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2007年10月29日
地代を滞納し続ける米国大使館。それを許し続ける日本政府
10月29日の朝日新聞の一面トップに、「地代を10年間滞納し続ける米国大使館」という記事を見つけた。私がなぜこの記事に注目したかといえば、3月20日の私のブログで、この事を取り上げた事があったからだ。そして、それから半年以上もたつというのに、米国の不払いが続いていることを知って、改めて驚いたからだ。
これは一体どういうことなのか。どう説明すれば理解が出来るのだろうか。赤坂の国有地を米国に貸与したのは1890年(明治23年)の賃貸契約であるという。物価水準の上昇などを考えれば、その都度賃料を上げるのは経済活動の常識であろう。日本政府は1974年と83年のわずか二回、賃料を上げただけだという。そして98年に三回目の値上げをしようとしたら、米側が反発し、それ以来支払いを拒否し続けている、というのが新聞の説明である。
どう考えてもおかしい。賃上げが飲めないから旧地代を払う、というのならまだ分かる。しかし一切の地払いを拒否し続けているのだ。わずか年間250万円である。ちなみに英国大使館の地代は、広さが米国大使館の三倍弱であるとはいうものの年額3500万円である。英国大使館は一番町にあるらしいが赤坂と比べて地代が特段高いわけではないだろう。天下の米国が米国大使館の地代である年額250万円を滞納しているのである。そして今年の12月に時効が成立して踏み倒されることになりそうなのだ。
おりしも来年の3月には在日米軍駐留経費の日本側負担額(思いやり予算)の特別協定が期限切れとなり、あらたな交渉が行われている時である。ちなみに2007年度の思いやり予算は2173億円であるという。当初の日米地位協定では認められない費目が、いつのまにかどんどんと米国の要求に押し切られ、協定を変えることなく認められていった。「思いやり」で出来ない事もやってやれ、などというふざけた政治家の一言で、違法な支払いを政府が国民の了解もなく行ってきたのだ。
その上わずか年額250万円の地代までも米国は支払いを拒否しているのである。一体どういうことなのか。この事をブッシュ大統領は知っているのか。世界は知っているのか。米国は恥ずかしくないのか。それとも米国を甘やかして堕落させたのは日本政府の方なのか。不可解である。本当に分からない。
一つだけはっきりしていることは、この卑屈な米国に対する態度こそ、わが国の対米外交の姿であるという事だ。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/10/29/
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