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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071103k0000m010136000c.html
大連立協議:一問一答 福田首相、小沢氏、北側氏、鳩山氏
福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表が2日行った党首会談。その後に福田首相と小沢党首、公明党の北側一雄幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長が記者団に語った内容の要旨は次の通り。
▽福田首相
首相 今日、数多くない?
−−連立政権協議を打診したようだが。
首相 うん、今の国会の情勢、政治情勢ですね。全体的に見て、この状況を打開しなければいけないと。それはやっぱり国民生活のこともあるしね。国の政治が止まっていいかどうかという観点から、状況打開のためにいろいろ話し合いしたわけですね。今週2回目。今日も2回にわたって2時間やった。その中で政策を実現するための体制を作る必要があると。そういう立場でいろんな提案をして。そういう中で、新体制を作るということもいいのではないかということでお話ししました。
−−新体制というのは連立政権ということか。
首相 まあ、連立というか、新体制ですな。要するに、政策実現のための体制ですよ。
−−小沢氏はどのように。
首相 党内でよく協議をしてくるということ。今の段階ではね。
−−党首会談が一時中断したのは、そういった経緯からか。
首相 そういうこともあったと思います。中断中に何が実施されたか私は知りません。いろんな協議もされていると思います。
−−恒久法の議論は。
首相 どういう原則でやるかということで、小沢代表がかねがね主張していることもありますので。国連の決議とか承認した活動を原則にしてやっていこうじゃないかという話し合いはしました。
−−ISAF(国際治安支援部隊)の議論について、どの程度小沢氏の意見を聞いたか。
首相 ISAFも確かに国連の設定した活動ですけどね。これも日本ができる仕事、できない仕事があると思いますよ。その時々の行政府の考え方、国会がどう考えるのかで決まるのではないでしょうか。
−−これ以降も党首会談を行うか。
首相 必要があればするということです。今は決めている党首会談はありません。
−−今回は進展か物別れか。
首相 それは分かりません。私どもは、小沢代表がどうされるかを見守っている段階です。
−−小沢氏は恒久法ができれば新テロ対策特措法に協力するというが。
首相 小沢代表もね、今の活動を全く無意味と考えているわけではないと思う。どういう方法があるのか。小沢代表が党の方とどういう相談をされるかにかかっていると思います。
−−大連立はいつごろから考えていたのか。
首相 大連立? 新しい体制を作らなければいけないということは参院選で与党が敗北、自民党が敗北したという時からスタートしている、実際はね。
−−1回目の党首会談から新しい体制を打診する気持ちはあったのか。
首相 かねて、どういうことができるか、どういう体制がいいのか、相談したいと思ってましたよ。こういう状況であれば、やっぱりそういう話を直接しなきゃいけないなと思って会談を申し込んだと。こういう経緯です。
−−新体制というのは民主党から閣僚を出してもらうということか。
首相 そういう具体的なことは今、一切話をしておりません。これからの話です。
−−政策を恒常的に協議する機関を設けるという意味か。
首相 政策を実現するという観点から、政策の話をしないわけにいかない。そういうことがこれから視野に入るかどうか、会談の回答をいただいてから具体的に考えていくということになる。
−−民主党全体が連立に反対だった場合、一部と組む考えは。
首相 そういうことは私は一切、考えてません。小沢代表が努力されていらっしゃると思います。結果を待ちたいと思ってます。
−−小沢氏に新体制の条件を提示したのか。
首相 いや、条件ない。お互いに協力しあえる体制を作ろうということ。それに尽きる。
−−公明党との連立はどうなるのか。
首相 これは全く変わりません。従来と同じようにやってまいりたいと思います。
−−公明党にはどういう説明を。
首相 それはこれからの話。返事がないんだから。まだ決めてるわけじゃないんだから。新体制についてはね。それはその時きちっと考えて。信頼関係を損ねないようなことを考えていきたいと思います。
−−自民、民主が協力すると批判勢力が大変小さくなって、政治体制として大変危ない状況になりかねないと思うが。
首相 まあ、それはね、どういうふうな体制でまとまるか分かりません。しかし、やっぱりチェック機能っていうのは必要ですよね。おっしゃる通り。そういう心配のないように考えていきたいと思います。
−−民主党から閣僚を出すことも頭の中にあるのか。
首相 それは、その時の話だな。
−−小沢氏は信頼できる相手か。
首相 信頼しないで話できますか?
