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[658]「死んだ振り戦術」の重層的な意味を考えたいものです。 投稿者:土井敏喜投稿日:2007/11/08(Thu) 11:50:50
[657]↓の「松」さんの投稿に加えて、「死んだ振り戦術」の重層的な意味を考える為の「資料記事」を転載します。
2007/11/07の民主党の「衆議院・参議院」の両党議員懇談会と、それに引き継いで開かれた「代表記者会見」を【ネット中継】で見ました。下記の記事との温度差を感じました。
■両院議員懇談会
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20071107kondan_v300.asx
■小沢代表緊急記者会見
http://asx.pod.tv/dpj/free/2007/20071107ozawa_v300.asx
読売新聞の「エニュウ?記者」の「自民党スジからの確かな取材に基づいて記事にした。『誹謗・中傷報道』を取り消せ」との質問に対する回答が、「小沢代表、会見で『誹謗・中傷報道』批判を撤回」という「記事になった点を、他紙の朝日新聞がどのように伝えたかを比較すれば、読売の身勝手さが目についきます。
(副島隆彦「重掲652」から転載終わり)
小沢一郎は、政治生命を狙われたのだ。命も狙われているだろう。それで、いつもの、私たちの日本国王の得意の手法に出た。さっさと椅子を放り出して撤退する作戦だ。死んだ振り戦術である。
小沢一郎よ。私たち、日本国民は、あなたが、真の日本指導者だということを知っている。福田康夫首相も知っている。全員が、あなたの味方だ。
(「重掲652」から転載終わり)
副島隆彦の「死んだ振り」という指摘の【資料・備忘録】として、下記の新聞記事等の重層的な意味を切実に考えているところです。
(転載はじめ)
沖縄タイムズ:社説(2007年11月7日朝刊)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20071107.html
[党首会談の怪]
国民への説明が不十分だ
民主党は、辞任表明した小沢一郎代表について、自民党との連立はしないという条件付きで慰留する方針を確認した。
「小沢氏続投」を党内の一致した見解にまとめ上げ、小沢氏に翻意を促し辞任騒動の早期収拾を図りたいという狙いだろう。
鳩山由紀夫幹事長らが五日、小沢氏に代表辞任を撤回するよう要請したのに対し、小沢氏は当初、回答を留保。夜になって党三役が再度慰留したところ小沢氏は辞意を撤回する考えを明らかにした。
今回の辞任劇の背景に何があったのか、不明な点があまりにも多い。党首会談の真相はやぶの中で、どんなやりとりがあったのかを説明すべきだ。
最も解せないのは、福田康夫首相と小沢代表の言い分が大幅に食い違っていることである。
小沢氏は辞任表明で、福田首相が(1)国際平和協力に関する自衛隊の海外派遣は、国連安全保障理事会か国連総会の決議によって認められた国連の活動への参加に限る(2)自民、民主両党の連立が成立するなら、新テロ対策特別措置法案の成立にはこだわらない―と述べたと説明した。
しかし、首相は自衛隊の海外派遣について「国連決議が出て、何でもかんでもやるかはよく詰めなければならない」とし、検討すべき課題が多いとの認識を示している。
対テロ新法案については「給油活動は国際協力の一環としてぜひやりたいと一貫して考えている」と、小沢氏の言い分を全面的に否定した。
連立に絡む問題で、双方の認識がここまですれ違うことがあり得るのか。
「大連立構想」をどちらが最初に持ち掛けたのかという点も説明が違う。
小沢氏は「わたしが持ち掛けたとか『小沢首謀説』までが報道されている。まったくの事実無根だ」と述べ、首相が持ち掛けたとの認識を強調した。
これに対し、首相は「あうんの呼吸という感じではないか」と述べ、町村信孝官房長官によると、小沢氏から持ち掛けたと言いたげな説明である。
大騒動の割には原因が釈然としない。双方が都合よく解釈した「同床異夢だった」では説明になっていない。
両党の連立は極めて重要な問題であり、国民に見える形での議論が前提になる。いやしくも衆院第一党、参院第一党の党首が二度にわたって突っ込んだ話し合いをしたのである。国民への説明責任をきちんと果たすべきだ。
国民不在の密室会談は有権者への背信行為ではないか。肝心の中身をうやむやにしたまま放置することはできない。このままでは国民は納得しない。
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asahi.com
