に、麻生太郎前幹事長が中川昭一元政調会長とともに手を振りながら現れた。福田康夫首相に総裁選で敗れ、無役に甘んじている麻生氏と、幹事長派閥(伊吹派)に属しながら麻生氏と連携を強める中川氏は、首相にとって手ごわい反主流勢力だ。
首相が民主党の小沢一郎代表との2度の党首会談で決定的な失点をすれば、党内で権力闘争が再燃する可能性もあった。特に大連立構想は危険なカケだった。
だが、麻生氏は「大連立は小選挙区では難しい。では中選挙区に戻すかといえば、小選挙区にしたのは小沢氏ではないか。自民、民主両党とも消化不良のまま突っ込んだ感じだが、首相は局面を動かそうと努力した」と評価した。中川氏も「会談の中身はよく知らないが、首相には日本のために頑張ってもらう。国会の駆け引きなどばかり言っても日本のためにはならない」と述べた。
両氏が首相を評価するのは、会談の目的が新テロ対策特別措置法案の成立を期すことにあったからだ。
逆に言えば、首相が新テロ特措法成立を断念する方向で会談に臨んでいたら、党内から厳しい突き上げを受けた公算が大きい。少なくとも首相は党首会談で党内の権力闘争の芽を摘むことには成功した。
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http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071104/plc0711040202002-n2.htm
首相と小沢氏の会談を仲介したとされる渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長は党首会談の最中の2日夕、東京・グランドプリンスホテル赤坂で開かれた竹下亘衆院議員のパーティーに姿を現した。政治家は派閥領袖らのあいさつもそっちのけで渡辺氏の周囲に殺到、会談の行方を聞き出そうとした。渡辺氏は笑顔でごまかしたが、ある領袖級にはこう耳打ちした。
「会談で中選挙区制にも踏み込むぞ。今がまさに交渉がうまくいくかの瀬戸際だ」
渡辺氏が小沢氏と接触したのは福田政権発足直後の10月上旬。「小沢氏は会談に乗り気だ」という情報が伝わったのはこの直後だったとされる。
19日夜、首相は自民、公明両党執行部を公邸に招き会食し、中国の故事「韓信の股(また)くぐり」を例に「まさにこういう心境です」と語った。出席者は新テロ法案を指したと思ったが、首相の胸の内には党首会談があったようだ。
10月25日夜、渡辺氏と中曽根康弘元首相は、東京・紀尾井町の料亭「福田家」で与謝野馨前官房長官の慰労会を開いた。
故福田赳夫元首相が中国の華国鋒首相(当時)を招待し、「ここは名の通り、私の迎賓館だ」とジョークを飛ばしたことで知られる料亭で、与謝野氏らは2代目・福田政権の行く末を案じた。
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http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071104/plc0711040202002-n3.htm
「このままだと最低6年間は政治が停滞する。政策遂行のために与野党が何とか協力する枠組みが必要だ」
中曽根氏が大連立の必要性に踏み込むと、渡辺氏は「年内にも何かことが起こるかもよ」とニヤリと笑った。
与謝野氏は1回目の党首会談の2日前の10月28日、小沢氏と碁盤を挟んで向き合っていた。アマ七段の与謝野氏は囲碁では小沢氏の師匠格。「胸を貸す」つもりだったが、与謝野氏の「正攻法」は小沢氏の「奇手」に敗れた。
実は与謝野氏は27日に渡辺氏から電話を受け「小沢氏と囲碁をやるんだって。小沢氏とは仲良くした方がいいぞ」と言われていた。29日に党首会談決定を知り、与謝野氏はひざをたたいた。
「すべてはこの流れにあったのか…」
「小沢さんの焦りだろう」
3日夜、民主党幹部は苦渋の表情で、なぜ小沢氏が福田首相との会談で大連立に前向きな姿勢を示したかの謎解きをした。
小沢氏は党首会談の直前、「次の衆院選では、200議席は簡単に取れるだろう。しかし、それからが難しいんだ」と周辺に漏らした。
党幹部は「小沢代表は次の衆院選で勝てる自信がないのかもしれない」と語る。「(立候補予定者は)みんなオレのように(選挙運動を)やっているのか」という小沢氏のつぶやきを直接、聞いたからだ。
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http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071104/plc0711040202002-n4.htm
2日の党首会談後の民主党役員会は緊迫した雰囲気だった。小沢氏は「首相から、私たちの主張に大きな理解をいただいた」と語り、「(大連立を)決めるなら両院議員総会に諮らねばならない」と提案した。
だが賛同する役員はおらず、これまで小沢氏の意向を一貫して尊重してきた菅直人代表代行も「唐突すぎる。衆院選をどう戦うのか」と述べた。
小沢氏は顔を紅潮させた。「分かった。話はなかったことにしよう」。小沢氏が大連立に前向きな姿勢を示したことについて党幹部は「選挙がよくわかっている小沢氏だけに、参院選と異なる衆院選で過半数をとるのは難しいと考えたのではないか」との見方を示した。
参院選で大勝してから見られなかった小沢氏への批判が出始めた。一方で「小沢代表に代わる党首はいない。今ガタガタしたら党は終わる。だが7日の党首討論はできるのか。小沢氏はさっさと代表を辞任しやしないか」(若手)と危惧(きぐ)する声もある。
執行部は焦りを隠さない。鳩山由紀夫幹事長は3日、京都府京田辺市内で「大連立は自民党の唯一の生き残り戦略で、会談は首相が小沢氏の考えを丸飲みしただけ。新テロ法へ(民主党が)協力するというのもウソだ。相手の情報操作による混乱を避けたい」と火消しに躍起だ。
民主党は、選挙の顔である小沢氏の党首力低下や党内の疑心暗鬼を抱えたままで、新テロ法案の攻防や衆院解散・総選挙に突入せざるを得ないかもしれない。
一方、首相は3日午前、皇居で行われた文化勲章親授式に出席後、首相公邸に約3時間こもり、町村信孝官房長官らと今後の国会対応などで秘策を練った。
党首会談がもたらした与野党の混乱は今後も続き、早期解散への流れが加速する可能性もある。自民党の加藤紘一元幹事長は民主党の状況をほくそ笑むようにつぶやいた。
「企業合併に失敗した会社は、会社が割れるか、社長が辞任するしかないんだよね…」
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この連載は石橋文登、今堀守通、大谷次郎、榊原智、佐々木美恵が担当しました。
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