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「日本政府には情報を提供出来ない一方で、(情報公開法に基づいて)米国内では広く情報を公開している事態が生じないようにと要請した」。
先月27日、コンドリーザ・ライス国務長官との会談直後に高村正彦外務大臣は、日本から同行した記者集団に“慨嘆”しました。
が、彼の名誉の為に付言すれば、その慨嘆の矛先はアメリカに対してではありません。「情報を入手出来ない」自分の部下たる外務官僚に対してなのです。何故って、アメリカは「情報を公開している」のですから。
即ち、件の高村発言を意訳すれば、以下の具合でありましょう。「公文書館を訪れたなら、誰もが入手可能な米海軍公文書ですら、その存在を我が国の職業外交官は把握していなかった。他方で日本の民間人が独自に公文書を分析して、『対テロ特措法』に違反する『オイルロンダリング』が行われていたと発表してしまった。我が外務省は、意欲も努力も勘性も持ち合わせていないので、誠に恥ずかしながら、今後は是非とも、予め日本側に伝えておいた方が望ましいとアメリカ側が判断した内容は、米国内での情報公開に先だって直接、教えて下さい」。
件の会談の1週間前に当たる20日、梅林宏道氏が代表を務めるNPO法人ピースデポは、「海自艦が給油した米艦はイラク作戦に使用した」と題する緊急報告会見を開催しています。
米給油艦、空母、巡洋艦の航海日誌等に記された海上自衛隊の補給艦「ときわ」から給油を受けた場所、その後の空母キティホークの航跡は明らかに、アフガニスタンではなくイラク戦争への「流用」を立証しており、それは即ち、「対テロ特措法」違反だと。
が、斯くなる「流用」は断じて有り得ない、と2年半前に官房長官も防衛庁長官も明言しているのです。何たる皮肉か、前者が福田康夫氏、後者が石破茂氏です。小泉純一郎なる稀代の香具師とも異なる性格の2人は国会で、どんな詭弁を弄するのでしょう。
とまれ、如何なる「国際貢献」で日本は成果を発揮すべきか、の議論の前に、当の外務省に「ヒューミント(人的情報収集能力)」が欠落したるが故に、バブル期から20年を経ても猶、相も変わらず尊敬も感謝もされぬ“アッシー”“ミツグ君”の地位の儘なのです。
2007.10.04
バブル期から20年を経ても アッシー&ミツグ君たちよ (田中康夫のメッセージ)
http://www.love-nippon.com/daihyo_M.htm#90
田中康夫メッセージ・バックナンバー
http://www.love-nippon.com/daihyo_M.htm
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