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(回答先: フジモリ氏裁判で議連発足へ=自民山崎、民主前原氏ら(時事通信) 投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 10 月 26 日 18:36:22)
フジモリは国際指名手配された政治犯罪容疑者であり、フジモリは2005年に逃亡先の日本から密かにチリに入国したが、ペルー政府の要請によってチリにおいて逮捕された。そのさなか国民新党は、非常識にもそうした犯罪容疑者を参院選出馬へ担ぎ上げ、またフジモリも立場もわきまえずにそれを受けた。そして当然のごとく落選した。うがった見方をすれば、この出馬劇は、フジモリがペルーの世論を再び自分に引きつけ訴追の手を鈍らせ、ペルーでの自分の地位を取り戻そうとしたのではないか。いずれにしても彼が日本の政界に出る必然性はどこにもない。ましてや国際指名手配中の犯罪容疑者である。そんな者を庇護すればそれこそテロ国家と大同小異である。
参院選出馬劇に先立つ今年3月チリのフォックスレイ外相が日本・チリ経済連携協定(EPA)調印のため来日した。そのときの安倍、麻生との会談の際、日本側が”身柄引渡し裁判は両国関係に不都合”と指摘して、ペルーへの送還を阻止するためにチリ政府に圧力をかけたとチリの有力紙エル・メルクリオが報じたという。また、日本人による”フジモリ元大統領を救出する会”という組織がフジモリ救出にやっきになっているが、これに対してペルーのガルシア・ベラウンデ外相は、「一つの新しい映画で、牧歌的なグループ」と切り捨て、「チリでの引渡し裁決(控訴審)プロセスに何ら影響するものではない」と一蹴している。そうした日本の圧力もかなわず、本年9月22日にフジモリはチリからペルーに身柄を引き渡され、10月12日にはペルー司法当局による第一回尋問が行われた。
今年6月に行われたペルーのカトリック大学が実施したフジモリに関する最新の世論調査では、フジモリに人権侵害の責任があり、汚職疑惑についても有罪であると80%のリマ市民が答えているという。
フジモリの訴追は、イラクの「ならず者米国」の侵略や強権野心を持った暴漢のクーデターなどで行われる破廉恥な茶番裁判とは言えない。政治の世界である、もちろん政治的思惑も無いとは言えないが、もとはと言えば自らの独裁的体制、人権侵害、汚職疑惑が招いたものである。その裁きをペルー政府が主権国家として、国際世論の認知の範囲で行なおうとしてるに過ぎない。
口出しは内政干渉である。
ここで、山崎、前原の言う「公正な裁判」という発言の破廉恥さを、フセイン裁判を挙げて指摘しておかねばならない。
現在のペルーは、司法の自立性は確保されているとアムネスティは言っている。侵略のための大ウソを用い米軍に政権を倒され、米傀儡政府・法廷の不当な裁きと、リンチ同様な処刑で殺されたフセインのイラクとは異なる。フセイン裁判では、政治介入による更迭や政府の干渉で公正な裁判が出来ないと辞任したりで裁判官が3人も変わった。最初の裁判長はフセインに寛容な発言をしたためイラク政府から解任された。政府が気に入った法廷発言しか認めない。まさに御用法廷であり、イラク特別法廷には司法の独立性など無かった。また裁判中フセインの弁護士は3人も暗殺されたが、イラク政府、米軍はその保護(警護)すら厳重にしなかった。弁護人の身の安全を図れない状況で十分な弁護の機会を持てるか?フセイン側の証言者は極端に限定され、検察側の証人は正体を隠して証言する不公正なものであった。最終弁論は、フセインの弁護人が公正な審議が出来ないとしてボイコットする中で始まるなど、最期まで茶番法廷であった。そのあげくがフセインに敵対した民兵如きが執行したリンチ死刑であった。このようなフセイン裁判については、欧米の国際弁護士たちが国際法上、不適切な裁判であるとガーディアンなど欧米の新聞紙上で非難していた。また、英国も裁判に批判的であった。
フセイン裁判の過程は、当時私たちに伝わってきていたわけで、日本の国会議員が知らないわけはない。
山崎と前原は、ペルーに対して「フジモリ裁判は公正にしろ」と言うが、それを言うなら主権を踏みにじられて、傀儡政権で敵対者を抹殺するための、あからさまに不当な裁判が日々行われていた、フセイン裁判のとき「フセインの裁判は公正にしろ」となぜ言わなかったか?言うべき場面では口をつむぎ、口を開けば身内意識丸出しでお門違いの発言をする。そんな者たちを誰も信用はしない。説得力も無い。世界の笑い者である。
手前勝手もたいがいにすべきだ。
このような偽善的な発言をする者は、自己保身でいざとなれば国民を騙すたぐいの人間と言わざる得ない。以前の記事でも言ったが、やはりこういう者たちの顔は、しっかり顔を覚えておいて選挙で落とさねばならない。
そうしなければ相変わらず我々は騙され続けるだろう。
サダム裁判、イラク政府が裁判長を解任
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2006_Saddam_trial_20060921.html
フセイン裁判の記事はネットにたくさんあるので、挙げ切れません。
必要の応じて各自お調べください。
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