小沢騒動、2日で翻意「恥をさらすようだが」
http://www.asahi.com/special/071102/TKY200711070002.html
2007年11月07日07時07分
自党を「力量不足」とまでけなして辞意を表明してから、わずか2日。同僚議員の必死の慰留を受けた小沢一郎・民主党代表が、「恥をさらすようだが」と言いながら翻意した。「壊し屋」といわれた政治手法は変わったのか。参院選を勝利に導いたパワーはなお維持できるのか。「剛腕政治家」の迷走が続く。
「小沢さんはみんなで頼むともろいところがある。新進党の党首就任の時もそうだった」。そう話すのは、細川元首相の秘書官を務め、小沢氏と共に政権を支えた成田憲彦・駿河台大学長だ。
もっとも成田氏は「小沢氏は戦略を変えた」ともみる。「『壊し屋』というのは時間的余裕があるときの話。政権交代可能な政治を作るという最後の目標のため、壊し屋にならない手法を選択したのでは」と指摘する。
小沢氏側近だった平野貞夫・元参院議員も「辞意を撤回しなかったら、今までの『頑固な小沢』だ。だが、恥をかき、批判を覚悟して代表にとどまる選択をした」。
一方、漫画家の倉田真由美さんは、一連の行動は党内への当てつけの色彩が濃いとみる。「関心が国民の方を向いていない表れだ。国民はお家騒動を見せられてうんざりと思うかも」と批判。「党内では、辞めて欲しいが当面は辞めて欲しくない、と思っている人は少なくないだろう。代表に対し、一層はれものに触るような対応になるのでは」と話した。
元・自民党幹事長室部長で、幹事長時代の小沢氏に仕えた奥島貞雄氏も「小沢氏は『自分以外に代表をできる人間はいない』という計算と、言うことをきかない人間は許せないという傲慢(ごうまん)さがないまぜになり、辞意を表明した。情けない民主党は小沢氏の計算通り必死に慰留し、彼のプライドも一定程度修復されたのだろう」と読み解く。
「大連立の話に乗ったところで、小沢氏の政治生命は終わった」と話すのは、山口二郎・北大教授(現代政治)。ここ数日の小沢氏は「ひ弱な印象で、自信がないように見えた」と言い、かつての「剛腕」ぶりからの様変わりに驚く。「民主党は、小沢代表を首相候補として政権を目指すと言っても、もう前向きな雰囲気やエネルギーは出てこないのでは。早く次のリーダーを決めて立て直しを図るべきだ」
一方、民主党内などには安堵(あんど)感も広がる。無所属ながら衆院の民主党会派に所属する田中真紀子議員は連立構想には反対だが、「小沢さんでなければ、次の総選挙で勝てない」と言う。こわもてで口べたの小沢氏を「昔の日本のお父さん」と評してきた田中氏。「党の支持者にはきちんと説明しないといけない」と苦言を呈した。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は03年の自由党との「民由合併」の直前、同党首だった小沢氏から打ち明けられた。「『政策を実現させてやるから』という約束を信じて自民党との連立政権に加わったが、だまされた」
しかし、小沢氏は再び「連立」にかじを切ろうとし、またつまずいた。
「代表本人の口から、すべての経緯を話して頂きたい」。鳩山氏も6日夜、注文をつけた。
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asahi.com
「私にとって最後の一戦」小沢代表の辞意撤回理由全文
http://www.asahi.com/politics/update/1107/TKY200711070289.html
2007年11月07日18時37分
民主党の小沢一郎代表が、同党両院議員懇談会で辞意撤回を正式に表明した。鳩山由紀夫幹事長の説明と小沢代表の発言は以下の通り。
【鳩山由紀夫幹事長】 小沢代表が新たな気持ちで続投して頂く決意を固めて頂きました。(よっしゃー、拍手)。ご意見一つ一つをすべて小沢代表にご覧頂いた。菅、輿石代行と共に、我々の思いはこうだと皆様方の思いを説明した。両院議員の皆様の、日本を、国の未来を大変心配する中、恥を忍んでと。参院選挙は勝利したが、いつ解散総選挙があるかもしれない。国民が期待する政治をつくりだすために、小沢代表に新たな決意で臨んでもらいたい。私どもが日本のおやじと敬愛する小沢代表にリーダーシップを果たして頂くようお願いし、私の報告とする。
【小沢一郎代表】 このたび党首会談をめぐり、国民、民主党の支持者、党員、同僚議員に多大のご迷惑をおかけしたことを心よりおわびする。皆様のご叱正(しっせい)を頂き、二日間沈思黙考し、私の政治生命を来たるべき総選挙にかけると決意した。
