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また出てきた、「お国のために」(とむ丸の夢)
「お国のためだ」「お国のために大連立を」
と、ずいぶん時代がかった言葉を現実の政治の場で聞いたものです。
ナベツネと目されている大連立構想の仲介者が言ったらしいのですが。
先の戦争で国民に強いる死を正当化するために使われた言葉が
こうして吐かれる日本の政治って、何でしょう?
ご都合主義から「お国」を持ち出しただけだ、と思いませんか?
ほんとうに日本のため、国民のためであったら、「ねじれ国会」などという言葉は使わず、与野党の論戦を通して政治家も国民も政治力を高めていくのがほんとうではありませんか?
で、都合のいい時に都合よく使われる言葉には、
「テロリスト」とか「テロリズム」もありましたね。
ときどき唖然とすることをしゃべって煙に巻くのも戦術のひとつか、と錯覚しそうな 鳩山邦夫法相も、この言葉がお好きなようです。
週末に選挙区の久留米に帰り、懲りもせずに言ってました。
テロリストの怖いのが平気で日本をウロウロしている。
私はその事実を知っているから申し上げている、と。
「ウロウロしている」と現在形で言うのは、「今までの感覚で言えば(テロ組織との関係は)かなり確度が高い(31日衆院法務委員会で)」という
チョウ愛好家仲間の、友人の友人が現在も日本に滞在中なのでしょうか。
それともまた別なテロ組織と関係のある人のことでしょうか。
それともアルカイダ発言を「軽率な発言」と官房長官に批判されて
プライドがいたく傷つき、躍起になって世間に訴えているのでしょうか。
よく分かりません。
でも、私たちの国にテロリストがウロウロしているのが事実であれば大問題ですし、これが「特措法に反対するのはテロリスト」と発言した中谷某と同類の、もしくは同レベルの内容であれば、こんな人物が大臣職を担う、それも現フクダ内閣のNO.2の地位にある、ということは大問題でしょう。
大連立構想とその頓挫、党首辞任表明でひっかきまわされたのは民主党だけではありません。国民も引っかき回され、ここ何日間かの他の問題は視野の外に追い出された感があります。
国外ではパキスタンで戒厳令が敷かれ、国内では昨日の新聞社会面を見るだけでも、広島市での岩国米兵4人による集団強姦事件で米兵たちは逮捕されずに書類送付だけですむことになったとか、いろいろあります。
参院での守屋喚問の問題も、自民党が何かいちゃもんをつけてましたね。国民の監視の目が少し緩んだとでも思ったのでしょうか。
さて、「お国のため」という方便のまやかしを一番知っているのは、先の大戦で死ぬまで戦うことを余儀なくされた無数の兵士たち。
「家族や同胞を守るためには、自分の一命をなげうってでも戦わねばならん。大半の兵士はそういう思いで両親や子供、奥さん、恋人と別れて出征したんです。その思いをみんな最期まで引きずって亡くなられたんだと思います」
という言葉が毎日新聞のシリーズ「平和をたずねて」に見えます。
ところが軍隊は国民を守るものではなかった。ポツダム宣言受諾に際して大問題、というより唯一の問題となったのが「国体護持」、つまり「天皇制維持」でした。
軍隊の目的は家族・同胞を守ることではなく、
国体を守ることだった、という事実を忘れることはできません。
「軍隊が守ったのは国民ではなく、軍隊の立場でした」
と先週のラジオで語っていた沖縄の方がいましたが、
本当だ、との思いを強くします。
この“軍隊の立場”というのが、“軍隊内務令”にいう、
「軍は天皇親卒の下に、広基を恢弘(かいこう)し、国威を宣揚するを本義とする」
というものでしょう。
(「恢弘」というに見慣れぬ言葉は「おしひろめること。ひろく大きくすること」と辞書にあります。「広基」は手元の辞書にはありませんが、「国体の本義」といわれたものと大して違いないだろうと思います)。
大連立仲介者が語ったという「お国のために」の「お国」は、
公明党の助けを得て自民党が独裁で突っ走る体制のことでしょう。
いずれにせよ、先の大戦で「お国」という言葉で騙された国民が、
また同じ言葉で騙されるなんて、ほんとうに悪い冗談だ、ごめんこうむりたい、
と思います。
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ハイリホーさん、 > なにが政権担当能力だ! 自公の与党に政権担当能力があったら、今の日本はもっと暮らしやすい国になってるよ! その通りです。デフレを解決できない(しようとしない)政府・官僚体制は、変換せにゃならんのですよ。
という拍手コメントありがとうございます。
http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/
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