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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/364688d56111aa3aee123f595162eadb
なぜ、文民統制が必要なのか〜自衛隊制服組の恐ろしいまでに偏った思想の実態
「社会党政権ができればプロ野球ができなくなる」と言ったのは?…長島選手。では、「政権が社会党をはじめとする左翼政権に移行した時、これをそのまま国民の意志(意思?)として素直に受け入れるわけにはいかない。今の自民党を中心とする政権、つまり、議会制民主主義による政権下にあることを前提としてつくられたのが自衛隊なので、もしそういった事態になったとしたら、その下に働くことを潔しとせず去っていく者が多数の上ることであろう」と述べたのはだれでしょうか?
正解は、元東部方面自衛隊総監の増岡鼎。「軍事研究」1989年11月号での発言だということが、「文民統制 自衛隊はどこに行くのか」(纐纈厚)で紹介されている。東部方面自衛隊総監といえば、広域関東圏(関東および甲信越と静岡県)の防衛警備や災害派遣等を担任する部隊を統括する人物である。この人物が自民党政権にここまで肩入れした発言をしたことはきちんと記憶しておくべきだと思う。
著者の纐纈氏は、「増岡の発言は、ほとんど恫喝に等しい内容である。自民党政権しか認知しないという発想自体、開かれた民主主義国家にあって、軍隊は中立を堅持するべきであるとする基本的スタンスから逸脱するものである」と批判する。そして、「そこから見えてくるものは、戦後民主主義に適合的な存在として、自衛隊組織の正当性を得ようと努力する姿ではない。そうではなく、自ら描く国家観や社会観に適合する組織としての自衛隊が存立している、という強烈な自負と自信である」と分析する。
給油量を80万ガロンであるにもかかわらず、20万ガロンだと、報告した自衛隊幹部もやはり、「強烈な自負と自信」を持っていたのであろう。
しかし、その「強烈な自負と自信」は、市民にとって、益にはならず、害にしかならない。
軍隊はそれが一国を制圧する力を持っているがゆえに、自国民に対する驚異とならないようにするために、シビリアンコントロールが必要となる。それを守らないことこそが、組織防衛のために必要なことだと考えているいまの自衛隊は、戦前の旧軍となんら変わらないのではないか。
テロという合い言葉で、パンドラの箱は開きつつある。自衛隊の国際協力を恒久法という名で実現したとき、パンドラの箱は全開することになる。そんな事態を「国民の意思として素直に受け入れるわけにはいかない」。
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