ご承知の通り、いまだなお、不器用で口べたな東北気質だ。振り返るとそれが今回の混乱の一因では。当初から党員、国民に私の思いを打ち明け、丁寧に説明すべきでなかったかと思う。国民、党員、同僚の皆様に私の思いを率直に語る。
私は14年前、自民党を離党し、日本に議会制民主主義を定着させ、国民のための政策を実現する仕組み作りを目指した。これが14年間の私の唯一の行動原理で将来も変わることはない。次の総選挙で民主党政権を実現しなければ死んでも死にきれないと必死だった。幸い先の参院選で参院の第一党という極めて重い地位をいただいたが、その大勝利の瞬間から二つの思いが深くなった。
一つ目は次の衆院総選挙では何としても必ず勝利し、絶対に民主党政権を樹立しないといけないが、参院選勝利後の楽観的考え方では勝利がおぼつかない。前回の3倍の議席で勝つことが絶対条件だ。この厳しい現実を直視しないで総選挙勝利はあり得ない。参院選勝利の余勢で勝てるほど甘くはない。正直参院選の全国遊説では、日常活動をもっとやれと厳しく言われた。自民党に負けない活動で国民の理解、支持を得てもっともっと強くなるのが総選挙勝利の最低条件だ。
次の総選挙は敗北は許されない。その責任の重さと党の現状への危機感を私は毎日かみしめてきた。次の総選挙が私にとって最後の一戦であることは間違いない。
衆院では自民党が圧倒的多数を占める衆参ねじれ国会で、マニフェストで約束した国民生活第一の政策をどうやって実現するかだ。参院の同僚が一生懸命努力して法案を作り、いくつかの法案が可決し衆院に送付されるが、ねじれ国会では年金、子育てといった民主党の主要政策は実現困難だ。これで国民に許されるか、次の総選挙に勝ち、ねじれを解消するまでお待ち頂きたいと言い続けられるだろうか。国会の半分を担う民主党の責任への思いが深くなった。
この二つを同時に解決する方法はないか。場合によっては、政権の一翼を担えば、私たちの主要政策がいま実現し、政権担当能力を目に見える形で国民に示し、総選挙で勝つ可能性が高まるのではと考えた。最難関の安全保障で最大限の譲歩を示し、連立を打診されたとき、二つの課題を解消する一つの方法と考え、政策協議について役員会に話した。しかし政策協議に応じず、政権交代を目指すとの声が多く、私は直ちに福田首相に伝えた。
今思えば、それで総選挙に向けて頑張ろう、私が先頭に立つと、まとめればよかったと考え、反省している。しかし、その後いろんな憶測や誤解で混乱が生じたのでけじめをつけないといけないと思い、代表辞職願を提出した。いかにも不器用なやり方だった。しかしそれにもかかわらず三役、衆参両院議員が混乱を治めてくれた。心から感謝する。みなさまのご厚意に私も新たな覚悟を持って答えないといけない。もう一度代表を務め、最後の決戦にあたりたい。どうぞ皆さんご協力お願い申し上げます。
そして、本日を再スタートの第一歩とし、菅さん、鳩山さん、輿石さんとともに衆院選挙対策本部を立ち上げ、衆参一体の選挙協力態勢を確立したい。
一年半前、私は自分が変わらないといけないと約束した。死にものぐるいで頑張る。みんなで政権交代に向けて頑張ろうではありませんか。
最後に国民におかれても、政権交代を実現し、国民生活第一の政策を実行するためのご支持をお願いします。
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asahi.com
「言葉が過ぎていたら」小沢代表、報道批判を一部撤回
http://www.asahi.com/politics/update/1107/TKY200711070332.html
2007年11月07日20時32分
民主党の小沢代表は7日の記者会見で、福田首相との党首会談に関する一部報道を「事実無根」「誹謗(ひぼう)中傷」と批判したことについて「(会談を)私から持ちかけ、私から積極的、主体的に党首会談、連立の話をしたかのような報道はまったく事実に反するので、撤回する意思はない」と述べた。同時に「しかし、もしその他のことについて、私の言葉、言い回しが過ぎていたら、その部分は撤回する」とした。
小沢氏はさらに「私は当事者の一方のはずだが、何の取材も、取材の申し込みすらなかった」と一部報道機関の取材対象が、政府・与党側に偏っていると批判した。
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小沢代表、会見で「誹謗・中傷報道」批判を撤回
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071107it12.htm
