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2007/11/03
「大連立」の黒幕はナベツネ
11月2日(金)曇り空の一日。「ミュージックマガジン」などに原稿を送信したあと、ジャズを聴きながら草野仁さんとの対談準備。午後からは「『生きて罪を償う』井上嘉浩さんを死刑から守る会」での講演のために資料を読み、レジュメ作り。その合間に政治情報を検討する。ネット上でも福田首相と小沢代表の秘密会談の憶測しきりだった。テロ新法と自衛隊の海外派遣の恒久法についてが主として話し合われたテーマで、福田首相が初の訪米にあたり日本が給油活動を終えた弁明を模索する一貫としての首脳会談だと見ていた。二人だけの密談は否定的に評価され、ざまざまな憶測を生む。そこに現下の煮詰まりつつある政治状況が現れている。そう判断した以上の情況が進んでいたことを知ったのは数時間後のこと。午後7時から9時半まで帝国ホテルで草野さんと対談。終ったところで携帯電話を見れば、福田首相が大連立を打診し、それを民主党が拒否したとの速報が入っていた。福田首相に民主党の小沢代表との会談を勧めたのは、読売新聞グループ本社代表取締役会長で主筆のナベツネこと渡邊恒雄さんと森喜朗元首相である。
大連立を実現したいナベツネは、読売新聞の社説でもそう主張してきた。参議院選挙が終った8月16日の社説で大連立の必要性を大きく打ち出したあと、安倍退陣によって首相になった福田康夫を説得、2か月ほどの熟成期間を経て、実行に到ったのである。この間に非公式での福田ー小沢会談が密かに行われていた。決裂後に自民党筋から流された「小沢代表は大連立を前から考えていた」との情報は、撹乱であり、民主党内部を揺さぶる目的がある。確かに小沢代表に短期的に政策目的を限定しての大連立の構想はあったようだが、それはドイツのメルケル政権のようなものではない。それをあたかも無限定の大連立が確定した既定路線だったように読売新聞が報じるのも「情報戦」だ。次の衆議院選挙で過半数を獲得する課題を党内外で強調してきた小沢代表が、国会で9割の議席を占めることになる「大政翼賛体制」成立に乗る条件は、党内や世論の情況からいってありえない。密室会談の内容が明らかとなり、決裂したことで、自民党と民主党の対決ムードは必然的に高まっていく。銀座「おぐ羅」。店主から「選挙のとき手を振ったんですよ」と言われる。バー「とみなが」で編集者と小説世界について意見交換。帰宅すれば深夜2時。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/11/post_6100.html
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