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「2007.10.29(その1)
森田実の言わねばならぬ[687]
平和・自立・調和の日本をつくるために【482】
福田康夫官房長官(当時)と石破茂防衛庁長官(当時)は本当に「80万ガロン」を知らなかったのか
「やましいものは言い訳をする」(クリストファー・リックス、英国の評論家)
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まず、10月7日付け朝日新聞朝刊(政治面)の記事を紹介する。長い引用になるがお許しいただきたい。《海上自衛隊の補給艦による03年2月の米補給艦への補給量をめぐり、防衛省の内局(背広組)でも正しい給油量の資料を受領していたことが、26日の衆院テロ対策特別委員会で新たに判明した。安全保障に直結する「軍事情報」を扱う同省での情報共有の不備が露呈したことで、海上幕僚監部にとどまらず、内局でも「隠蔽」がなかったのかが議論になりそうだ。
「どのように(正しい情報を)組み込むのかという体制を確立していたら、こういうことは防げた可能性がある」。26日の同委で石破防衛相は、省内の情報共有態勢の不備を認めた。同省による03年2月25日のインド洋での海自補給艦から米補給艦への給油量は約80万ガロン。現地部隊から燃受領証など正確な情報が海幕運用課と需品課に報告されたが、海幕運用課で取り違え「20万ガロン」と集計表に転記した。
これが石川亨統合幕僚会議議長に伝わり、03年5月8日の記者会見で給油量を「20万ガロン」と発表。これをもとに内局の防衛政策課が応答要領を作成、当時の福田官房長官が5月9日の会見で「約20万ガロン」を根拠にイラク作戦への転用を否定した。
防衛省が(10月)22日発表した報告書では、海幕の需品課などが給油量の誤りに気づきながら上司や内局に報告しなかったとしている。26日には、内局にも正しい給油量が記載された資料が渡っていたことが明らかになった。石破氏は「物品管理上の記録としてファイルに保管したが、応答要領の担当者が参照することはなかった」と説明。意図的な隠蔽ではないと釈明した。》
どう考えてもおかしい。防衛庁全体が「20万ガロン」ではなく「80万ガロン」であることを知りながら、防衛庁長官(今は防衛大臣)と内閣官房長官がその事実を知らなかったというのはあまりに不自然である。 「20万ガロン」か「80万ガロン」かの問題には、日本の海上自衛隊による米戦艦への給油活動が「米国のイラク戦争に転用されているか否か」の重大な事柄が関わっている。それを、福田官房長官(当時)は「20万ガロン」発言で押しきった。
この「20万ガロン」発言は真っ赤な嘘だった。その上、防衛庁全体が給油量が「80万ガロン」であることを知っていたのだ。
昔たどった道を思い起こさせるような「軍」の独断的な行動である。「文民統制」が根底から冒された。国民も国会も野党も引き下がるわけにはいかない。国会における徹底的な追及を望む。 」
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03803.HTML
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