民主党の小沢代表は7日の記者会見で、「大連立」をめぐる報道に関し、「私を政治的に抹殺し、明白な誹謗(ひぼう)中傷報道だ」などの表現を4日の記者会見で使ったことについて、「私の言葉や、言い回しが過ぎていたとするなら、そこは撤回する」と述べ、事実上撤回する考えを示した。
小沢氏は、自民、民主両党による連立政権構想の経緯について説明し、「2か月前だったか、さる人から呼び出され、食事をともにしながら、話をした。その内容は、お国のため、『大連立』をというたぐいの話だった」と述べ、今年9月の福田政権の発足前から、党首会談を仲介した人物と「大連立」構想について話し合っていたことを認めた。小沢氏は仲介した人物との会談の中で、「そういう(大連立の)たぐいの話は現実に政権を担っている人が判断する話で、私どもがとやかくいう話ではない」と述べたという。
また、小沢氏は、10月30日の最初の党首会談の直前にも、首相の代理人と接触し、大連立をめぐって協議していたことを認めた。
具体的には、小沢氏は、首相の代理人から「首相も是非連立をしたい」と言っていると言われ、「首相から直接、話を聞くのが筋だ」と答えたことを説明した。ただ、小沢氏は「私から(党首会談を)持ちかけ、積極的、主体的に党首会談をしたかのような報道は、全く事実に反する」と主張した。
(2007年11月7日22時6分 読売新聞)
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asahi.com
「むげにお断りできず」 小沢代表一問一答全文(上)
http://www.asahi.com/politics/update/1107/TKY200711070286.html
2007年11月07日17時54分
民主党の小沢一郎代表は7日午後、両院議員懇談会で辞意を撤回し、代表を続ける意思を正式に表明した後、引き続き党本部で記者会見した。
会見では冒頭、小沢代表が「先ほどの両院議員懇談会でのごあいさつで、私の思いは申し上げたつもりです。みなさまから質問を受けたいと思います」と話し、質疑応答が行なわれた。
――今後、次の衆議院選挙までの間に自民党との連立を進める考えはないのか。
私の辞意表明に対し、代表代行、幹事長を中心に党内のいろんなご意見を集約して頂いて、翻意を促された。そのみなさまのご厚意に感銘を抱き、あの日から、私の会館、事務所にも連日、数百人の国民の皆さんからおしかり、激励のお話があり、今日にいたった。
(大連立を進めないといった)条件は私の方からも党の方からも話はしておりません。ただ、連立問題について言えば、役員会でもそのことは考えに入れずに総選挙でがんばる、というのが今日の結論であり、みんなの総意でありますので、ただひたすら総選挙に向けて全力でがんばっていこうということであります。
――連立構想を小沢代表がもちかけた、という報道が「事実無根の中傷」であるとの発言を撤回していただきたい。報道が間違っていると言うのであれば、その経緯を小沢代表から明らかにしてほしい。
私は当事者の一方のはずであるが、私には取材の申し込みすらありませんでした。複数の関係者からの情報に基づいて、と書いているが私や民主党のことを含んでいない。それは公平ではないのではないか、という意味で申し上げました。
私は政治家同士で内々で話したことについてこれまで一切外部にもらしたことはないが、2カ月前だったか、さる人からお呼び出しをいただき、食事を共にしながらお話をした。
「お国のために大連立を」というたぐいの話だったが、私はまず、「われわれ民主党は、参議院選挙で国民のみなさんから大きな議席を与えて頂いた。全党、衆議院も力をあわせてがんばろう、勝てる、という雰囲気の中であります」と申し上げた。それから「そういうたぐいの話は現実に政権を担っている人が判断する話であって、私どもからとやかく言う話ではありません」と申し上げた。
先月半ば以降、また連絡があり、「福田総理もぜひそうしたいとの考えだ。ついては、総理の代理の人と会ってくれ」という話があった。私も、むげにお断りできる相手の方ではないので、じゃあ参りますと言って指定の場所に行き、「本当に総理はそんなことを考えているのか」と質問すると、「総理もぜひ連立をしたい、ということだ」。「では、あなたも本気か」とその総理の代理という方に質問したら、「おれも本気だ」という話でした。
総理がその気であれば、総理から直接お話をうかがうのがスジではないでしょうか、と話を返しました。そしてあの党首会談の申し入れとなった、というのが事実であり、それが誰であり、どこであったかいうのは調べれば分かりますが、私の口からは申しません。それが事実であり、経過であります。
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asahi.com
