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この永田町徒然草は“No.600”である。この1年近く毎日更新しているので、そのこと自体は当たり前のことである。それほど感激すべきことでもないし、また特別の感慨がある訳ではない。それでもいささかの感慨はある。なんとかここまでこれた、ということである。
かなり前にプロゴルファーの青木功さんとある会でお話したとき、「もう少しで1000回試合になる。私にとってはこの記録がいちばんの誇りである」とおっしゃっていた。それは7、8年前のことであるから、その記録は達成されたのだろう。ゴルフの試合は、最低でも4ランド、シードされていなければ6ラウンドで一試合である。4000ラウンド(4000日)の公式ラウンドを戦うことは、体力と気力がなければできないといっていた。それは非常のことであるといっていた。その時、私は青木さんの話を素直に納得できた。
青木さんの話をもち出すほどの大ごとではないが、600号を書くにあたってこのことを思い出した。600回書くことにそれほど困難があった訳ではないが、生活がキチンとしていないとこのことはできない。少なくともこの1年はなんとかキチンとした生活をしてきた証拠である。そのことがいちばん良いことであった。それでも1万人近くの人々の目に晒されるものを書くことは、それなりの気迫を必要とする。青木さんがいわれた“気力”ということであろう。
私のテーマは、“わが国の政治”である。わが国の政治に対する熱い思いや敵に対する闘志がなければ、これを認めることはできない。この1年近くそれがあったということである。もうひとつの効用は、永田町徒然草を書くことにより私自身の考えが整理されることである。漠然と思っていることを文字にすると、問題の所在が明らかになり、私自身が見逃していたことにも気付く。やはり思索をすること、ものを書くことは大切なことである。もし読者にとって少しでもそのようなことがあれば幸いである。
こうして毎日永田町徒然草を書くと、「日々新たなり」という言葉を感じる。政治はいつも動いているが、その問題を取り上げ論じると何らかの新しいことに気付く。一つひとつのことを真剣に考えてこそ、政治の一定のトレンドが少しずつみえてくる。参議院選挙がそうだった。昨年のいま頃、とてもあんな結果になるなどと考えることはできなかった。さてこの永田町徒然草が“No.1000”となるとき、わが国の政治はどうなっているのだろうか。それを占う上で、重要なことが今日ある。福田首相と小沢民主党代表の党首会談である。注目している。
それでは、また明日。
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