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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu154.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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福田内閣はじっとしていれば、小沢民主党代表は支離滅裂になる。
テロ特措法を政局の争点にした小沢代表の政略は失敗した。
2007年10月19日 金曜日
◆10/17放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ” 10月18日 ぼやきくっくり
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid385.html#sequel
(要点だけ)
青山繁晴
「えっと、まずですね、さっきこのコーナーに入る時に、ヤマヒロさんが参議院選挙で絶頂だった小沢さんが、今ひょっとして壊れるかもしれないというニュアンスのこと言われましたけどね、まさしくその通りで、皆さんちょっと思い出していただきたいんですが、7月29日の参議院選挙終わった後に、小沢さんが重要な指示を出しました。それはこれからは自民党の法案に対して民主党も全部対案を出して、全部それも法案でやりましょうということを言いましたね。これは責任ある態度でとっても重要な指示ですね。で、それに対してたとえば小沢さんとほんとは距離を置いてた、さっきVTRに出てきた前原さんのような人も、じゃあ一生懸命対案の法案作ろうとみんな走り出したわけです。いわばその時が小沢さんの絶頂期だと。その絶頂期を壊していったのは小沢さん自らのこの発言からです」
青山繁晴
「はい。これ、あの、ISAF、まあアイサフと言ってますけども、だんだん皆さんおなじみにになったと思いますけども、アフガンで展開してるところの国際治安支援部隊と。要するにアフガンは今、治安が非常に悪い。テロ組織のタリバンが好きなようにテロをやってる。その中で武力を使って治安を何とか維持しようという部隊なんですね。で、それは当然、憲法が武力行使を海外で禁じてることとあわせるとできないだろうというのがみんなの常識だったのに、小沢さんが突然、いや、国連がお墨付き出したら全然大丈夫なんだと、10月10日にそれを言ったわけですね。当然、民主党の中は、ま、蜂の巣をつついたようなっていうか、大変な騒ぎになって、ちょっと待ってくれという話になったわけですね。なったら次に小沢さんが何言ったかというとですね、そんなに嫌だったら党を離党してもらうしかないと言ったわけですね。僕もびっくりしました。僕は竹下内閣、小沢官房副長官の頃から小沢さんを担当してましたけれども、壊し屋と呼ばれた小沢さんが復活してしまったのかと思ったわけですね。その後、民主党の鳩山さんが慌てて、いや、あれは言い過ぎだったと言ったんですね。でもその段階ではまだ小沢さん、この中身についてはまだ変えてなかった。変わったのは、10月15日にスポンサーがやってきました。民主党の大スポンサーが党本部に乗り込んできた。……岡安さん、スポンサーって誰ですか?」
山本浩之
「連合ですよね?」
青山繁晴
「正しいです、その通り。労働組合の高木さんという会長が乗り込んできてですね、武力行使もできるとはどういうことなんですかと、けっこう詰め寄った。そしたら小沢さん、その後に突然言うことを変えてですね、この、同じISAFというけれども、武力行使を言った覚えはない、あくまで民生支援、戦うんじゃなくていわば人道的な部分なんだということを、するりと変えたんです。するりと変えて、菅直人さんのような市民運動出身の政治家は、ああ、それでいいんじゃないかと飛びついたのに、ま、民主党は政権担当能力があるだけあって、前原さんとかさっきの長島さんとか、安全保障にほんとにリアルに詳しい人がいっぱいいる。その人たちはまた怒ったわけです。というのは、民生支援と言ったって、さっき言った通りアフガンは全部もうテロでめちゃくちゃになってるわけですから、活動の中身が何だろうが行く以上は、自衛隊は武力行使をおそらく迫られて、戦死者が出てしまう。じゃあ民主党が自衛隊始めての戦死者を出すことになってもいいのか?ってことになる。それが嫌だったら外国の軍隊に守ってもらうというおかしな話になる」
青山繁晴