「気力がぷっつんした」 小沢代表一問一答全文(中)
http://www.asahi.com/special/071102/TKY200711070299.html
2007年11月07日19時42分
民主党の小沢一郎代表が7日午後、党本部で行った記者会見での質疑応答の中盤部分は、以下の通り。
――4日の会見でけじめをつけると言った。続投するにあたり、役員からの不信任は解消されたのか。辞意表明は軽率だったのではないか。
私は昨年、代表に就任して以来、心身共にただひたすら、7月29日の参議院選挙に向けて、限界まで頑張ってきた。その意味では体も精神面も、かなりくたびれていた。最後の衆議院選挙で勝たなければ、離党して以来14、5年、私の政治家としての議会制民主主義を定着させたいという思いで、もう一踏ん張り頑張らないといけないし、体などにむちを打ってきた。
先のようなことになり、不徳のいたすことから党に迷惑をかけた。そういう思いが強くて、気力を張りつめていたものが途切れたというか、ぷっつんした。そのため、これ以上、表に立っていれば党に迷惑をかけ、国民に迷惑をかける。けじめをつけなきゃと心がいっぱいになった。
その後、3人の皆さん、同僚の皆さん、何よりも毎日、個人事務所に、数百人からおしかりや励ましをいただいた。それがあいまって、おまえは仕事を捨てて、やめちゃうのかという話がありまして、その点については忸怩(じくじ)たる思いがあって、党内の皆さんが総選挙まで頑張れ、ということだったので、戦いのペースに気持ちが戻ったわけではないが、頑張ろうと、今日に臨んだ。
――党の力量不足に関して、メディア批判と党内分析を混同している。今後取材に積極的に応じて、民主党のこれからについて透明性を確保すべきではないか。
私の無精や口べたで誤解があるなら反省し、わかりやすく丁寧にいろんな場面に応じていきたい。
力量不足という意味は、政権を担当するうんぬんという話ではなく、選挙で自民党に勝てるほどではないということ。政権担当能力がないと言ったわけではなく、実際に、年金、農業、子育ての問題について、われわれの主張を現実の行政に実現していければ、誰も政権担当能力がないとは言う人はいなくなるのでは。言葉足らずで、誤解が生じたのなら、反省しなければならない。
――自民党は特措法新法での修正を打診しているが、修正協議に応じないのか。国会では対決路線を保つのか。今後、党首会談にどう対応するのか。
特措法に対しては、金めの問題は足して2で割るのができるが、基本的な考え方の違いですので、そういう手法は通じないと思っている。
私は、一国の総理から話をしたいと言われて、話さないというのは筋道が違うと思っていた。それで会談に応じた。誤解のもとになってはいけないので、明確に中身を役員会で検討してもらってから応じるか、応じないかを決めなくてはならない。基本的には今後、党首会談をやるようにはならないと思っている。
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asahi.com
仲介役「名前言えぬ」 小沢代表一問一答全文(下)
http://www.asahi.com/special/071102/TKY200711070322.html
2007年11月07日19時43分
民主党の小沢一郎代表が7日午後、党本部で行った記者会見での質疑応答の後半部分は、以下の通り。
――仲介役は読売新聞の渡辺恒雄氏か。報道に対する抗議の中での「誹謗中傷」発言は撤回するか。
具体的な名前は私の口からは言えない。私から主体的に党首会談で連立の話をしたかのような報道は、その意味においては事実と反するので、それについては撤回するつもりはない。その他について、私の言い回しが過ぎていたのなら撤回します。
――党首会談、大連立について2カ月前から話があったと説明したが、1日の宇都宮市の会見では「そういうことは考えていない」と言っていたが、整合性はどうなるか。
水面下で話がなされていたと表現されていると、私が主体的にかかわっているように聞こえる。言葉遣いは気をつけて頂きたい。
私は、あなたとは会えない、というたぐいの人ではないので、会った。その人は「お国のためだ」と熱っぽく話したと思います。(これに対して私は、民主党は)参議院も勝って元気づいて、衆議院選挙に勝つという雰囲気だと言った。私どもは連立のうんぬんを言う立場ではないと言った。
――小沢代表は二大政党制は政党ではなく国民が決める、と主張していたはず。選挙を経ていない、党首会談で大連立を否定しなかったのは、なぜか。