▽小沢一郎民主党代表
小沢氏 先ほどの福田総理との懇談で、わが党に連立の要請が「いろいろな今日の状況の中で、力を合わせないと政策の実現ができない。連立をなんとか組んでもらえないだろうか」と、そういうお話があった。
国際貢献、自衛隊のあり方等についても私どもの主張に大きな理解を示していただいた。そんな中で先ほど、役員会を開催したわけだが、役員の皆さんは、その政策協議に入ること自体も反対だ、そういう考えの人が多数だったので、福田総理に「連立は、私どもとしてはのめない、受諾できない。せっかくの誠意ある対応をいただきましたけれども、結果としてはできません」ということをお伝えした。以上です。
−−電話で?
小沢氏 そうです、そうです。(歩み去る)
▽北側一雄・公明党幹事長
−−自民党の説明は。
北側氏 (自民党の)伊吹(文明)幹事長から報告があったが、それもあくまで総理からの話ということが前提だ。ですから実際にどういうお話し合いがあったかという詳細はよく分からない。
伊吹幹事長から報告があったのは、一つは、(福田、小沢)双方の間で連立の話をしたと。小沢さんはそれを持ち帰って、協議をするということになっている。党内で協議されてOKであるならば、当然政策協議に入ることになる。連立についての判断は、民主党内で議論されると思う。
もう一つは、自衛隊の海外派遣についての恒久法。また今審議されている新テロ特措法の扱いの問題。恒久法については、国連安保理、もしくは国連総会の決議があった場合の論議がされた。小沢さんの恒久法が必要との論に対して、総理もこれを理解したと。ただこれはあくまで憲法の範囲内、また法制化できるということが大前提の話。
−−連立の話が出たようだが、公明党のスタンスは?
北側氏 まだ今お話を聞いたばっかりで、詳細は検証しなければならないと思うが、以前から申し上げている通り、衆参のねじれ状況の下で、いかに政策を実現していくのかということは、ずっとつきまとうテーマ。今回のテロ新法だけではなくて、重要な政策課題ほどいかにして与野党の合意形成を図っていくか、政策を前に進めるのか、国民生活の向上をどう図っていくのか、日本の国益をどう守っていくのかということについて、これはいやが応でも与野党の合意形成をはかっていかねばならない。そういう政治状況になっているから、そう選択肢の一つとして、当然連立という話もあると思う。
−−福田さんが持ちかけた連立というのは、閣内とか選挙協力とか……。
北側氏 だから分からない。伊吹さんも分からないんじゃないかな。実際お二人で話し合ったわけだから。意味は正確にはちょっと何とも申し上げようがない。
−−現時点では公明党として受け入れられる?
北側氏 受け入れられるも何も、総理がそのようなご判断をされたわけだから、それはやはり尊重しなきゃいけないと思っています。
−−事前の与党党首会談の際にはそういう話はまったく出てなかった?
北側氏 それはまあ、いいでしょう。そういう話についてどうであったということは。
−−大連立に公明党が参加する可能性も参加しない可能性もある?
北側氏 まだ早すぎるよ、その判断は。いずれにしても、今日はそういうことであったということで、ボールは民主党の方に行っているから、民主党がどう判断するのか。またお二人で本当にどういう話があったのか、もう少しよく聞いてみる必要があると思っている。福田総理については、今日昼間の自公党首会談で、非常に誠実にお話をしていただいたと。自分の思いをお話をしていただいたので、福田総理については私どもは非常に信頼している。
▽鳩山由紀夫・民主党幹事長
鳩山氏 政権交代を目指すべきだ。せっかく政権交代に向けて一丸となっているときに大連立というのは政権交代に逆行するだろう。大連立というのは大政翼賛会的な話で批判を受ける。とてももたない。われわれは自分たちの力で自分たちの政権を作って、政策の実現を図るべきだ。それが正論です。
毎日新聞 2007年11月2日 23時11分 (最終更新時間 11月3日 0時11分)
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