「トーンダウンだけならいいんですけど、一番大切なね、今日最初に言いましたが、7月29日の参院選で勝った時に、これからの民主党は政権を担当できる能力を持つためには、全部対案を出してそれを法案にしましょうと言った本人が、いや、別にいいんじゃないのと。これは党内の雰囲気次第でね、どっちでもいいと言ったんで、これがまたですね、僕のところにいろいろ電話がかかってくる原因になった。若手から、小沢さんを古くから知ってる元自民党のベテラン議員に至るまで、このままでは党が壊れるという電話をしてきたわけなんです。だから今日のキーワードとして僕はさっき、このままじゃ『民主党が壊れる?』と。クエスチョンマークをつけたのは、いわば小沢さんへの、何て言うかな、小沢さんも頑張ってるんだから、というところであってですね、むしろこれサービスみたいなもんです」
山本浩之
「実情はもう大変なわけですね」
青山繁晴
「中身がほんとは報道されるより大変なんです。で、その象徴としてですね、さっきの小沢さんの会見っていうのは昨日の会見なんですが、同じ昨日に行われた民主党の役員会の絵をちょっと皆さん見て下さい」
青山繁晴
「(映像を見ながら解説)まず真ん中で小沢さんは異常に嫌な顔をしてて、これ僕も知ってる小沢さんの表情ですが。この人(小沢の向かって左側。輿石東)は旧社会党の人でもう落ち込んでて、それから菅さんは非常に、菅さんの不安な時の顔をしてて、一番右端にちょっと映ってる鳩山さんは、ちょっとこの絵では出てませんが、隣の人とこちょこちょずっと話をしてるわけです。実はね、これ、鳩山さん自身が言ったわけじゃないけど、周りが言ってるのは、ひょっとしたらこのまま小沢さんが壊し屋に戻っていくと、結局、代表降りなきゃいけなくなるかもしれないね、その時にとにかく出てくるのは鳩山由紀夫さんじゃないかという話があるというところまで、さっきの4人出てたそれぞれの姿っていうのはですね、今の民主党内部のもめ事を象徴してる絵なんですね。さて、それでですね、但しやっぱり小沢さんは自らの信念を持って言ってるわけですから、小沢さんの言ってる主張っていうのは、たとえば前原さんのような若手の政策グループはおかしいと言い、それから菅さん、非常に不安になり、その、言ってることが正しいのか正しくないのか、それを検証するのがフェアだと思いますから、ちょっとそれやりましょう」
青山繁晴
「ごちゃまぜになってます。この不朽の自由作戦であれ、この支援部隊であれ、これは当然、弾薬とか水とか食糧とかの補給が必要ですね。で、それをこのPRTが実質担ってたりですね。あるいはPRTはISAFやこの不朽の自由作戦の軍隊にも守ってもらわないと何もできないってことで、これ分けられないわけです。小沢さんはこれ(PRT)だけ入ればいいじゃないかと今は話を変えて、菅さんもそれならいいんじゃないのと言ってるけど、これ分けられないんだから、実は前原さんが言ってるように、もしここに日本が人を出すんだったら、自衛隊が武力行使してでも守るのか、アメリカ軍をはじめ他の国の軍隊に守ってもらうのか、その問題出てきますよっていうのは、小沢さんには申し訳ないんだけども、やっぱり前原さんたちが持つ疑問の方が正しいんじゃないかなということが1つあるわけですね。それからもう1つ、根っこの話としてですね、その小沢さんがなぜ日本国憲法の海外での武力行使の禁止を超えてまでアフガンではできるのかと、小沢さんがなぜ主張したかというと、それは国連のお墨付き、国連決議があるからと言いましたね。これね、きっと室井さんも含めてなかなかわからない話だと思われると思うんですけど、これ僕たちがね、世代関係なく中学ぐらいで習ったことを思い出していただければいいんです。中学ぐらいの時に習ったことはね、国連というのは本来の理想としては、常設の国連軍、その国連がもしも将来、地球政府になったら、そこに地球政府軍としての国連軍がきっとあったらいいねと、そうなったら国家の主権よりも上にありますね。でもそれは理想であってまだできてませんという話を習いましたね。で、小沢さんは恐縮ながらその常設の国連軍とですね、たとえばこのISAFのようにとりあえず1コの国連決議があって、それが保証してるだけの軍事的な部隊と、まあはっきり言うと混同してしまってる。で、このことは避けようがない。つまり常設の国連軍がないのに、国連決議があるからといって、日本の政府や日本の国民と関係なく武力行使をしなきゃいけないということになったら、日本国家の主権はどこに行ったんだという話になりますから、残念ながら小沢さんは分が悪い。小沢さん、分が悪くてひょっとしたら民主党が壊れるかもしれないって話なんですが、じゃあ政府・自民党の出したね、これから出す新法が予定通りいくのか、そこはどうなるんだろうってことが次の疑問ですね。これがどうなるかってことを予言してる人が実は1人いるんです」