(党首会談では)特措法の話から入った。安保政策、平和に貢献するということについて総理大臣が、今までの政府の考えを、憲法を180度転換する確約をしました。総理にとって連立が前提でしょう。
政治は国民のためにいいことをやるというのが、最終目標。年金でも農業でも、基本的な考えは全く違うが、我々の主張が一つでも実行できるなら、それもひとつの方法ではないか。政策協議をするというのはいいんじゃないか、ということを役員会に諮ったら反対だったので、やめた。もし、政策が実行できれば、政権担当能力が証明される。そうすれば、選挙に勝って、政権をとって、それによって二大政党制になると思ってやった。
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「大連立」まず誰が? 小沢氏「2カ月前に話あった」
http://www.asahi.com/politics/update/1107/TKY200711070338.html
2007年11月07日20時53分
「大連立」を言い出したのは誰か――。小沢代表は7日の記者会見で、福田首相との党首会談に至るまでの経緯を明らかにした。政治家が公の場で政局の内幕を明らかにするのは異例。一方、首相はこの日も「何から何まで話すのは許されない」と話した。
小沢氏によれば、約2カ月前、ある人物から誘われ、食事をした。「お国のために大連立を」と訴えるその人物に、小沢氏は「民主党は参院選で国民に力を与えてもらった。衆院選も力を合わせて頑張ろう、勝てるという雰囲気の中にある」と説明し、「(連立は)政権を担っている人が判断する話。私どもの方からとやかくいう話ではない」と伝えたという。
しばらくたった先月半ば以降、その人物から「首相もぜひそうしたいという考えだ。首相の代理と会ってくれ」と連絡があり、指定された場所に行った。小沢氏が「本当に首相はそんなことを考えているのか」と問うと、相手は「首相もぜひ連立したい(と言っている)」。小沢氏が「あなたも本気か」と聞くと、「おれも本気だ」と応じた。小沢氏は「首相がそういう考えなら、首相から直接話を伺うのが筋ではないか」と返答。その後、党首会談の申し入れがあったという。
仲介者について、小沢氏は「渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長ではないか」との質問に「具体的な名前は言えない」。ただ、小沢氏周辺によれば、仲介者は渡辺氏で、首相の代理は森元首相とみられる。
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小沢民主党代表が続投を正式表明、連立協議には応じず
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnTK003733720071107
2007年 11月 7日 20:32 JST
[東京 7日 ロイター] 民主党の小沢一郎代表は7日、辞職願を提出していた同党代表の続投を正式に表明するとともに、次期衆院総選挙を「私にとって最後の一戦」と位置づけ不退転の決意で臨む考えを力説した。混乱の発端となった福田康夫首相との党首会談における連立政権協議については「役員会でも考えに入れないということが総意だった」とし、連立協議には応じない方針を示すとともに、「今後、党首会談をやることはないと思う」と語った。
<次期総選挙に政治生命かける、「私にとって最後の一戦」>
午後に同党本部で開催された両院議員懇談会で小沢代表は冒頭、党首会談を巡る混乱について陳謝するとともに、「もう一度この体に鞭を入れ、来るべき衆院総選挙に政治生命のすべてをかけて全力で戦い抜き、必ず勝利する決意をした」と代表続投を正式に表明した。
その上で、次期総選挙について「敗北は許されない。私にとって最後の一戦」と政治生命を賭けて臨む姿勢を強調。「参院戦勝利後の楽観的な考え方では勝利はおぼつかない。参院戦勝利の余勢を駆って勝てるほど甘くはない」と檄を飛ばし、衆院選挙対策本部の立ち上げを宣言した。
<連立の思惑はくすぶる、提案は2カ月前にあった>
小沢代表の続投決定により、党首会談で協議された自民党との連立政権構想の行方が最大の関心事となるが、小沢代表は懇談会後の記者会見で「役員会でも、(連立を)考えに入れずに総選挙で頑張るということだった。ただひたすら総選挙に向けて全力で頑張るということだ」と連立の可能性を否定。党首会談についても「今後、やるようなことはないと思う」と連立協議には応じない姿勢を示した。
ただ、懇談会では出席議員から「政策協議はするが大連立はない、ということは間違いないか」との質問があった。これに対して小沢代表は「きちんと受けとめて、今後とも精一杯努力したい」と応じたが、連立に対する思惑はくすぶりそうだ。
