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参院過半数議席の威力
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( 平成19年10月23日 )
投稿者: 二日酔い
先の参議院選挙は野党が過半数議席を占めたが、その圧力は政権政党の自公よりも官僚が如実に反応している様子だ。
防衛省は米軍キティホークへの給油量20万ガロンのが誤りで、80万ガロンであったことを認めた上で事務方の単純な誤りであったとしたが、民間団体の指摘に対して、無視あるいは平静を装っていたかに見えた防衛省は、国会での究明を待たずして白旗を掲げた。
この20万ガロンは、給油活動がイラク攻撃を支援するのではないか、との指摘を否定した重要な数値だった筈だが、官僚は政治家を道具として見ているから、適当に答弁書を作成してテロ特措法を通過させてしまえ、という魂胆であったのだろう。
事務方の単純ミスではなく、当局の方針として行った確信的法案成立作戦だったと推察できるが、当時の防衛長官だった現大臣が事実を承知していたとは思われないし、官房長官だった現首相も真実は知らなかったのだろう。
また、厚労省は肝炎訴訟に関する患者情報を知り得ていたにも拘らず、個人情報は知りえなかったとして、自民のスーパースター舛添大臣に答弁させたものの一転して情報の存在を公表した。
これらの事案は、自民が衆参両院で安定多数を占めていたならば官僚の思惑通りに事が進んで、真実が公にされる機会は少なかったであろうことも想定の範囲である。
官僚にとって、政治家は単なる行政運営上のコマのひとつであり、政治家が選挙民受けする税金支出というお土産と、行政利権のお裾分けの政治資金協力をすることでお茶を濁し、決して行政の本質である官僚行政の手の内は見せてこなかったと思われる。
こんな横柄な官の態変わりは何かと思えば、議会構造の変化しか考えられないのである。 参院で野党が過半数を占めた結果、国政調査権の発動として証人喚問を含めた行政の闇を白日の下に曝すという姿勢が官を震えさせているのだ、と思いたい。
強かな行政の壁だが一党独裁が60年余に亘った膿を民主党に暴き出してもらいたいものだ。
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