村西利恵
「12日に小泉チルドレンの集まる会合で話した内容なんですが、新法案が参院で否決された場合について、小泉さん、こう話してます。『衆院で3分の2の再議決をすると横暴だと言われる。民主党の思うつぼだからやめた方がいい』んだという発言です」
青山繁晴
「会合に出てたこのいわゆる小泉チルドレンの1人が、僕の携帯に電話をすぐしてきたんですけどね。もうイスから転がり落ちたと、彼、言ったわけです。というのはね、本人もね、小泉さんのおかげで当選した人なんだけど、よく小泉さんが横暴って言えるよねと(一同笑)。だってそうでしょう?小泉さんは、皆さん振り返っていただくとね、衆議院を通過した郵政民営化法案が参議院で否決されたからと言って、衆議院を解散しちゃったんですよ。これはっきり言うと憲法違反に近いですよね。僕は個人的には憲法違反だと思ってるわけですよ。しかしこの再議決というのはね、今日閣議決定される新法は、参議院で否決されたらそれは衆議院に戻されますと憲法に書いてあるから、そこで3分の2で再議決できるというのは憲法に書いてあるんだから、○○○(聞きとれず)をやった小泉さんに横暴と言われる筋合いはないと」
山本浩之
「どの口が何を言うてんのっていう話ですよね、つまり」
青山繁晴
「ということになるんですが、しかし僕はやっぱり小泉さんっていうのはあなどれない人だなあと思うのは、この発言に不気味な点が2つあってですね。1つはまず小泉チルドレン、すなわち自分の部下のところで現れて言い出したっていうのはですね、これ政界ではどう受け止められるかというと、え?小泉新党ってひょっとして本気なの?っていうね、やる気はきっとないんだろうけど、その不気味さを漂わせるということをよく計算してる。それからもう1つがこれなんです」
青山繁晴
「二階俊博っていう、これは和歌山から出てる総務会長なんですが、一般にはあまりなじみないかもしれないけど、政界では非常に頭の良い人として有名で、しかも大事なことは小沢さんといったん喧嘩したはずなのに、小沢さんと未だにパイプを持ってる自民党の重要幹部の1人なんですね。で、小泉さんが発言した席に二階さんがいたということは、すなわち小泉さんは実は小沢さんの方にメッセージを送ってるんだろうという話にもうなってるわけですね。じゃあそのメッセージというのは何なのか。さっきの小泉さんの発言内容をもう1回出していただけますか」
青山繁晴
「すなわちこの参議院で新法が否決されてそのまま衆議院に出して、そのまま数だけでやっちゃうと、むしろ民主党は喜ぶんだよと。で、そうじゃなくてこれは当然、民主党が受け入れなきゃいけないような修正を加えて出してから、3分の2でやると横暴にならないよということを実は言ってるわけですね。そうするとさっきの岡安さんの説明にあった、要するに国会の事後承認というのは今はずれてるわけですね。それはできないと福田さんは今、答弁してるわけですが、それを載っけたら、実は3分の2をやっても横暴と言われなくなるよ、だからこれは1つには自民党や国民に向けてのメッセージだけど、小沢さんに向けても、あんたはもう孤立しかかってるんだよと。引き際、収め際を図った方がいいよという小泉さんのメッセージがさっきの二階さんを通じて小沢さんに行ってるんじゃないかと。さらにもう1コ小泉さんが予言したことがあります」
青山繁晴
「これは何でもない話をしてるようでいて、やっぱり2つ3つ大事なことを言ってるのは、年内解散をやらそうとして小沢さんは今まで突っ張ってきたわけですよ。だから安倍さんに投げたようなボールを今も投げてるわけですが、もう今年はないと。どうしてかというと、新法はまあそういうわけ、まあ結局は小沢さんが福田さんの首を取るような場面にはならないで行っちゃうよということは、やっぱり来年の春に、3月いっぱい予算を上げて、その代わりに来年の4月頃に総選挙になるよってことを、実は予言してるわけですね」
山本浩之
「その時はまた表舞台に出てくるんですか、この人は」
青山繁晴
「ええ、それが大事なところで、この小泉チルドレンの会合でそれを言う、それから小沢さんとパイプのある場所で言うってことは、その総選挙の結果によっては、政界再編があるかもしれんぞ、俺だって何かかかるかもしれんぞという予言に聞こえてしまう、そこが小泉さんの凄味だと思います」
(私のコメント)
国内の政局の話になりますが、小沢民主党代表の言った法案の嵐作戦はどうなったのだろう。参議院選挙の大勝を受けての民主党の攻勢は、小沢民主党代表の発言のふらつきに民主党内で動揺が広まっているようだ。テロ特措法は国連で承認を得ていないとする小沢民主党代表の主張は、外務省による安保理での給油活動に対する謝意決議で崩されてしまった。