福田首相は7日夜に記者団に対し、連立協議に関して「やらなければいけないことは、やらなければいけない。その上で(国民に)理解を求めることはある。結果が良ければそれが一番いい」と語った。
小沢代表によると、今回の連立協議は2カ月ほど前にある人物から提案があったという。10月半ば以降に、その人物の仲介で会った福田首相の代理人から、首相が連立を希望している旨の話があり、党首会談が実現した経緯を明らかにした。
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asahi.com
涙ぐみ謝罪 小沢氏、折れた心持ち直すか
http://www.asahi.com/politics/update/1108/TKY200711070381.html
2007年11月08日00時39分
プッツンして辞意、2日後に撤回――。究極の一人芝居を演じた小沢代表が続投することになった民主党は、大連立構想に始まった迷走にひとまず終止符を打ち、「総選挙必勝」を目指して動き出した。「剛腕」が持ち味だった小沢氏の折れた心は持ち直すのか。早期解散の観測も飛び交っており、民主党がリハビリに時間をかけている余裕はない。
民主党の両院議員懇談会で、正式に代表の続投を表明、頭を下げる小沢代表(左)。(右から)鳩山由紀夫幹事長、輿石東参院議員会長、菅直人代表代行=7日午後4時49分、東京・永田町の同党本部で
■陣頭指揮に懸念の声
「今日会見したばかりで迷惑をかける。本当は出たいが申し訳ない」
小沢氏は7日夕、綿貫民輔元衆院議長にこう伝えた。衆院当選13回の同期の綿貫氏、森元首相、渡部恒三元衆院副議長らとの定例会合を小沢氏が欠席したのは初めてだ。
同日夕、民主党本部で開かれた両院議員懇談会。経過を説明する小沢氏の表情は、明らかにやつれていた。
「国民の皆さん、民主党支持者の皆さん、党員の皆さん、そして同僚議員の皆さんに心よりおわび申し上げます」
かすれ声でまず謝罪した小沢氏は、反省を繰り返した。「当初から私の思いを打ち明け、丁寧に説明すべきでなかったか」「いかにも不器用なやり方だった」
そして、辞意表明に至った心境を、「はりつめた気力がプッツンした」とまで踏み込んだ。
眼光鋭く、ときに悪態をつく――。そんなこわもての姿はなかった。議員らの万雷の拍手に、涙ぐむ場面さえあった。
「壊し屋」の異名をとる小沢氏らしからぬ低姿勢に、党内では安堵(あんど)が広がった。岡田克也副代表は懇談会後、記者団に「きちんと経緯を説明し、国民におわびし、政権交代を選挙でめざすと決意を示した。納得した」と評価した。
「小沢君は変わった。以前の小沢君なら絶対に投げ出していた」。6日夜、東京都内のホテル。前原誠司副代表、岡田副代表らを前に、昼に小沢氏を励ましてきた渡部氏が日本酒のグラスを片手にそう評した。
小沢氏は「変わった」のか、それとも「弱った」のか――。6日夜、小沢氏は鳩山由紀夫幹事長らにぽつりと漏らした。「みんなおれの気持ちをわかってくれているかな」。小沢氏側近は7日、「励ますのが大変だった。今朝なんて蚊の鳴くような声しか出なかったんだ」と明かした。
小沢氏は7日の会見で「まだ、完全に戦いのペースに気持ちが戻ったわけではないが、ひとつやってみようかという思いになった」と語った。心が折れたままでは、党勢立て直しの陣頭指揮をとれるか、懸念材料にもなりかねない。
■総選挙対策、思惑と懸念
「総選挙は厳しい」と言って大連立へと走った小沢氏。だが、この日の両院議員懇談会では一転、総選挙での勝利にこだわりを見せた。
「このからだにもう一度ムチを入れ、来るべき総選挙に私の政治生命のすべてをかけ、必ず勝利する」「次の総選挙で民主党政権を実現できなければ、本当に死んでも死にきれない」
もちろん、この日も「総選挙は参院選勝利の余勢をかって、勢いだけで勝てるほど甘くない」と述べるなど、小沢氏の現状認識は変わっていない。辞意表明後、慰留に訪れた党幹部には「大連立にはこだわっていない。選挙にいかに勝つ態勢をつくれるかが大事だ」と語っていた。
この意向を踏まえ菅直人代表代行らが提案したのが、小沢氏を本部長とする総選挙の総合選挙対策本部だ。小沢氏はこの日、「再スタートの第一歩」として本部立ち上げを発表した。
執行部にとっては、小沢氏に総選挙対策の重責を担わせることには、別の意味がある。小沢氏が再び、政府・与党側と大連立構想に走ったり、政界再編をしかけたりしないように、その動きを封じる狙いだ。
ただ、党内では、小沢氏が招いた大連立騒動は選挙にマイナスに働くとの懸念も出ている。小沢氏のあいさつで盛り上がる両院議員懇談会で、仙谷由人・元政調会長は立ち上がって苦言を呈した。「内輪の熱気と、民主党を取り巻く世間や国民の感性は相当ギャップがある。民主党は深刻な危機にたたずんでいる」
