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(回答先: 現代奴隷制に反対する(復活!三輪のレッドアラート!から) 投稿者 忍 日時 2007 年 11 月 04 日 14:00:02)
日本のこれから 農業
きのう10月20日NHK総合午後7:30〜10:30に「日本のこれから「どうする?私たちの主食」」という視聴者参加型の討論番組が、行われた。内容は、以下の通り。
今、日本は、世界有数の食料輸入国となり、海外から大量に輸入される農作物が私たちの豊かな食生活を支えています。
一方、日本の食料自給率は40%を切り、中国産食品の安全性をめぐる問題も発生。 バイオ燃料への転用や干ばつによって、小麦やトウモロコシなど、海外から輸入される農産物の値段も上がり始めています。
食料自給率を向上させるため、国内農業を保護していくべきなのか?
工業製品の輸出を進めていくため、農産物の輸入を積極的に受け入れていくべきなのか?
私たちのこれからの「食」のあり方を、一般視聴者や有識者の皆さんをスタジオにお招きして、生放送で、徹底的に討論していきたいと思います。
(以上NHKホームページから)
http://www.nhk.or.jp/korekara/
この番組では、いろいろと討論されたのであるが、とても覚えきれないので、ここから聞き取れたことも考え合わせて、農業のこれからについて、私なりに思うことを書きたいと思う。
まず、農業の現状は、耕作放置地が年々増え、現在は東京都の2倍だったか3倍だったか(よく覚えていない)の面積が耕作放置されていて、農業人口も昭和35年には1454万人いたものが、現在は312万人になったという有様だ。そして、担い手はいなくなり、高齢化は進んでいる。
農家の方のお話では、自分たちの働きを自給換算すると300円に満たないぐらいだった。つまり、農業では食べていけないってことで、それは、後継者が出てこないという大きな原因である。
この農家の現状を見れば、このまま無策に農業を放っておいただけでも、農業はますます衰退する一方、終いには消滅してしまうのではないかと思える。
このように、今でも充分危機的状況にある農家に、さらに追い討ちをかけるように海外からの農産物への関税を引き下げるという農産物の自由化や一定面積以上の耕作者にしか補助金を出さないという政策が行われようとしている。
農家の立場でなく消費者の立場で言っても、農産物は私たちが口にするものであり、そして、私たちは食べなければ飢え死にするのだから、国民の安全を考えれば、国はなによりも食料の安全性と安定した供給を目指す責任があると考える。
自給率が低いのだから、輸入すればよいという考え方があるが、「中国産食品の安全性をめぐる問題も発生」と、NHKでは、中国産にしか触れていないが、米国産にもホストハーベストやBSE、ホルモン剤などの問題があって、外国産のものは安全でないものも多い。
それに、悪く考えれば、食料自給率の低い日本は食料を輸入するしかないのだから、毒を混ぜて輸出して、私たちを食べ物で滅ぼす事だってできるってことだし、輸出しないで兵糧攻めにするだけでも、国民の6割を餓死させることが出来るし、悪気はなくても、飢饉で世界中で食糧不足になったとき、輸入に頼っている日本人は飢えてしまうという羽目になる。食料を外国に頼るということは、他国に日本国民の命を預けているようなもので、どんどんと自給率を下げているような政策を続けている政府というものは国民の命さえ守ろうとしない無責任政府だと思う。
まぁ、自由化することをまるきりするなとは言わないけど、自由化の結果、日本の農業が圧迫されますます自給率が減ることはあってはならないし、将来的には自給率は100%まで増やしていかなければならない。それが、政府の責任だというものだと思う。
グラフを見ればおわかりのように、’60年には70%を切っていたドイツは現在100%近くへ、イギリスは40%ぐらいだったのが80%近くへ、それぞれ食料自給率を上げている。反対に80%近くあったものを40%を切るというところまで落としてきたのが、日本である。いかに政府の農業政策が無策だったかが、グラフに表われている。どこだったか聞き漏らしたけど、農業従事者の収入のうち60%が国の補助であるという。そのような農家に対する手厚い保護があって初めて自給率は上げられてきたのだし、その国では食料の自給率を高めることが国として大切と考えられてそういう政策が打たれてきたわけだ。
ひいてわが政府与党は、外国がもっと農産物を輸出したいとか、経団連が工業製品輸出を増やしたいとかの意向を受け、結局は日本の農業を犠牲に農産物の自由化を考えている。番組では、現在出されている補助さえ打ち切り、自由競争の市場原理で生き残れと言う人までいる有様で、御用学者らしい東大の先生もそのような考え方だったと思う。それでは、農家は生き残れないし、自給率を上げることはできない。 農家が生き残るためには、収入を保証することが必要なのである。
そして、政府与党の大規模農家にだけ補助金を出すという政策は、農業を活気づけるだろうか?これは、市町村合併に似てる。市町村合併で、国費は削減できたが、市町村の端っこは不便になり疲弊したと同じことが、農村という小さい単位でも行われることになる。今までは、細々とでも続けていた市町村の端っこの山の縁であるとかの小さな農地は、こうした大規模農家になったときには、統合も出来ず見捨てられ誰も耕す人がいなくなるのである。市町村合併、郵政民営化で痛めつけた寒村は、大規模農家にも出来ず補助を打ち切られ、ますます疲弊させられることなのである。小規模農家にこそ補助金は必要なのである。ま、小規模に限らず農家全般に、農業で暮らしていけるだけの収入を保証することが農業再生には欠かせないことは確かなのである。
もっとも、工業製品輸出のため、貿易の自由化を進めても農業を生かす方法はあると私は思う。経団連が、農業を犠牲にして自分たちだけが儲けを全部手にするなんてことは許されないが、輸出の増大で得た収益を日本の農業へ分配すればいいわけだから。ついでに、輸出企業が得ている輸出戻し税もまるまる国民への福祉に回す。そういうことを国が制度として確立して実行する。そうすれば、貿易を自由化しても農業は廃れず再興すると思うし、国民全体も潤い、食料自給率も国民の福祉も向上していくと思う。
政府の政策は、貿易自由化で、経団連企業への富の集積を図るだけで、庶民への分配がないので、まったくお話になりません
まぁ、自民党にはそもそも国民のための政治をするという発想がないので、早くお引取り頂いたほうがよろしいように思いますよね。
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【追記】
自民党は、民主党に対抗して小規模農家に配慮で補助金を緩和する方針を固めたとのこと。今日の朝刊に載ってますね。今頃見て気づいた。
まぁ、自民党に勝たせると小規模農家はいじめられることがわかったから、もう、自民党票は失ったままだと思いますけどね。
ふじふじのフィルターから
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_ba53.html
世界に猛毒をまき散らす中華人民共和国
http://www.asyura2.com/07/asia9/msg/430.html
魔大陸の無間地獄
http://restororation.blog37.fc2.com/blog-entry-983.html
ウリナラの失敗〜たとえばウリが死んだら〜
http://restororation.blog37.fc2.com/blog-entry-987.html
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