そこで小沢民主党代表は、テロ特措法は憲法違反だと主張を変え始めた。そしてアフガニスタンにおけるISAFには参加できると意見を変え始めた。それに対して自民党はISAFこそ武力行使であり憲法違反だと反論してきた。それに対して民主党内で動揺が広がっているようだ。
それに対して小沢代表は「そんなに嫌だったら党を離党してもらう」と恫喝しましたが、まさに青山繁晴氏でなくともビックリする話で、民主党が海外での武力行使を認めるような話になってしまった。それに対して鳩山幹事長が「言いすぎた」ととりなした。まさに現在の民主党は小沢独裁体制で、小沢代表の意見が民主党の意見として通用してしまう。
国連の決議があれば海外での武力行使が認められるとなると、民主党の基盤である護憲平和勢力が騒ぎ出すのは当然のことであり、連合の高木会長が小沢代表に抗議に来たようだ。そこで小沢代表はまたも意見を修正して民生支援だと言い始めた。テロ特措法を政局にするのは国連安保理の感謝決議で諦めて内政で責めるべきだった。何しろアメリカを怒らせるのは民主党にとってもまずいのだ。
最初の法案の嵐作戦はどうなったのだろう? 今度は自民党が小沢代表の揺さぶり作戦で、小沢代表の政治資金のマンションの家賃問題を蒸し返してきた。どういうわけか小沢代表の政治資金によるマンション購入問題や家賃収入の問題は大問題にされることは無かったのですが、明らかに政治資金規正法違反だ。ところが問題にされることは無いのはなぜなのだろう。
自民党はテロ特措法延長は諦めて新法で給油活動を継続させたいようですが、民主党が参議院で否決するだろう。となると衆議院で3分の2で再可決させてまで押し通すのだろうか? そこで例によって小泉元総理が出て来て「それは民主党の思う壺だから止めた方がいい」と言い出した。
つまり参議院で否決すると解散になると脅しているのか、あるいは給油活動を止めることになったのを民主党のせいにしてしまう作戦なのか? 早期の解散に追い込むことが民主党の作戦ですが、福田内閣に代わって風向きが少し変わってきたようだ。小泉ー安倍と続いた構造改革路線を修正し始めたように見えるからだ。郵政造反組みも古賀選対委員長で復活してきたからだ。
そうなると小泉チルドレンの動きが注目されますが、9・11郵政民営化選挙で当選してきた小泉チルドレンは自民党の政策転換で宙に浮いてしまうことになる。衆院選では郵政民営化フィーバーで大勝利しましたが、その当時も構造改革の歪は地方などには出ていたのですが、造反議員を悪者にした小泉マジックにかかって有権者は自民党に票を入れた。
ところが安倍政権に代わってみると構造改革の歪に気がついて、小沢民主党の「農家への所得保障」などの政策に引かれて、地方の農家は自民党から民主党に支持を切り替えた。従来の自民党の支持基盤が切り崩されてしまったのだから、自民党も構造改革路線を修正せざるを得なくなったのだ。
小選挙区制度のせいもありますが、どうして9・11衆院選と今年の参院選で選挙結果が大きく変わってしまうのか? テレビなどのマスコミによる扇動に大衆は乗せられて票を入れてしまう傾向があるのだろう。「株式日記」でいくらテレビの扇動に乗せられるなと書いたところで蟷螂の斧にすぎない。
テレビのワイドショーから見ればボクサーも相撲取りも女優も政治家も皆同じタレントに過ぎず、波に乗っているときは彼らを持ち上げるが、いったん波が変わるとテレビは彼らをぼこぼこになるまで叩きのめす。小泉純一郎はボコボコにされる前に逃げる事に成功しましたが、安倍晋三が代わりにボコボにされてしまった。
安倍前総理はいまだに自宅療養中ですが、テレビにボコボコにされると精神的ダメージはかなり強いものらしい。亀田大毅も朝青龍も沢尻エリカも自宅療養に追い込まれた。小沢一郎も参院選挙で大勝した時は天下を取ったかのごとくテレビは持ち上げましたが、いったん波が変われば亀田大毅や朝青龍や沢尻エリカのごとくにテレビにボコボコにされて自宅療養に追い込まれるだろう。
小沢一郎も金丸信親分がいた頃は総裁候補を呼びつけるなどをして豪腕幹事長として羽振りを利かせましたが、数十億の金を使って新生党を作り選挙に勝って細川政権を誕生させた。マスコミもこのあたりの舞台裏の経緯を知っているはずなのですが、莫大な政治資金がなければ出来ない事だ。マンションの金などほんの一部にしか過ぎない。だから小沢一郎をテレビがボコボコにする材料はそろっているのですが、それはいつごろになるのだろうか?