こうした声を意識してか、小沢氏も「私にとって最後の一戦」と位置づける次の総選挙で政権交代を目指す覚悟を固めたようにみえる。党首会談で生じた協調ムードを振り払うかのように、小沢氏は7日の会見で、補給支援特措法案の扱いを巡り、こう言い切った。「基本的な考え方の違いだから、足して2で割る方法は通じない」
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天木直人日記
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「恥をさらす」ようだが、前言をひるがえしてもう一度書く
2007年11月08日00:08
昨日のブログで、小沢騒動についてはこれをもって最終回にすると書いた。その前言をひるがえし、「恥をさらす」ようだがもう一度だけ書く。どうしてもこれだけは書いておきたいからだ。
それは小沢騒動の本当の問題は何かということだ。それは決して民主党の政権交代が遠のいた事ではない。小沢一郎の政治生命がなくなった事ではない。やがて始まる小沢騒動第二幕の事ではない。ましてやスキャンダルで鳴りを潜めていた横峯良夫が、このドサクサにまぎれてマスコミに登場し、「小沢先生が党首続投をするのは当然だ」といわんばかりに鼻息を荒くしている滑稽さでは決してない。そんな事は所詮は政治に関わっている政治家とそれに群がる関係者の私利私欲まみれの騒ぎに過ぎないのだ。
何が深刻な問題なのか。それは今度の騒動の結果、わが国の対米従属が一気に固定化してしまうということだ。その事によってわが国の安全はもとより経済も我々の生活も崩壊させられていくという事だ。
私が護憲や平和を叫ぶ時、日々の生活に追われている若者たちから、「俺たちはその日の生活が奪われている」のだとか、「平和など糞くらえだ、エリートのたわ言だ」、などと言う声が寄せられる。そのような連中に対して私は言う事にしている。米国という国を甘く見るなと。貧困層が急速に拡大し、国民間の経済格差が拡大した最大の原因は、この国の指導者たちが、国民を犠牲にして戦争国家米国の要求に屈したからなのだ。対米自立外交を取り戻す事は、日本の平和を守るためばかりでなく、我々の暮らしの豊かさを取り戻すために、不可欠であるということなのだ。米国からの不当な要求をはねつける為の憲法9条であり、平和外交なのである。
小沢騒動の結果、テロ特措法延長の是非をめぐる国会での論争が急速に閉じられ、対米従属外交が自民・民主の政策協調で固定化されていく。米国の防衛産業を巻き込んだ防衛疑惑に蓋がされる。
「小沢騒動は米国の陰謀とか圧力によってもたらされたものである」といった話はここでは論じない。しかし少なくとも結果的にはそうなる雲行きなのだ。小沢騒動が、「大連立には反対だが政策協議は行うべきだ」という、訳のわからない論理によって、終わるとすれば、新テロ特措法は自民・民主の政策協力によって成立する事になる。「国連決議さえあれば自衛隊を海外に派遣する事は合憲だ」という小沢一郎の粗雑な議論を逆手にとって、自民党が自衛隊海外派遣の恒久化を小沢民主党の賛成の下に成立させようとしている。私が一番懸念していた事だ。
今度の小沢騒動で興味深いのは、民主党内の旧社会党議員の影が薄かったことである。小沢の大連立騒動の問題は、実は二つある。一つは勿論政権交代を望む民意を裏切って自民党と連立しようとした事である。これについては民主党内の若手右派やその後ろにいる仙石などが息巻いた。しかしもう一つの問題は小沢が福田と自衛隊派遣恒久法をつくることで手を結んだ事にある。そしてこの事こそ民主党護憲派や護憲野党の福島社民党、日米軍事同盟に反対する共産党などが、本気で怒らなければならない事であった。しかし不思議な事に、彼らもまた「大連立は民意の裏切りである」という批判は大声でしてみても、集団的自衛権を容認する小沢一郎の国際貢献至上主義に、本気になって反対する気配はない。ここにこの国の政治における平和勢力の不在を見る。
事実上軍隊である自衛隊はいかなる名目でも海外へ派遣してはならない。その必要性もない。戦争当事国のほかに世界のどの国が日本の自衛隊を海外に派遣してくれと望んでいる国があるというのか。国際責任を果たさないと世界から批判されるなどというたわ言は、対米従属を絶対視する政府や外務官僚の自作自演でしかないのだ。この事を正面から発言する政党こそ今の日本に必要なのである。
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