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(回答先: 自公政権の請けたダメージは大きい 投稿者 肥筑 日時 2007 年 11 月 07 日 22:05:10)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20071107ig90.htm
「小沢氏辞意撤回 民主党の未熟な体質が露呈した」(11月8日付・読売社説)
民主党の小沢代表が辞意を表明して、わずか3日後に一転して撤回、続投である。
何とも分かりにくいドタバタ劇を通じて浮かび上がったのは、小沢代表の政治指導者としての言動に対する疑念と民主党の未熟な体質だろう。
小沢代表は4日夕、辞意を表明した記者会見で、与党との大連立を目指した政策協議が党役員会で認められなかったことを「不信任に等しい」とし、「けじめをつける必要がある」と言明した。
進退にかかわる発言は重い。指導者ならなおさらだ。それがいとも簡単に覆された。どこが「けじめ」だったのか。民主党の支持者の多くも、疑問に思ったのではないか。
より問題なのは、7日の続投表明の記者会見で「連立の問題は考えず、総選挙を頑張る」とし、次期衆院選での政権獲得へ、与党と厳しく対峙(たいじ)する従来の姿勢に、あっさり戻ってしまったことだ。
小沢代表は、辞意表明会見で、民主党が政権の一翼を担って党の政策を実行し、政権運営の実績を示すことが、民主党政権実現の近道だ、としていた。
基本的な政権戦略がくるくる変わり、十分な説明もない。これで、党のトップとして、信頼を得られるだろうか。
民主党にとって深刻なのは、党の脆弱(ぜいじゃく)な体質が露呈したことだ。
小沢代表は「力量不足」とか、「国民から、『本当に政権担当能力があるのか』と疑問を提起されている」などと、民主党の現状を酷評していた。そこまで言われながら、党の「総意」という演出までして、懸命に「慰留」に走った。
小沢代表にすがりついているようでは、小沢代表以外に、党を率いる有能で力のある人材がいないことをわざわざ喧伝(けんでん)しているようなものだ。
背景には、「壊し屋」とも評されてきた小沢代表が手勢を引き連れて離党するのではないか、という不安があった。党分裂を避けるために、小沢代表を続投させる必要があるという判断である。
民主党は、いくつものグループの寄り合い所帯だ。小沢代表辞任で後継選出の代表選となれば、グループ間の対立や合従連衡で、党内に亀裂が走る恐れもあった。これも、小沢代表慰留の伏線となったようだ。
今回の問題で、民主党は大きくイメージダウンした。党内には、代表の党批判などへの反発もくすぶり、小沢代表の求心力の低下は避けられそうにない。
民主党は、「雨降って地固まる」どころか、さらに難題を背負い込んでしまったと映る。
(2007年11月8日1時41分 読売新聞)
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