◆日本社会はフルボッコ先を求めている 10月18日 切込隊長ブログ
http://kirik.tea-nifty.com/diary/?10190846
「亀田問題」といい「相撲問題」といい「ぶってぶって姫議員問題」といい、分かりやすい悪役が往生際悪く対応した結果、問題が隅々まで広がって炎上して、こっちまで延焼するとは思ってもいなかった関係者が右往左往し、余計なとこまでほじくり返され、マスコミに煽動される形で何か国中が酔っ払ってるかのようなフルボッコ体勢に入ったあと、どんな悪党も最終的には世論に押し切られる形で謝罪に追い込まれ、ある者は破綻し、ある者はヤケクソになり、ある者は時間を稼ごうとして失敗していく状況をリアルタイムで楽しんでいる日本人がおるわけです。
一番大事だった安倍首相の政権放り投げ→テロ特措法延長問題とか完全に国民の目から逸らされて、国民生活の改善には何ら寄与しない亀田一家叩きとかに国民総出で熱中するというのもなんか凄いな。本当に叩くなら、公共の電波に現役の暴力団幹部の皆さんがバッチリ映ってたときにやらないと。(中略)
これと同様に、2ちゃんねる上で展開される陰謀論がネットユーザーに信じられたとして、それを陰謀の槍玉に挙げられた個人や組織が公式に否定するということなど考えられない。よく朝日新聞が2ちゃんねるに叩かれるが、朝日新聞が2ちゃんねる発の情報に対して紙面でことあるごとに否定することもありえない。近いうち書くと思うが、初音ミクにおける電通バッシングは、間違いなく情報カスケードそのものであって、ネットユーザーが「こうであったら面白いな」と考えたであろう虚構以外の何者でもない。電通も嫌われたもんだと思うが、2ちゃんねる発の情報ではそうなっても、ブログではあまり電通陰謀論をまともに書く人は見当たらない。たぶん、場にある情報の「質」と書いている人間の「質」にはある種の相関関係が強く存在するのだろう。
亀田問題で敷衍して書くなら、じゃあ細木数子はどうなってしまうのかという話も考えておかなければあまりフェアな議論とは言えない。すでに数多報道されているように、具体的な被害者も散見される文字通り経済事犯、悪く言うと詐欺まがいの事件に関与したとされる問題人物が周囲にいると言われる。
しかし、亀田一家が文字通り滅ぼされて、細木数子がなぜいまだにテレビの画面に映っているのかという事情について、「細木数子は数字が取れるから」という抽象的な議論以上に解説できる有識者は少ない。政治家じゃあるまいしタレントの古傷を触っても始まらないし、そこも含めて魅力といえばそれまでだが、前述の通り放送法に基づいて実施されている許認可事業であって、スポンサーもついて放送されているのだから、なぜ亀田はNGで細木はOKであって、それ以外のNG/OKにはどのようなメカニズムが働いているのか洞察しなければ、私たちはいつまでも良く分からないものを持ち上げられて崇め、良く分からないプロセスで叩きにまわってフルボッコして悪党が叩かれつくして頭を下げる記者会見を見ながら溜飲を下げるという千年一日の如き人の顔をした情報消費を強いられることになるのかも知れぬ。
結論を言うなら、私ら人間一人が社会で流通しているすべての情報の真贋を見抜くことなど、土台無理な話なのだ。
だから、それが正しいかどうか判断つかない分野の必要な情報は、必ず誰かに依存している。知らないことそのものが悪いのではない。むしろ、知っている人を探す努力を怠ることこそ、本当の害悪なのではないだろうか。
(私のコメント)
本来ならば情報の専門家である新聞やテレビがボコボコにされるべきなのであり、マスコミは知っていても報道する事は僅かであり、小泉内閣を持ち上げたかと思うと安倍内閣を叩く。その根拠は世論調査なのですが、その世論はマスコミ報道を元に揺れ動く。安倍総理も小泉総理のような役者ならマスコミを動かして支持率を上げる事も出来ただろう。福田総理は小沢一郎と言う悪役がいるおかげで難を逃れている面がある。しかし亀田大毅や朝青龍や沢尻エリカと同じように、政治家もワイドショーにとってはタレントに過ぎない。
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